シロッコの青空ぶろぐ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

「邦画はクソ!」というあなたに見て欲しい日本映画黄金期の名作

七人の侍 [Blu-ray]

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目次

「邦画はクソ!」というというあなたに

 TOHOシネマズ 「午前10時の映画祭」で上映されている黒沢明監督の「七人の侍」を見ました。この映画は邦画の黄金時代の名作です。そのことから感想を書くのに邦画について調べようとGoogle検索窓に「邦画」と入力しました。すると、なんと「邦画はクソ」とか「邦画 つまらない」と表示されるではないですか。

うーん、その検索結果のひとつ、「 邦画がクソな理由 - ( ^ω^)くろ速!」を開いてみます。

  • 糞真面目に作りすぎて退屈 そのくせ映像が安っぽい
  • 予算と使い道
  • まずセット臭半端ない
  • アクション映画が少ない

なるほど、言えてるかも知れません。まず、映画 は娯楽ですものね。

1950、60年代が日本映画の黄金期

でも、それは現在公開されている映画だけを見ているからかも知れません。邦画の公開本数から日本映画黄金期を考えてみます。

TV放送が始まったのが1953年。徐々にその影響が出てきます。1950、60年代が映画の公開本数、入場者からみて日本映画の黄金時代だったというのが分かると思います。

「世界の映画監督が選ぶベスト100」1位「東京物語」

世界で最も信頼性が高く、権威があると言われている映画雑誌「サイト&サウンド」*1に英国映画協会(BFI:British Film Institute)が10年に一度行っている世界の映画監督、評論家が選んだオールタイムベストのトップ100が掲載されています。

このオールタイムベストは投票者リスト「All voters」が公開されていて、誰がどの作品に投票したを調べることできます。

日本人の投票者

日本から投票に参加している人を「Japan」の表記を目印に拾い出してみました。

BFIへのリンクを貼り付けましたので、名前をクリックすると投票した作品が分かります。

  1. Daisuke Akasaka赤坂太輔 - Wikipedia
  2. Kore-eda Hirokazu是枝裕和 - Wikipedia
  3. Okajima Hisashi (岡島 尚志:独立行政法人国立美術館 国立映画アーカイブ 館長)
  4. Sam Ho(香港?)
  5. Isamu Hirabayashi平林勇
  6. Katsue Tomiyama
  7. Hiroshi Komatsu小松 弘
  8. Shinozaki Makoto篠崎誠 - Wikipedia
  9. Ken'ichi (Ken) Okubo大久保賢一 - Wikipedia
  10. Tadao Sato佐藤忠男 - Wikipedia
  11. Sion Sono園子温 - Wikipedia
  12. Shinji Aoyama青山真治 - Wikipedia
  13. Kazuhiro Soda想田和弘 - Wikipedia
  14. Akira Tochigiとちぎあきら プロフィール
  15. Tomoyo Kawai
  16. Udagawa Koyo宇田川幸洋 - Wikipedia
  17. Yoshio Yasui

投票結果を次に示します。

2012 監督が選ぶベスト100

The Greatest Films of All Time 2012 Directors’ top 100

日本の作品が4本入っています。

  1位 Tokyo Story (1953)    小津安二郎監督「東京物語

17位 Seven Samurai (1954)   黒澤明監督「七人の侍

18位 Rashomon (1950)     黒澤明監督「羅生門」(撮影:宮川一夫

67位 Ugetsu Monogatari (1953) 溝口健二監督「雨月物語」(撮影:宮川一夫)

2012 批評家が選ぶベスト100

The Greatest Films of All Time 2012 Critics’ top 100

日本の作品は6本入っています。

  3位 Tokyo Story (1953)     小津安二郎監督「東京物語

15位 Late Spring (1949)    小津安二郎監督「晩春

17位 Seven Samurai (1954)  黒澤明監督「七人の侍

24位 Rashomon (1950)    黒澤明監督「羅生門」(撮影:宮川一夫)

50位 Ugetsu Monogatari (1953) 溝口健二監督「雨月物語」(撮影:宮川一夫)

59位 Sansho Dayu (1954)   溝口健二監督「山椒大夫」(撮影:宮川一夫)

宮川一夫カメラマンが世界から評価されているのがわかります。

1950年代の映画が評価されている

1950、60年代が日本映画の黄金期であることが作品の評価からも分かります。この時期の日本映画をみないまま「邦画はクソ!」とはいうべきではないでしょう。

溝口健二監督の作品は見ていません。機会があれば大きなスクリーンで見たいものです。

まとめ

黒沢明監督の「七人の侍」の感想を書こうとして、「邦画」について検索しようとすると、「邦画はクソ」とか「邦画 つまらない」と表示されました。

えっ? 日本映画黄金期の名作を見ないで言っているんじゃないの? と思いました。

映画や小説は古典と競争しなければならない宿命があります。 

面白いという保証のない現代映画をみるなら映画黄金期の名作を見るのをオススメします。

ということで、「デスノート」、「君の名は。」、「永い言い訳」、「怒り」、「聲の形」、「ジェイソン・ボーン」、「SCOOP!」、「シン・ゴジラ」、「ハドソン川の奇跡」などが公開されているのですが、 TOHOシネマズ 「午前10時の映画祭」の「七人の侍」を見てきました。

2023/03/27 追記 「 Greatest Films of All Time Critics’ poll 2022 」

2022年版が発表されているようです。

「発表されたニュース」

www.bfi.org.uk

こちらが批評家が選んだもののようです。

【Order list「250 to 1」「1 to 250」】の「1 to 250」をクリックすると、1位から250位の作品が表示されます。

日本映画のランキングが下がっていますね。

www.bfi.org.uk

こちらが映画監督が選ぶオールタイムのベスト100です。

www.bfi.org.uk

 

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