シロッコの青空ぶろぐ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

昭和36年4月1日以前生まれの人は、65歳にならなくても厚生年金の受給申請をしよう

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目次

65歳まで待たないと満額受け取れないという誤解

非常勤になり簡単な仕事をするようになりました。それで、支払われる給与が減ったことから、支給停止なっていた厚生年金が受給できるようになりました。

65歳まで待たないと減額されて満額受け取れない。だから、65歳になってから受給申請をするつもりだ。そう思っている人はいませんか?

私もそんな誤解をしていました。61歳になるころになると銀行から連絡がきて手続きをしました。28万以上の給与を受け取っていると減額されますが、手続きはするべきです。

  • ただ、《受給できるのは厚生年金の報酬比例部分》だけです。
  • 国民年金には報酬比例部分がありません。
    65歳未満で請求すると減額されます。

注意してください。

このことは自分が厚生年金を受給するようになるまで分かりませんでした。

私と同じように「65歳まで待たないと減額されて満額受け取れない」と思っている人がいるかも知れません。このことについて調べならが書いてみます。

国民年金(老齢基礎年金)は繰上げを請求をすると減額される

国民年金(老齢基礎年金)は次のような支給基準です。

  • 繰上げを請求をすると減額されます。
  • 繰下げ請求をすると増額されます。

繰り上げ

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繰り下げ

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(繰り上げ、繰り下げともに「日本年金機構・老齢年金(昭和16年4月2日以後に生まれた方)」より)

このことをご存じの方は多いと思います。

厚生年金の支給は1階部分と2階部分に分かれる

厚生年金は2階建てです。

  • 1階の部分が基礎年金。
  • さらに、厚生年金には報酬に応じた保険料があります。

厚生年金の受給年齢は男性・女性、生まれた年によって変ります

昭和36年4月1日以前生まれの人は、受給資格を満たしていれば、65歳にならなくても厚生年金を受けとれます。

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(日本年金機構「厚生年金保険(老齢厚生年金)・支給開始年齢」 より)

 

妻は昭和28年生まれです。
60歳になるときに銀行から連絡がきて説明を受け年金を受け取る手続きをしました。厚生年金に加入していたのは若いときだけのため、報酬比例部分は数千円という情けない金額です。64歳になれば定額部分も貰えるはずでしたが、61歳になる前に自ら命を絶ってしまいました。それも、自分が受け取るための年金保険を解約して。

私は同じ昭和28年生まれですが、男性ですので条件が違います。

  • 報酬比例部分は61歳から
  • 定額部分は65歳から

 61歳になるのときに銀行から連絡がきて説明を受け受給手続きをしました。しかし、そのときは普通に給与を受給して、厚生年金も支払っていましたから、支給停止になっていました。

なぜ女性の方が早く受け取れるのでしょう。女性の方が平均寿命が長いのに・・・。

給与が28万円以上だと段階的に支給停止になる

基本月額と総報酬月額相当額の合計額が28万円以上だと段階的に支給停止になります。

詳しくは以下のリンクを見てください。

私は、厚生年金の他に共済組合の期間がありますから、両方から分けて受け取ることになっています。

  • 厚生年金は全額支給停止
  • 共済組合は数千円だけ支給

という状態になっていました。

それが去年の7月にセミリタイア。支給停止が解除されました。報酬比例部分だけですが受け取っています。

収入減による支給停止金額の変更について、厚生年金と共済組合に電話しましたが、ともに「何の手続きも必要ない」とのことでした。社会保険の基準額として報告される給与が連絡される仕組みになっているようです。

まとめ

去年の7月にセミリタイアして非常勤になり、厚生年金を受け取るようになりました。

私は、65歳まで待たないと減額されて満額受け取れないと思っていて、65歳になってから受給申請をするつもりでした。

それは間違いです。

昭和36年4月1日以前生まれの人は、65歳にならなくても厚生年金を受けとれます。

もし、私と同じように誤解している人がいたら教えてあげてください。

年金の仕組みを調べて感じたのは、なんでこんなに面倒くさくてややこしいのだろうということです。ここで書いたほかに詳しい計算方式がいっぱいあります。

それに国民年だけの人と厚生年金とでは受け取る金額がずいぶん違います。

支給停止になる金額も厚生年金と共済組合とは違います。

なんと不平等なのでしょう。

年金は積み立てているのですが、「仕送り方式」と言われるように積み立てたお金はそのまま保管されるのではなく、年金を支払うために使われます。つまり、積み立てる若い人が少なくなると、年金を受け取る人を支えきれなくなる恐れがあります。

早くベーシックインカムを導入するとか、税金でまかなう方式に切り替えられないものでしょうか。そうすれば年金を管理するシステムがすっきりして、管理コストも少なくなります。