シロッコ手習鑑

どうすれば登校拒否や引きこもりをサポートできるのか。高卒シニアなのに放送大学で心理学を学び始めました

最近の映画ランキングには違和感がある。私のおすすめ映画ランキングベスト100(1)

ときどき、好きな映画のランキングが話題になることがあります。

良い映画があるのに見落としては損だ。そんな思いからその記事を見ますが、自分がいいと思っている映画があまり登場しないのでがっかりします。

なぜ、なのでしょう?

年代が違うから? ギリシャ悲劇の「オイディプス王」だって、江戸時代に作られた歌舞伎「元禄忠臣蔵」や「勧進帳」、「菅原伝授手習鑑」だって、時代を超えて支持されるのですから、見る人の年代はそれほど影響されないように思います。

映画が作られ始めたのは1900年ころですから、映画には115年の歴史があります。時代とともにと作られる映画の本数が多くなってきて、映画の技術も作品の質も高くなっていきます。

しかし、1950年頃になるとテレビが登場します。漫画も力が強くなっていきます。そうすると、観客も、映画を作る才能も分散してしまうことになり、映画のパワーは弱くなったのではないかと思います。

こんな映画の歴史を考えると、「映画の黄金時代はテレビが登場した頃だ」と言えるのではないでしょうか。けれども、この時期の映画が多く含まれたおススメ映画のブログを見かけたことはありません。

私の考える映画の黄金時代の作品が少ないのです。

私はVHSのビデオテープに世界名画劇場や洋画劇場など、300タイトル以上の映画を録画したことがあります。しかし、それはカビが生えてダメになってしまいました。

DVDが登場して自分で焼けるようになると、また同じような映画の録画をはじめました。DVDも安く買えるようになったことから、購入する作品も多くなって、また300タイトル以上になりました。その後は、あまり増えませんね。

そこで、その中から「私のおすすめ映画」を紹介します。100本くらいですね。

一応、番号は振ってありますが、順位はあまり気にしないでください。

今回はその中から10本です。

 10.アパートの鍵貸します

仕事が終っても自分の部屋に帰れない男がいます。自分のアパートが便利な場所にあるので、会社の上役に部屋を貸しています。会社の上役は何に使うか。女を連れ込んでいるのです。

出世のため。ある日、上役が連れて来た女性がジャックレモンが好きなシャーリーマクレーン演ずるエレベーターガールでした。

巨大ビルの中でタイプライターの動きに合わせて身体を動かしながら働いているジャンクレモン。テニスラケットで茹でたスパゲティのお湯切り。本人は真剣、しかし、外から批判的に見ればユーモラスです。

この映画が公開されたのが1960年。日本でテレビ放送が始まったのが1953年。ジャック・レモンが働く巨大なビル。この当時のアメリカは凄いと感心しました。

もちろん、映画は名作です。良質なラブコメディを作れるということは、いろんな意味での力があると思います。

 9.荒野の七人

黒澤明監督の「七人の侍」を西部開拓時代に変えたリメイク映画です。

毎年、野盗に襲われるメキシコ村。村の長老が助っ人のガンマンを雇おうと探しはじめます。最初にボスになるユル・ブリンナーを見つけ、ユル・ブリンナーが腕の良いガンマン、ナイフ使いなどを集めてていきます。そのひとつひとつのエピソ-ドが面白いですね。

七人の侍」を見てから「荒野の七人」を見るか、「荒野の七人」を見てから「七人の侍」を見るか、どちらでもどうぞ。

 8.七人の侍

脚本家・橋本忍さんの「複眼の映像 私と黒澤明」に「七人の侍」の脚本を書く話があります。アイディアが生まれる様子を端折りながらちょっと紹介します。

黒沢明監督、橋本忍さん、東宝プロデューサーの本木荘二郎さんが剣豪の映画ができないかと企画を練り始める。最初は日本の剣豪7、8人を並べたオムニバスのようなものということになり、橋本忍さんが「日本剣豪列伝」の脚本を完成させる。しかし、その脚本を読んだ黒沢さん、頭からおしまいまでクライマックスのようなものは間違いだったということになる。

剣豪の武者修行はどうしていたのか? と黒沢明監督が橋本忍さんに聞く。混沌とした時代に剣でメシを食おうとした者はかなりいたと思われ、旅行の費用はどうしたのかと。

そこで本木プロデューサーが調べ、道場などで手合わせをすれば晩飯が食べられ、翌朝は乾飯(ほしい)をくれると。

道場もお寺もないときにはどうするのか、と橋本忍さんが聞く。

室町末期から戦国時代は治安が悪く、盗賊や山賊が多かった。どこかの村に入り、一晩夜盗の番をすれば、百姓がメシを食わせ、乾飯(ほしい)をくれた。

「百姓が侍を雇う?」

そこで黒沢さんが「出来たな」。

 7.スミス都へ行く

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素晴らしき哉、人生!」のフランク・キャプラ監督の作品。

急に国会議員が死亡して急遽代りの候補を立てることになるのですが、死亡した国会議員の黒幕はボーイ・スカウトのリーダーを候補にして当選させます。操りやすいと考えたことから選んだ候補です。

ところが純真でくそ真面目なスミスは、自分を国会議員に担ぎ出した黒幕の不正に気付きます。

純真で、か弱い善良なものが正義だ。そして、正義は勝つ! アメリカが正義に自信を持っていて、理想に向かっていた時代の映画です。

 6.デルス・ウザーラ

デルス・ウザーラ (完全期間限定生産) [DVD]

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黒沢明監督の作品の中ではこの「デルス・ウザーラ」が一番好きです。

原作は未開のシベリアを探検したウラジミール・アルセーニエフの手記。主人公がシベリアの原住民「デルス・ウザーラ」に出会います。デルスは自然に対する知識がとても豊富です。そして野生に生きるための哲学があります。そのデルスの姿にアルセーニエフは心を惹かれていきます。

黒沢明監督は日米合作『トラ・トラ・トラ!』に日本側監督として参加し、途中降板しました。「黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて」には黒沢明監督の心身が疲れ、疲弊していく様子が描かれていました。

その後『どですかでん』。自殺未遂事件もありました。 

そんな時期の黒沢明監督が「デルスは素晴らしい人間だ。デルスが大好きだ」、そう言う言っています。人のやさしさがメッセージとして伝わってくる作品です。アカデミー賞 最優秀外国語映画賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。

 5.ローマの休日

ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 (初回生産限定版) [DVD]

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オードリー・ヘプバーンの生き生きとした表情、それがとびきりに良いです。ヨーロッパを旅行中のプリンセスが、つまらない公務に嫌気がさして、ローマの街にとび出す。そして、そこで新聞記者に出会い恋に落ちます。

つまらない公務。アン王女のスカートの中が写されます。つまらないから、足で靴をもて遊んでいると靴がどこかに行ってしまって分からなくなります。さて、そろそろ立ち上がらなくてならなくなります・・・どうなるか。そんなオープニングです。 

4.竜二 

竜二 [DVD]

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私が一番見た回数の多い映画です。なぜなんだろうと思って書いたのがこちらのブログです。ヤクザのためのホームドラマ・金子正次の「竜二」(1)(2)(3)

3. 十二人の怒れる男

この映画を初めて見たのはTVの洋画劇場でした。見始めるとグングン引き込まれたのを覚えています。

その後レンタルビデオで何度か見ました。

渋谷パルコで石坂浩二さん演出の舞台劇をみたこともあります。小野やすしさん、伊東四朗さんなど。クライマックスが過ぎて夕立になると、観客席もスーッと涼しくなりました。客席のエアコンが切ってあって、再度スイッチを入れたのです。にくい演出ですね。 

2.風と共に去りぬ

風と共に去りぬ(初回限定生産) [DVD]

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こちらに以前書いた感想があります。『我がまま娘がやりたい放題・映画「風と共に去りぬ」の感想

 1.ロッキー

 売れない俳優だったシルベスター・スタローンが世界ヘビー級タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」戦のテレビ放送を観戦。予想外の善戦に感動して脚本を書いた。脚本を高額に買い取る話もあったが、自分が主演する条件でようやく映画化したそうです。

ダメなボクサーであるロッキーはスタロ-ンの分身。私に一番の勇気を与えてくれた映画です。

この映画も何度もみました。

ロケ地を丁寧に調べた方がいます。

 

sirocco.hatenablog.com