おばさんが向かいの席で化粧を始めた
最近、電車で化粧をする人を見かけることが少なくなりました。ツイッターで呟く人が多くて、その声が届いたのでしょうか。東急電鉄が「わたしの東急線通学日記 車内化粧編」というCMを流したことがありましたから、これが大きな理由なのかも知れません。
そう思っていたら、この前、電車で化粧をする人を見かけました。60代にもなろうかと言う女性が私の向かいの席で化粧を始めたのです。
ずいぶんと慣れましたけれども、やっぱり目の前で化粧をされるのは不快です。
なぜ、私は目の前で化粧をされるのが嫌なんでしょう?
化粧は何のためにするものなのか
化粧は自分を美しく飾り、見た人に印象を良くしてもらうためにするものです。その相手は接客相手だったり、職場の仲間や上司、恋人だったりします。
その接客相手や職場の仲間、上司、恋人の目の前では、化粧はしないと思うんです。
だけれども、電車で私の目の前では化粧をする。スッピンなら対人関係の差別を感じませんが、美しく見てもらいたくてする作業の途中経過を見せてしまう訳ですから、大切な人と無視すべき存在の差が形になって見えてしまう状態な訳です。そうすると、「あなたは畑のカボチャのような存在だから、全然気にする必要がない」と言われているように受け取ります。だから、私は電車の中で化粧をしている人が嫌なんだと思います。
そんなつもりはないと言われても、そう受け取ってしまうのだから仕方がありません。
電車で私の目前で化粧をすると、私は非言語メッセージとして受け取るのです。
電車で化粧をするというコミュニケーション
2016年に放送大学で「日本語とコミュニケーション」を履修しました。 そのとき学んだことから、電車の化粧と関係のありそうなことを紹介してみます。
- コミュニケーションには音声を用いるものと、用いないものがある。
音声を用いるコミュニケーションでも、言語とそうでないものがあります。
「あー」とか「えー」とか声をだして、注目を集める場合は言語を使用していません。 - コミュニケーションは意図を前提としない。
意図とは関係なく伝わるメッセージがあります。貧乏ゆすり、緊張して顔が赤くなる、などから受け取るメッセージもあります。 - コミュニケーションを逃れることは出来ない。
相手に何かを伝える意図がなくても伝わるメッセージがありますから、コミュニケーションをするつもりがなくても、伝わってしまいます。生きている限りはコミュニケーションから逃れることは出来ません。
コミュニケーションを逃れることは出来ない。電車での化粧がこれですね。それで、私は「あなたは畑のカボチャのような存在だ」とメッセージを受け取ってしまうのです。
まとめ
この前、電車で化粧をする人を見かけました。私が電車の中で化粧をしている人が嫌なのは、「あなたは畑のカボチャのような存在だ」という非言語メッセージを受け取っているからだと思いつきました。
妻は「化粧は自己満足のためにするのよ」とも言っていましたから、自己満足だけと理解すれば、私の受け止め方も変ってくるかもしれません。