2018年7月5日、朝日新聞は、金融庁は銀行で投資信託を購入した個人投資家の46%が損をしていると発表したそうです。
私も、「投資信託を買いませんか」と銀行から電話が来たことがあります。
「ネット証券でノーロードのインデックスファンドを買っています」
そういうと電話を切りました。
窓口でも投資信託を勧められたことがあります。
銀行で投資信託を買ってはいけません。手数料の高いものを勧められるのがオチです。私の考える最強の投資先を紹介します。
目次
投資信託とは何か
「投資」を「信託」する。つまり、個人が株や債券に投資する代わりに、運用の専門家にお願いして投資・運用してもらうのが「投資信託」です。
何に投資するのか、どのように投資するのか、それによっていろんな投資信託に分類することが出来ます。
詳しくは「投資信託 - Wikipedia」をご覧ください。
ここでは「株式投資信託」の話をします。
これは運用方法によって二つに分類することができます。
- アクティブファンド
プロのファンドマネージャーが調査判断して運用するもの。
調査が必要でありインデックスファンドより手数料が高い。 - インデックスファンド
日経平均やTOPIXなど、株式の相場の状況を表すための株価指数と同じ値動きを目指して運用をします。
機械的に売買が決まり、手数料が安い。
この記事ではインデックスファンドの話をします。
私の戦略変化の流れ
2015年から投資信託の積み立てをしています。
私は「株はギャンブルだ。素人が手を簡単に出すべきではない」と考えていたのですが、その考えが変わったのは勝間和代さんの「お金は銀行に預けるな 金銭リテラシーの基本と実践」を読んだからでした。
積み立てを始めた当初の比率は次のとおり。
ここで重要なのはノーロード(売買手数料なし)のインデックスファンドだということです。
- 国内株式インデックスファンド 1/4
- 外国株式インデックスファンド 1/4
- 国内債券インデックスファンド 1/4
- 外国債券インデックスファンド 1/4
債券価格と株価は反対の値動きをします。このことから、株式と債券を1/2としました。
さらに、為替相場を考慮して、それを国内と外国に分けた訳です。この比率で積み立てをして、ほったらかし。一年に1度くらい、リバランスをして常に1/4のバランスを保つつもりでした。絵に描いたような理想的な方法です。
国内債券を手放す
ところが、思うとおりにはできません。国内債券は利率が低すぎるので手放しました。たまたまピークに売り抜けて、それなりの利益がありました。
外国債券を手放す
外国債券はFXのようなもので、若干のマイナスを覚悟でこれも手放しました。他に新興国に手を出したこともありますが、強いものにお金があつまり、強いものが勝つのが資本主義だと考え、手放しました。
国内株式を手放す
日本の人口減少は止まらず、無理に株価を引き上げようとして日銀が介入しても、これを続けるわけにはいきません。トランプ相場で上昇したとき国内株式は売却しました。
残ったのはアメリカを中心とする投資信託
資本主義は弱肉強食。強いものがますます強くなり、弱いものを吸収して巨大になります。優秀な人があつまり、人口も増え世界を支配している国、それはアメリカです。現在のところは、外国株式・S&P500・NYダウに投資をしています。
人間が増え、欲望がある限り、世界経済は成長する
株はプロが得して個人が損するもの(by勝間和代)
預金より、株配当の方が利回りはいいのですが、ギャンブルの要素があります。配当狙いの王道だった東京電力の株でさえ、紙屑くず同然になることもあります。情報の量、集中している時間など、素人が単体株に投資するのは無理があります。
インデックス投資
アメリカの株を全部買う。世界中の株を全部買う。そういうイメージです。
インデックスとは日経平均やTOPIXなど、株式の相場の状況を表すための株価指数です。株価指数と同じ割合で株を保有していればもっている株価は株価指数と同になる訳です。個人でそれをやるのは大変ですが、証券会社が投資信託として管理してくれますから、そのお世話になるのです。
新しく生まれる会社、利益の増える会社、消えていく会社、いろんな会社がありますが、会社が全部消えることはありません。
平均は強い
インデックス投資は平均です。多くの会社から指標を導きますから、分散しており「玉子はひとつのカゴに盛るな」を実行してくれます。それと、平均をバカにしてはいけません。プロのファンドマネージャーでもなかなか勝てないのです。さらに、勝ち続けるというのは至難の業です。
勝手に積み立ててくれる投資信託積
インデックス投資には投資信託とETFがあります。
- ETF
コストはETFが有利。自分で売買手続きをしなければなりません。 - 投資信託
積み立ての金額、日付を申し込みめば、毎月自動的に積み立てをしてくれます。結果として、「ドル・コスト平均法」になって楽ちん。
投資信託積には配当がある
投資信託積には配当があります。 サラリーマンが働いて富を生み出してくれるのです。ギャンブルとは根本的に違います。投資信託積は配当をさらに再投資してくれます。人間の欲望が消えない限り、世界の経済は成長し、配当を生み続けます。
均等割合で良いのか(外国株式・S&P500・NYダウ)
現在、投資信託を保有しているのは、アメリカを中心とした外国株式・S&P500・NYダウの3種類。運用会社はニッセイ、大和投資信託、アセットマネジメントなどバラバラです。
現在、この3銘柄を均等に積み立てていますが、均等で良いのでしょうか。
それぞれどんな投資信託なのか紹介してみます。
- 外国株式 (先進国)
「MSCI-KOKUSAIインデックス」と同じになるのを目標に運用しています。
22か国、1,318銘柄。アメリカ(65.27%)、イギリス(7.30%)、フランス(4.04%)、カナダ(3.98%)、ドイツ(3.73%)、その他(15.67%)とアメリカ中心。アップル、マイクロソフト、アマゾンなどが含まれています。
(参考:学ぼう!「MSCI-KOKUSAIインデックス」の魅力 | 特集 | 楽天証券)
(Yahoo!ファイナンス「インベスコMSCIコクサイ・インデックス」より) - S&P500
アメリカのニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄。
(Wikipedia「S&P 500 Index」より)
-------------(Wikipedia「S&P 500 Index」Google自動翻訳より)
選択基準
S&P500の構成要素は、委員会によって選択されます。 これはダウ・ジョーンズ工業平均に似ていますが、厳密にルールベースのRussell 1000などの他の企業とは異なります。 新規追加の適格性を検討する場合、委員会は、 時価総額 、 流動性 、 所在地 、 一般フロート 、 部門別分類 、財務上の存続可能性、公開株式交換日数の8つの主要基準を用いて会社のメリットを評価する。 [5]これらの主要基準のそれぞれは、満たされなければならない特定の要件を有する。 例えば、インデックスに追加するためには、以下の流動性に基づくサイズ要件を満たす必要があります。1.時価総額は61億ドル以上でなければなりません
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2.浮動株調整時価総額に換算された年間ドル価値は1.0を超えています
3.評価日までの6ヶ月ごとの最低月次取引量250,000株
このグラフを見ると約8年の間隔で暴落が起きています。
暴落しても500社が無くならない限り、回復するのが期待できます。この500社は入れ替わります。 - NYダウ
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが、アメリカのさまざまな業種の代表的な銘柄を選出した株価指数。「ダウ工業株30種平均」。30銘柄は「ダウ平均株価 - Wikipedia」で分かります。
(Wikipedia「ダウ平均株価」より。) - 外国株式 1,318銘柄。
- S&P500 500銘柄。
- NYダウ 30銘柄
分散から言えば外国株式が有利です。
参考に国内株式の推移を示します。日本は世界トップクラスの高齢化社会です。これからは人口が減るばかり。長期的な視点から考えて、経済成長を期待するのには無理があると判断します。
- 日経255
(Wikipedia「日経平均株価」より)
基準価格の変化率を比較
外国株式インデックスを積み立てたのが2015年2月から、その後に2016年09月に iFree NYダウが出来て、さらに2017年08月から iFree S&P500が出来ました。
三つがそろって1年が経過しましたので、その基準価格の変化率を比較してみます。
(マネックス証券「ファンド検索」より)
1年前に投資したとすると基準価格は次のようになります。
- NYダウ +24.09%
- S&P500 +21.44%
- 外国株式 +15.46%
利益からすると、NYダウ > S&P500 > 外国株式。
分散からすると、外国株式 > S&P500 > NYダウ。
今後の運営方針
銀行はダメということで、私の考える最強の投資先を紹介しました。
元気な会社に絞るとが成長が多きそうです。
今までは、外国株式(1):S&P500(1):NYダウ(1)と等分に積み立ててきました。
これからは、外国株式(0.5):S&P500(1):NYダウ(1.5)の比率で積み立てるつもりです。
ノーロードのインデックスファンドは大手のネット証券ならどこでも購入することが出来ます。
こちらで、手数料、販売している証券会社を確認することが出来ます。
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「インデックスファンドのみ」にチェック。
カテゴリーは「国際株式」を選択。
「毎月分配」は避ける。分配されると税金がかかります。そのまま再投資。
なるべく信託報酬の少ないものを選んでください。
オススメ銘柄
購入時の手数料0%、信託報酬の少ないもの
NYダウ(30銘柄)
- たわらノーロード NYダウ 0.24%
- iFreeNYダウ・インデックス 0.24%
100万円に対して1年に2400円の信託報酬。
S&P500(500銘柄)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.10%
- iFreeS&P500インデックス 0.25%
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 0.09%
外国株式(1,318銘柄)
- ニッセイ 外国株式インデックスファンド 0.11772%
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.11772%
投資は自己責任です。最悪半分になるかも知れません。しかし、また復活すると信じられれば投資をすればよいと思います。
日本は老齢化社会で人口も減少していますから成長は期待できません。しかし、世界、アメリカの経済は、多少の増減の波はあるものの伸び続けると信じています。