シロッコ手習鑑

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シロッコ手習鑑

高卒シニアなのに臨床心理士になりたいと思い立って放送大学生になりました。

日本人の心が流れるイギリス映画「日の名残り」

映画

 

 

あなたの洋画のイメージは?

洋画と聞いてどんなイメージを浮かべますか?

風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラのような快活な主人公の話を思い浮かべるかもしれません。それに対して、邦画となると高倉健さんのようなストイックで静かな主人公の話と言うイメージを持っている人も多いと思います。

ところが、その全く逆で洋画なのに日本映画のようなイメージの映画を見ました。1993年のイギリス映画「日の名残り」。アカデミー賞の8部門にもノミネートされた映画です。こんな映画もあるのかと感心したので紹介します。

渋い映画を教えて貰った

この映画を教えていただいたのは、PhotoShareという写真共有アプリで知ったスイスでピアノを教えている日本人女性。ツイッター村上春樹さんの話をしていたので、「ノルウェイの森」を何度も買おうと思ったけれど読みにくそうで諦めたという話をしました。

それから、盲目のピアニス・辻邦生さん、イタリアに住む歴史作家塩野七生さん、フランス文学者の鹿島茂さんの話題など。

そして、カズオ・イシグロの本はほとんど読んでいるそうで、「日の名残り」が映画化されていると言うのです。

映画は大好きですので、ヤフー、アマゾンを見てみます。すると、「日の名残り」はレビュー件数も多くて、その評価も「渋い!」とか「サムライを見た」とかなり高くて観たい気持ちが高まります。この観たい気持ちも大切、気持ちが萎えないうちにレンタルショップで探してみることにしました。

 

自分を押し殺す執事のプロ

休みの日に幕張イオンモールにあるる蔦屋書店からレンタルDVDを借りて観ました。

本当に渋い映画でした。時代は第一次世界大戦が終わって間もなくの頃。イギリスの貴族に仕える執事の話です。

主人公は有能な執事です。有能だからこそ自分の感情を押し殺します。主人に忠実であるのが有能な執事だからです。

自分の感情を押し殺すのを描いた表現にこんなのがあります。

主人が敵国となるドイツについて仲間と論争をしているとき、「お前はどう思うのか」と聞かれます。主人公の執事は何かと理由をつけて、決して自分の考えを言わないのです。そこが執事のプロですね。

しかし、自分を押し殺すプロの性格は恋物語には不向きです。それゆえに悲しい物語が起こる、それがこの映画のテーマです。

原作は 日系イギリス人

カズオ・イシグロ長崎県出身の日系イギリス人作家です。原作はイギリス最高の文学賞であるブッカー賞を受賞しています。これほど素晴らしい日系人がいるのに知らなかったというのは恥ずかしいですね。

日本の俳優さんにキャスティングするなら誰?

主演はアンソニー・ホプキンス。「羊たちの沈黙」でアカデミー主演男優賞を受賞しているんですね。

この映画を日本で作るとしたらどうでしょう。俳優さんは誰にキャスティングすれば良いと思いますか?

風貌だったら國村隼さんのイメージ。ストイックなイメージを大事にするなら、やっぱり高倉健さんでしょうか。  

日の名残り

日の名残り