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1分間トークの原稿を考える
5月20日に面接授業「テレビ制作に学ぶ情報発信力」があり、6月11日の授業では、全員が1分程度のトークをしてもらうとの話がありました。そこで前回は何をどう話したらよいのか考えてみました。
トークをするのは「自分のセールスポイントが分からない人必見!3つの例から見る突破口」の「コツコツする作業が好きで、根気がある」から思いついた、コンピュータのことは何も知らなかったのに、TK-80というワンボード・マイコンを買って、組み立て、電源を作り、モールス符号解読プログラムを作って動作させた話をすることにしました。
実際に原稿を書いてみます。
自己PRのフレームワーク
前回みつけたサイトにこんなのがありました。
- 説得力が違う!「自分のセールスポイント」の書き方の極意【例文あり】 | 賢者の就活
「自己ピーアールの型」通りに文章を構成するだけで、誰でも「自分のセールスポイント」を採用担当に上手く伝えられるようになります。
この型に「コツコツする作業が好きで、根気がある」から思いついたエピソードを当てはめて書いてみます。
タイトルを考えます。
- コツコツする作業が好きで、根気がある。
- 私のセールスポイントは根気があることです。
- 私は興味を持つと夢中になり最後までやり抜きます
リンク先の「自己PRのフレームワーク」に当てはめて原稿を書いてみます。
- 結論
私はコツコツする作業が好きで、一度興味を持つと夢中になって最後までやり抜きます。 - 概要
その強味を発揮したのは、コンピュータの知識が全くなかったのに、TK-80というワンボードマイコンを購入して、モールス符号解読プログラムを作って動作させた経験です。 - 課題
コンピュータという魔法の機械に興味はあったのですが、本を立ち読みしても理解できる気がしませんでした。 - 行動
そんなとき、個人で買えるコンピュータ・TK-80の広告を見つけて欲しくたまらなくなり、購入してしまいました。
最初は見本のプログラムを打ち込んで動作させて遊んでいましたが、雑誌のコンピュータを作ってモールス符号を解読させるという記事を見て、自分でもTK-80で動作させてみたくなりました。
フローチャートを書いてプログラムを書き、それを変換表を使ってマシン語と言われる16進の数字に変換。それをTK-80に打ち込みます。実行させると暴走し、また最初からやり直しの繰り返しです。 - 結果
それでも最後はひとつのキーでモールス符号を入力すると8の字LEDにアルファベットに見立てた文字を表示することが出来ました。 - 貢献
登校拒否やひきこもりに興味があり、なんとか力になれないかと考えて放送大学で心理学を学び始めました。この強味を生かして、登校拒否やひきこもりをサポートする研究をしたいと考えています。
「貢献」の心理学を研究したいと思うようになった原因として、妻が自ら命を絶ってしまったこともあるんですが、登校拒否のサポートをメインにします。
書き終えて気が付いた問題点
原稿を書き終えると問題点に気が付きます。
- まず、長すぎます。
NHKアナウンサーの速度で話すと、1分間では300文字程度なのに、この原稿では558文字もあります。倍近い長さです。
リンク先の回答例は500文字。このフレームワークを使うとその程度の長さになってしまうのかも知れません。 - セールスポイントがはっきりしない。
リンク先の回答例だと、セールスポイントが「現状に満足せず、より良いものを目指して努力を積み上げていく」であり、具体的は、ネイティブの留学生が多数所属するサークルに入ったこと、英会話のリスニング教材を常に持ち歩きたことが書いてあります。
長すぎるのはとにかく削ることにします。
「コツコツする作業が好きで、根気がある」を具体的に書くにはいろんなエピソードを書かなければなりません。
- 事務の仕事中でも、フローチャートを書いていた。
- 宿直のときでも、TK-80を持ち込んでいた。
- 「作るコンピュータ」などの本を良く読んだ。
でも、300文字では無理なので、セールスポイントの方を少しずらして「私は興味を持つと夢中になり最後までやり抜きます」にしました。
短縮改良バージョン
346文字バージョン
削って短かくし、セールスポイントの方を少しずらしたのが以下のバージョンです。
私は興味を持つと夢中になり、最後までやり抜きます。
その強味を発揮したのは、コンピュータの知識がなかったのに、TK-80というワンボードマイコンを購入して、プログラムを動作させた経験です。
コンピュータに興味はあったのですが、本を読んでも理解できませんでした。
そんなとき、個人で買えるコンピュータの広告を見つけて欲しくたまらなくなり、購入し、雑誌記事を参考にモールス符号を解読させるプログラムを動作させました。
プログラムを作っても失敗の繰り返しだったのですが、最後にはキーからモールス符号を入力すると、8の字LEDに文字を表示することが出来ました。
登校拒否に興味があり、力になれないかと考えて放送大学で心理学を学び始めました。この強味を生かして、登校拒否をサポートする研究をしたいと考えています。
最後を削ると272文字になります。文字数を調整すると300文字に出来そうですが、このまま行くことにします。
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