(「プロカメラマンのフリー写真素材・無料画像素材のプロ・フォト」より)
音質の判定は難しいですね
ソニーから“高音質”マイクロSDXCメモリーカード『SR-64HXA』が発売されたとき、トンデモではないかという声がありました。
この「はてなブックマーク」の反応を読んで、妻がコピーしたCDを聞き分けたことを知って欲しくて、「デジタルなのに音質が変わる? 妻はコピーCDと原本を聞きわけた」という記事を書きました。
また、似たようなことが話題になっていますね。
今度は「HDDの違いで音質に差が出るのか?」というテーマです。
7台のHDD、SSDを用意して、NASに保存された同一の楽曲の一部を順々に再生。アンケートを取ったところ、SSDが一番良かったという話です。
結果はかなり微妙で、評価も分かれています。また順々に再生することから、これでは「次はきっと違うぞ」という心理的なバイアスがかかるかも知れませんね。
少数派の「はてブコメント」
前に妻がコピーCDと原本を聞き分けた話を書いたとき、次のような「はてブコメント」をした人がいました。
それ、音が変化したんじゃなく、実験者の微妙な所作の違いが、奥さんに伝わったと考えるほうがいいと思う
その可能性もあります。しかし、もう妻はこの世にはいません。もう検証しようがないのです。
最近、妻には特殊な能力があったのではないか。それは微妙な雰囲気も感じてしまう能力で、このコメントが言うように私の行動を無意識に分かったいたのかも知れないという考えが浮かびました。それを書いてみますね。
お風呂で身体を洗われるのを雰囲気で察知する犬
この考えが生まれたのは義母から聞いた犬のエピソードが始まりです。
昔、義母は犬を室内で飼っていました。時々お風呂で身体を洗おうとするのですが、普段は素直に抱かれる犬も、風呂に入れようとすると何かに気づいて逃げるというのです。
「何か、怖い表情でもしていたのかしら」と義母は言います。
犬は風呂が嫌いですから、敏感に風呂に入らせられるのを感じていたのでしょう。これに近い能力が妻にあったのかも知れないという考えが浮かびました。そして、本人も気づかないうちに無意識に影響を与えていたのではないかと。
妻は動物研究家のムツゴロウさんみたいに動物が大好きな人でした。動物の言葉が話せるというか、どんな犬でも近づいて撫でるとすぐ友達になります。江の島の猫でも、イスタンブールの猫でも大好きです。
「市原ぞうの国」は一部に触ってもよい動物がいます。彼女は「ライオン以外は全部触れる」と豪語していました。近づいてきたダチョウの首元をグイッと押さえると、ダチョウは目をキョロキョロ。なんでもやってしまう困ったさんでもありました。
おっと、話がそれてしまいますが、彼女は犬のような感覚を持っていたかも知れないと思ったのです。
妻は過換気症候群でした
妻は今までに、2度救急車のお世話になったことがあります。一度目については精神安定剤の投与を受けて、不安を取り除くように言われました。二度目は過換気症候群なのではないかと言われました。どちらも15年くらい前の話です。
義母と妻と三人で「ウインドトーカーズ」という映画を見に行ったことがあります。ナバホ族の言語を知る人は少ないので、言語を暗号として使うニコラス・ケイジが主演した戦争映画です。その中に若い兵士が戦闘中に過換気症候群を起こしてしまうというシーンがありました。口に袋をあてがって酸素をとりこみ過ぎないようにするのですが、その様子を義母と顔を見合わせて、「あら、ここにも同じ人がいる」とニヤニヤしたものです。
妻には特殊な能力があったのではないかという妄想
ウィキペディアによりますと、過換気症候群になりやすい人は「几帳面で神経質な人、心配症で考え込んでしまう、自己犠牲の多い人」だそうです。ところが、妻は逆のタイプのように見えて、本人も家族も大雑把でおおらかな、クラスの人気者のようなタイプだと思っていました。
しかし、内面には本人も気づかないような「几帳面さ、神経質な人、心配症、自己犠牲」があったと思うのです。後になってノートや領収書の管理などを見ると几帳面に丁寧に書かれているので驚いていまいました。
そんなことから、妻には自分も知らない世界が内面にあったのではないかと思うのです。ですから、耳でコピーCDと原本を聞きわけたのではなくて、私の微妙な動作の違いを感じ、それを無意識に音の違いとして感じてしまったのかも知れないと思いました。
さて、コピーしたCDは本当に音質が劣化したのでしょうか。耳元までは同じ音波が届いても、それから彼女の体内で本人が知らないうちに補正されてしまったのでしょうか。現実はどちらだったのでしょう?
もし、妻に聞くことが出来たなら、「コピーしたCDは音がこもるのよ」とまた同じことを言うと思うんですがね。
聞き分けるテストをしたときの記事