シロッコ手習鑑

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シロッコ手習鑑

高卒シニアなのに臨床心理士になりたいと思い立って放送大学生になりました。

アウトプット力を身につける・齋藤孝さんの『5日間で「自分の考え」をつくる本』

5日間で「自分の考え」をつくる本

5日間で「自分の考え」をつくる本

 

どうすれば「自分の考え」を作れるのか

だれでも書ける最高の読書感想文」、「誰も教えてくれない 人を動かす文章術」に続いて3冊目の齋藤孝さんの本です。もし、同じように齋藤孝さんの本を読もうという人がいましたら、次の順序がおすすめです。(私は、1、3、2の順序で読んでしまいました)

  1. 『だれでも書ける最高の読書感想文』
  2. 『5日間で「自分の考え」をつくる本』
  3. 『誰も教えてくれない 人を動かす文章術』

私たちは自分の考えを持ち、発表し、ディベートする訓練を受けてきませんでした。先に、渡辺健介さんの「世界一やさしい問題解決の授業」を読みましたが、その「あとがき」に書いてありました留学先のアメリカでの授業の様子を読んで、日本は50年以上は遅れているんじゃないか、そう思いました。

渡辺健介さんは中2から米国のグリニッジハイスクールで学んだのだそうです。そこで受けた歴史の授業は、公民権運動の歴史なら、黒人差別をされている実際の映像をクラス全員で見る、キング牧師の自伝や関連する小説を読む、多くの資料で疑似体験して議論する。そして論文を書く。そういう授業だったそうです。

現在も黒人差別があるのか、その原因は何なのか、本能なのか環境なのか、どうすればなくせるか、何をすれば良いかを深く考えるのだそうです。事件の概要や年号を暗記するだけの歴史学習には意味がないんです。

そこでこの本の出番。どうすれば「自分の考え」を作れるのか、具体的手法が紹介されています。

5日間の中身

この本では5日という日程を設けて、その5日間で「自分の考え」を見につける手法を紹介しています。まず、これだけの内容を5日間でマスターせよというのは無茶です。しかし、その無茶振りに答えようとして集中力を高める、それも計算のウチ。5日間の日程とは次のようなものです。

  1. レビューで思考力を高める
  2. 先人たちが生み出した思考パターンを学ぶ
  3. 生活習慣を見直して「考える体質」をつくる
  4. 読書によって素養と話題を身に着ける
  5. 意思決定の手法

レビューの手法

1日目は書評を書く手法について解説していきます。

まず、重要なポイントとして、レビューは感想文ではないということが語られます。自分の感想を中心に個人的な好みだけを語られても意味がないからです。

自分のキャリアを明らかにする。つまり、「映画はあまり見ないけど・・・」とか、「齋藤孝さんの本はこれで3冊目だが、これがベスト」等は読む人に役立ちます。行列が出来るラーメン店の細かい作法等の手取り足取りの指導も読む人に役立ちます。悪口はさけましょう等、いろんな手法が紹介されます。 

「自分の考え」と言っても、全部自分で生み出した人はいません。8割は事実や情報、残りの2割で色を付けるのが「自分の考え」でいいのだと言います。

 

考えることの基本は「比較」すること

2日目では先人たちが生み出した5つの思考パターンが紹介されます。

  1. 比較する
  2. 比喩を活用する
  3. 弁証法的思考
  4. 現象学的思考
  5. システム思考

この中でも比較して考えるのは基本中の基本ですね。何がどう違うのか、比較しているようには見えないものでも比較のベースになっているものと色々考えられます。

比喩で考えるのは野球の用語や相撲、将棋の用語で考えたりすることですね。弁証法については「弁証法はどういう科学か」を読んだことがあります。

考えるためのパターンがあること知っていれば何も考えが出てこないということはなくなりそうです。

「スローリディング」と「ファストリーディング」

4日目は「自分の考え」を深める読書術。その中に「スローリディング」と「ファストリーディング」の話が出てきます。「スローリディング」は普通に一字一句、最初から最後まで読む読み方です。

問題は「ファストリーディング」。新書一冊を30分で読めとかむちゃとも思える話が出てきます。

これは佐藤優さんの「読書の技法」にも出てきたことです。佐藤優さんは、基本書を「熟読」するときは原稿用紙900枚の本を3週間かけるそうです。線を引き、コメントを書き、ノートに書き写す。「超速読」は5分くらいでめくるだけ。「熟読」すべきか30分くらいで「速読」すべきか決める。そして30分の「速読」が一番難しいと言っています。

齋藤孝さんはどうやって新書を30分で読めと言っているか。それは全部読まないことです。本の中に書いてあることで重要なのは2割、あとの8割は読まない訳です。

目次を睨み、パラパラと本をめくって、カンで大事なところを探します。本を買ったときには目的があって買う訳ですから、その知りたいところだけを読む訳です。考えてみれば、プログラミングの本やマニュアルはそんな読み方をします。それと同じだということです。

あまり自信がなかったのですが、 齋藤孝さんの「読書力」を「ファストリーディング」してみました。30分とはいかず、2時間くらいになってしまったのですが、内容はほぼ把握できたと思います。さきほど、終わったところなので、要約が言えて、アウトプットが出来ればOKです。

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

 

まとめ

齋藤孝さんの『5日間で「自分の考え」をつくる本』 を読みました。

この本は「自分の考え」を組み立てる手法とトレーニングを解説した本です。齋藤孝さんは明治大学の先生で、実際に授業に使われている手法も紹介されています。

この本を読めば、「何かについて考えるにも、考える方法も分からない」という状態はなくなると思います。

これからブログを書く手法として活用していきたいと思います。