「記憶の宮殿」を使って難解なアラビア語アルファベットを覚える（前）

記憶力世界チャンピオンカールステン博士の頭がよくなる勉強法―単語・歴史・公式・数字がすばやく覚えられる驚異のテクニック

目次

アラビア語は難易度が高い？

アラビア語を学び始めました。個人的な感想を言うと難易度がかなり高いです。

私は日本語を母語として中学生から英語を学び始めました。しかし、英語を習う前にローマ字を学習していた、日常の生活の中にもアルファベットがある、など映画は身近な存在です。

それと比べると、アラビア語を学ぶのはかなり大変です。

アルファベットで苦労しているのですが、さらには、アラビア語は単語を語根にする必要があるので、文法が分からないと辞書が引けない。それから、動詞の活用もたくさんあり、初級段階で覚えるべきことがたくさんあるのだそうです。*1

うむ。語根や活用はともかく、最初はアルファベットを覚えることが必要です。その戦略として、最近読んだ「ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由」、「記憶力世界チャンピオンカールステン博士の頭がよくなる勉強法」を参考に覚えやすいイメージに変換して覚えることにします。

• 記憶力は鍛えられる・ 「ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由」

母音の発音を示す記号を覚える

アラビア語は母音を省略します。「gugurekasu」(ググれカス)を「ggrks」と書く書くイメージです。それでは、子供や初心者にはわからないので、どう発音するのかを示す補助する記号があります。

• 日本語の「ア」に近い母音の「ファトハ」
• 日本語の「イ」に近い母音の「カスラ」
• 日本語の「ウ」に近い母音の「ダンマ」
• 子音だけの発音を示す「スクーン」

実際には次のように用います。

b]スクーン]	ブ）ダンマ）	ビ）カスラ）	バ）ファトハ）
بْ	بُ	بِ	بَ

この記号の名前をどう覚えるか。語呂合わせで行きます。

鳩が  カツラで   達磨をすくう

はい、覚えましたね。次いきます。

アラビア語のアルファベットを覚える

アラビア語アルファベットは、記憶力選手権の選手が使う手法である「記憶の宮殿」を使います。

「記憶の宮殿」とはそれぞれの文字を覚えやすいように奇抜で具体的なイメージに変換して「記憶の宮殿（自宅）」に置いて、それを思い出す手法です。「記憶の宮殿」に並べるのは次回にするとして、今回は奇抜な画像イメージに変換する作業を行います。

アラブ刀剣、バーの高級皿、

睾丸（タマ）が２個乗っている皿、

月見団子が３個乗っている皿、神武、

霜焼けの手、鼻くそのついた手

アリフ	バー	ター	サー	ジーム	ハー	ハ（カ）ー
ا	ب	ت	ث	ج	ح	خ

「ジーム」は神武が痔です。テンはお尻の穴。

「ハー」は霜焼けの手。冷たいので「ハー」と息を吹きかけます。

「ハー」は鼻くそを飛ばそうとする音。

ダルビッシュ、天ザル、野良犬、ゼンザイ

ダール	ザール	ラー	ザーイ
د	ذ	ر	ز

「ダール」はダルビッシュが投げる鋭いカーブを投げる投手。（事実と違う？）

「ザール」はダールに点のイメージから天ザル（音から連想しただけ）。

「ラー」はカタカナの「ノ」が「ラー」だからのら犬。

「ザーイ」は野良犬に点がついたダルメシアン。「バンザイ」しています。

三振した長島、シーンとなった一茂

サードベース、ホームベースだど

スィーン	シーン	サード	ダード
س	ش	ص	ض

「スィーン」は「3」が横なったイメージで長島監督が三振（スィーン）。

「シーン」は一茂さんが親から団子を三個盛ってもらいました。長島さんが三振したので「シーン」となってます。

「サード」はサードベース。

「ダード」はサードベースに点がついて次なのでホームベース。 

高い座椅子

座布団がついた座椅子

志村けん

韓国のアイドル、ガイン

ター	ザー	アイン	ガイン
ط	ظ	ع	غ

文字の名前「ガイン」は覚えにくいですが、韓国のアイドルグループ「ブラウンアイドガールズ」の「ガイン」は覚えやすい。名前の「ベーカー」よりパン屋さんの「ベーカー」の方がパンの匂い、色など覚えやすい要素が多いのです。

痩せたゼンマイ、太ったゼンマイ

スパーマン、巨大な釣り針 

ファー	カーフ	カーフ	ラーム
ف	ق	ك	ل

「ファー」は団子がひとつなので痩せたゼンマイ。

「カーフ(qāf)」は団子がふたつで太ったゼンマイ。

「カーフ(kāf)」は「S」の文字が入ったスーパーマン。

「ラーム」は巨大な釣り針。

二分音符、ヌーブラ

マルハの缶詰、アナログレコード、

「S」型に曲がった弓矢

ミーム	ヌーン	ハー	ワーウ	ヤー
م	ن	ه	و	ي

「ミーム」はフォントによっては二分音符そっくり。

「ヌーン」はおっぱいにつけるヌーブラ。

「ハー」はマルハ。

「ワーウ」は文字がレコードのイメージ。アナログレコードを再生するのにターンテーブルで回転させるのですがの回転ムラを表す数字がワウフラッター。 

まとめ

アラビア語を学習する難易度がかなり高いので、「記憶の宮殿」や「キケロ・メソッド」と呼ばれている手法を使って、アラビア語のアルファベットを記憶してみることにしました。

前半の今回は文字をイメージに変換する作業を行いました。次回は自宅を「記憶の宮殿」として、玄関やポストなどにそのイメージを置いていきます。さて、そのイメージを思い出し、アラビア語を書けるでしょうか？

楽しみでもあり不安でもあります。

一発逆転!ワタナベ式記憶術

*1:参考「京都大学/国際高等教育院/アラビア語紹介」