シロッコの青空ぶろぐ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

私のブログは何が残念なの? イケダハヤト「武器としての書く技術」を読む

武器としての書く技術

武器としての書く技術

 

目次

怪物ブロガーから学ぶ

ブログ書いてますか? アクセスがいっぱいありますか?

私のブログは駄目です。

と、ここまでは前回の「ブログのやる気を出したいなら Google AdSense ですよ」と同じ。実は、前回の記事はイケダハヤトさんの「武器としての書く技術」の前振りを書こうとしたらテーマが複数になりそうです。ワンテキスト・ワンテーマの法則。そこで一本の記事にしたのでした。

今回は本番。

この本は「まだ東京で消耗しているの?」と、東京で社畜として働いている人をあざ笑うかのような挑発的なタイトルのブログを運営しているプロブロガー・イケダハヤトさんの「ブログ本」です。

私はこんなふうにブログを運営しています、私のブログエッセンスを取り入れれば、私のようにブロガーとして成功するかもしれませんよ、そんなスタンスの本です。

イケダハヤトさんは、中学生のときに個人ニュースサイト「nubonba」を立ち上げ。月間50万PVを叩き出し、2015/10の運営報告では286万PV、売上213万円といいますから、一日100pvちょっとの私からすれば雲の上の存在。是非、ブログ執筆の秘訣を学びたいものです。

イケダハヤトと私の大きな違いってナニ?

私は、以前書いたブログで最後に「ブログのアクセスを増やしたくて読んだ5冊の本」を紹介しました。その中で、一番、インパクトのあったのがイケダハヤトさんの「武器としての書く技術」でした。

それはどの部分で、なぜなのか。それを紹介したいと思います。
 

「はじめに」の中でイケダハヤトさんはウェブ時代の文章は「ストリートライブ」に似ていると言います。そしてこう続けます。

ストリートライブは、当たり前のことながら、はじめはお客さんなど一人もいません。多くの人が行き交う雑踏の中、あなたは歌い始めます。とてもいい曲なのに、誰も足を止めてくれない。イントロ部分で止まってくれても、途中で帰ってしまう人もいるでしょう。ストリートライブは、実力にプラスして、人を引き付ける力も必要になるのです。

では、偶然通りかかった人の足を止めるにはどうすればよいのでしょうか?

イケダハヤトさんは持っているのに、私にはない注目を集める要素、それは以下の3点だと思います。

  1. 本心からの意見を恐れず発信する勇気
  2. ストリートライブで人目を集めるのは、やんちゃな不良だったり、枠からはみ出しているような人。あざといと思われる手法をあえて使う
  3. 月40万字書き続ける力

次はこの3点について、なぜイケダハヤトさんには出来て私に出来ないのか、詳しく検討していきます。

本心からの意見を恐れず発信する勇気

今まで75本の記事を書きましたが、自分の意見を主張するものはありません。「siroccoのブックマーク」に脊髄反射の正論を書いてスターがいっぱいつき、「あわわ、なんと下品な・・・Orz」と落ち込んでしまうことはありますが、ブログには書かないのです。

自信を持って主張できるユニークな視点を持つ力がないという問題もあります。しかし、それだけではないと思います。どうすれば自分の意見を主張できるのでしょうか?

たとえばぼくが本心では「雇われライターではダメだ」と思っているのに、いざ友人の新聞記者の目の前に立つとおじけづき、「いやー、新聞記者ってすばらしいと思いますよ。このまま定年まで働くといいんじゃないですか?」と語るとするならば、それは彼/彼女に対してもたいへん不誠実です。だってそれはウソじゃないですか。

私が新聞記者に対して持っているイメージは「採用試験の難関を潜り抜けた優秀な人」。あわよくば物書きとして名を馳せたいと考えているとは想像しますが、空気を読んで私は言いません。誰にも嫌われたくない、そんなスタンスであっちを立てて、こっちにも気をつかう八方美人なのですね。

 イケダハヤトさんはノートルダム清心学園理事長・渡辺和子さんが書いたベストセラー「置かれた場所で咲きなさい」に対しても、「それ、過労死する考え方ですよ」と言いきります。

www.ikedahayato.com

 かたや、2015年10月30日放送の TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」では女優の大竹しのぶさんがノートルダム清心女子大学を訪れて絶賛しています。

kakaku.com

私は「なるほどねぇ」と思いながらTVを見たのですが、イケダハヤトさんは違った視点を持ち込むのです。

相談コーナーに寄せられるコメントなんかを見ると、もう時代が変わっていると思うんですよねぇ。

実際、「ブラック企業で毎日残業つづきで、うつ病になりかけてます」なんて人に「置かれた場所で咲きなさい」なんて言えないじゃないですか。本当に死んでしまいますよ。

渡辺和子さんも正しくて、イケダハヤトさんも正しい、そんなスタンスではいつまでたっても自分の意見は持てないのだ、そう実感しました。

現実に、私はワクワクしそうな仕事を求めて転職を繰り返しています。渡辺和子さんの主張は支持すべきではないのです。

置かれた場所で咲きなさい

置かれた場所で咲きなさい

 

「何年も修行する寿司職人はバカ」問題も同じです。

同じく弟子として働いている人たちを考えると無難な発言になってしまいます。それでは新しい生き生きとした社会は生み出せないのです。

あざといと思われる手法をあえて使う

高知に移住したイケダハヤトさんのブログタイトルは「まだ東京で消耗してるの?」 。東京で社畜として働いている人をあざ笑うかのような挑発的なタイトルです。

タイトルに限らず、文章中にも混ぜておくと人目を惹きやすいワードというものがあります。ちょっとあざといですが、スパイスとしてタイトルや本文に混ぜておくと効果的なので試してみてください。

そして、コンプレックス系ワード、「教養のない人の~」「頭が悪い人の~」「なぜかモテない人の~」・・・と例が紹介されます。

人目を引くワードという訳ではないですが、タイトルに「ツッコミどころ」を作っておくのも手だったりします。「一流の人が~」というタイトルをつけると必ず「お前は一流なのかよ!」というツッコミが入ります。つまり、読まれる可能性が高くなるわけです。あまりやり過ぎると逆効果ですが、大人しいタイトルよりは多少反発があるくらいのタイトルをつけましょう。

うーむ。私は全く出来ていません。

今、ふと「本物のプログラマはHaskellを使う」を思い浮かべました。

このタイトルは「一流の人が~」系ですが、著者のshelarcyさんは「第2回未踏ソフトウェア創造事業」に採用された方ですし、内容もHaskellをよく知らないと理解できないことばかり。ツッコミを期待してタイトルではないようです。

今、ツッコミを期待して記事を書くなら、日本中のプログラマが神様のように思っている「まつもとゆきひろ」さんが作ったRubyをdisることでしょうか。

Rubyがバージョンアップされるニュースに合わせてdisるんです。タイトルは「まだRubyで消耗しているの?一流のプログラマはRubyは使いませんよ」。大炎上間違いなしです。

楽に書けて、丈夫で、変更がしやすい言語探して、Shceme、Haskell と学び、そして、Rubyで書かれた社内アプリをC#に書き換えてみると、動的言語は辛いと思いました。逆にC#をRubyに書き換えるなら楽だと思うんです。

RubyはJavaよりコードの量が少ないのが売りですが、Javaには型情報がいっぱいあります。

コードの量が少なければ良いってものじゃない。それをRubyを使っているのは一流じゃない。一流じゃない私がそう書けるか・・・すみません、書けないです。

月40万字書き続ける力

イケダハヤトさんは月に40万字のブログを書くそうです。このブログが5千ちょっとですから、このブログ80本近くの文字量です。膨大な量です。今ではスキルが上がっているでしょうから、今はもっと書くのでしょう。たいしたものです。

イケダハヤトさんは「月40万字書き続けるぼくの12の秘密」として12のノウハウを紹介しています。

(タイトルが光ります。「12のこと」より「12の秘密」はインパクトがあります。「秘密なのかよ!」ってツッコミたいくらいです。そう思って、この本をパラパラ眺め直してみると「文章が残念な人」「10の魔法」と人目を引く言葉がちりばめられています)

その中から、私と比較して「だから私はダメなんだ」と思う3つについて考えます。

  1. 完璧主義をやめる
  2. 下書きをためない
  3. 批判と上手に向き合う

イケダハヤトさんは、毎日書き続けるコツは完璧主義を捨てることだといいます。

書き続けられない人にありがちなのが、「こんな中途半端なことを書いて、バカだと思われないかな」という恐れです。あなたも会議の場などで発言をする際「バカと思われる恐怖」にとらわれ、言いたいことを引っ込めてしまったことがあるのではないでしょうか。

私がブログを始めたのは2005年2月ですが、ただのメモのようなものです。あまりに内容がひどいので非公開にしてしまいました。

それが間違っていると思うようになったのは「はてな匿名ダイアリー」にコメントを書いたときのことです。

「自分より上がいるネットではやはり躊躇ってしまう」という発言に「そんなことはない」と言っています。

このときから自分の考えが固まってきました。今では、「今の私は過去の私よりレベルアップしているはず。過去の自分に伝えたいことを書きます」とブログの説明に書いています。

下書きをためない。

私には、書こうと考えて書き始まってはみたものの、完成に至らなかった記事が何本かあります。テーマの選び方が悪かった、切り口が下手、そもそもネタがつまらない、原因はいろいろです。

イケダハヤトさんは「50%の完成度を超えていたら、とりあえず出してしまいましょう」といいます。

80%くらいはないと・・・ではダメなんですね。書く能力が高くなればもっと楽にクリアできそうにも思えます。

批判と上手に向き合う。

本心から語った言葉が批判を浴びたとすれば、それはむしろ、喜ばしいことです。なぜなら、あなたが語ったその言葉は、周囲の人々には理解できない「新しさ」を持っているということだからです。

立場の違う正当な批判でも、最初は怖くてビクビクしてしまいます。

昔、BBSで反対意見を主張された人とオフ会で会うことになり、嫌な気分になったことがあります。しかし、実際に会って表情から細かいニュアンスを汲み取りながら話して、誤解が解け、それから親しく話すようになった人もいます。

それほど怖がらなくても、よいのでしょう。

ただ、「アホ」、「バカ」と正当な批判もせずに誹謗中傷する人が現れたら、お手上げです。そんなときはブロックするしかないですね。

私は誹謗中傷した記憶はないのですが、それでもブロックされている人が何人かいます。

まとめ

ブログのアクセスが少ないので、なんとかならないかと何冊かの本を読みました。その中で一番刺さったのがイケダハヤト「武器としての書く技術」です。

イケダハヤトさんには、私にはない「本心からの意見を恐れず発信する勇気」、「あざといと思われる手法をあえて使う力」、「月40万字書き続ける力」があります。
しかし、あきらめることはありません。少しずつでも工夫すれば近づけそうです。

例えば、野口英世の生家に行ったとき、「だから成功者になれた。野口英世記念館で気付いた英世のすごさ」というブログを書きましたが、注目を集めたかったのは困難を切り開くパワーで、医師を志す女学生と婚約を取り付け、その婚約持参金でアメリカ行ったことです。そこだけ注目しては失礼かなと遠慮してしまいました。

それから、新渡戸稲造の「武士道」については、テーマが分散しすぎています。ワンテキスト・ワンテーマ何本かに分ければよかったのかと反省しています。

今、書きたいことが4,5本あります。

ブログを書くぞ!