シロッコの青空ぶろぐ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

どうすれば良かった? 門扉がロックされて子どもが入れない小学校

 

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( Pixabayさんより)

門扉がロックされて子どもが入れない

梅雨。毎日、雨が降り続いています。

昨日の 朝、自宅から歩いて駅に来る途中、小学校校門の前に立っている男の子を見かけました。10歳くらいでしょうか。ランドセルを背負い、傘をさしてグラウンドの奥にある校舎を見ています。

校門は太い鉄柵の門扉で閉ざされていてます。

少年は門扉に近づくと、カチャンカチャンと開けようとしますが開きません。どうやら少年は遅刻をしてしまって入れなくなったようです。定刻が過ぎたので安全対策のため、門扉が閉められてしまったのです。

気になって私は立ち止まって見ています。少年は再び門扉に近づきカチャンカチャンと開けようとしますが勿論開きません。開かないのを確認した少年は駅の方向に歩き出します。
私は少年に話しかけました。
「門を開けるように学校に電話してやろうか?」
少年はピチャピチャと雨に濡れたアスファルトを歩きながらいいます。
「ママに電話してもらうからいいです」
「家は近いの?」
「はい」
少年の家はどこなのだろう? 本当に近いのだろうか。いくら安全のためとは言え、子どもが入れなくなるというのはどうなのだろう? どこか別の入口にガードマンがいて、そこから入れるとかそんな仕組みはないものかとも考えた。
私はジーンズのポケットに手を突っ込んでiPhoneを取り出すしぐさをしながら、
また少年に話かけた。
「門を開けるように学校に電話してやろうか?」
「ママに電話してもらうからいいです」
 また同じ答えだ。
私は少年と話すのをあきらめ、雨の中を駅へ急いだ。

 

どうすれば良かったのでしょうかね

学校の門扉がロックされてしまうのは、大阪の池田小学校で起きた小学生無差別殺傷事件の教訓から仕方のないことだと思います。
私がもっと強引に「学校に連絡するからね」と連絡するのもあったな、と今になって考えもします。
少年に話かけている私が、心配して言っているのか、危害を加えようとしているのか、少年が正しい判断をするのは無理です。孫が隣の中学校生であることから連絡メールを受信しているのですが、5月中旬からだけでも6件もの不審者情報メールを受信しています。先生から何度も不審者の注意があって、少年は知らない人にはかかわらないようにしたのでしょう。
少年に私はどのように見えたのか。
学校も少年も私も、それなりの正しそうな判断なのですが、なんか釈然としない思いが残ったのでした。