シロッコの青空ぶろぐ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

にわか投資家が読んでみました。「臆病者のための億万長者入門」

臆病者のための億万長者入門 (文春新書)

臆病者のための億万長者入門 (文春新書)

 

臆病者だからこそ億万長者?

表紙を開いた右のカバーに「臆病者だからこそ億万長者になれる!」という文から始まる紹介文があります。一般にいう臆病者とは、少しのことでも怖がってしりごみする、気が小さくい人のことで、マイナスのイメージを表現した言葉です。

しかし、ここで言う臆病者はちょっと違います。投資にはリスクがあります。そのリスクに、勇気を振り絞って危険や困難に立ち向かっては、虎の子の財産を失ってしまいます。リスクに立ち向かうのには科学的な手法が必要です。理性的に注意深くその科学的手法に耳を傾けようとする人がここでいう 臆病者ということですね。億万長者は無理としても銀行預金の利率よりは上回れるのではないか。この本を読んで臆病者の私はそう思いました。

素人は株価暴落がチャンスだ

橘玲さんは2013年5月23日の株価暴落を予想して的中させています。その手法はアメリカ株のPERと日本株のPERを比較することによるものです。その記事がこの本の中で紹介されています。

PER(Price Earnings Ratio:株価収益率) は株価を1株あたりの利益(EPS)で割って求めます。つまり、株価に相当する収益を上げるのには何年かかるか、それを計算して求めた数字のことです。PERが低ければ株が割安であることを示し、高ければ割高であることを示す数字です。このとき日本のPERは28倍にもなっていますね。「日本株が高くなりすぎると日本株を売ってアメリカ株を買う現象が生まれるぞ」、そう書かれています。

本にはアメリカと日本のPERを比較したグラフが掲載されていますが、ここでは他サイトの資料を紹介します。

世界中の株、債権を丸ごと買えば

今まで書いたブログを整理をすると、私はイオン・ラウンジに入りたいことから株主優待に興味を持ち、イオン株を購入するかどうが検討しました。しかし、勝間さんの「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践」を読んで、素人がいきなり株を購入するのは最悪のパターンと知り、勝間さんの勧めるインデックスファンドについて3冊の本を読み、積立を始めたところです。

インデックスファンドとは日経225なら、常に225種類の株を日経225と保有株の比率が同じになるように購入する投資方法です。市場を表すための指標はあらゆる市場にあります。その機械的に株を保有するインデックスファンド。プロのファンドマネージャーでも勝てることが少ないことが分かってきました。長期投資をしようとするならインデックスファンドが最適です。

そして、あらゆる市場を集めた全世界のインデックスファンドもあります。(例:eMAXIS 全世界株式インデックス)全世界インデックスは世界にまたがりますから、為替のリスクも心配です。しかし、世界中の通貨が同時に下がることは理屈からしてあり得ませんから、為替のリスクは少ないと言います。

4章は為替の話、5章はマイホームという不動産の話でしたが、興味が湧きませんでした。 FXでおばちゃんが億万長者になったことがあるが、全員でジャンケン大会をやればだれかは億万長者になる、そんな話です。

欲望という資本主義のエンジンが消えることはありませんから、世界の株を全部買える世界株のインデックスファンドを買えばよいのです。

日本がアメリカのように強力な国ならば

橘玲さんが株価暴落を当てた話から、日本の会社は資本に対する収益率が悪いという話になります。そして、その原因として出てくるのが、日本では社員の解雇が出来ないと言うことです。解雇が出来ないから、不採算部門を閉じることが出来なくて収益は下がったままなのだと言います。

池田信夫さんや竹中平蔵さんも解雇が出来ない問題をよく言います。投資家からすると日本企業に投資するより、欧米企業の投資した方が良いということなってしまうのですね。

失業率が高くなって自殺者も多くなる社会は誰も望まないので、日本はダラダラ駄目になって行くんでしょうか・・・。日本がアメリカのように強力な国ならば、欧米に「そんなに簡単に解雇できるシステムは人権を無視している。改善しなさい」と迫れるのですが・・・Orz

日本の経済は大丈夫?

日本企業は株価収益率が悪いという話を聞きますと日経255インデックスファンドを積み立てている私としては心配になります。それで、なるべく長期の日経平均の推移、アメリカ株価の推移、日本のGDPの推移を検索してみました。 

ダウ平均株価はITバブルの崩壊やリーマンショックはありますが全体的には右肩上がりに上昇しています。それに比べて日経平均も日本のGDPも長期推移はサインカーブのようにグニャグニャです。解雇の問題だけでなく、労働者人口の問題などもあり、活気のあるグイグイとした成長にはならないのかも知れません。

にわか投資家が「臆病者のための億万長者入門」を読みながら考えてみました。