シロッコの青空ぶろぐ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

みんなが絶賛するけれど、自分には面白くなかった映画5本

 

目次

面白いという感じる映画が逆? 

えむふぃぎゅあ (id:mfigure)さんの「【ネタばれ】ラ・ラ・ランドは絶賛されているけど、自分には面白くない映画だった」を読みました。世間の評判と違って「ラ・ラ・ランド」が面白くなかったという話です。逆に、私には面白かったので、ブログに書いたことがあります。

  • ミュージカルに理解がない
  • ジャズに理解がない

これは私も同じだったのですが、「ラ・ラ・ランド」は気になりませんでした。

そのあと、ミュージカル「美女と野獣」を見ましたから、私のミュージカル映画アレルギーは消滅したようです。

たぶん、これは劇場の大きな画面と圧倒される音響の魅力によるもので、自宅のTVで見るのとは随分と印象が変わるのではないかと思います。

さら読み進めると、印象の良くない部分がさらにあるようで、映画を作った人のここを見て欲しいというコンセプトからして合わないんじゃないかと思ってしまいました。

最近見た映画の評価が紹介されてました。

君の名は>シン・ゴジラ>>この世界の片隅に>>>>>>>ラ・ラ・ランド

「君の名は」は見てませんが、「シン・ゴジラ」はつまらなくて映画館を出ようと思いました。これほど好みが違うとホレボレしてしまいます。

そこで、「シン・ゴジラ」等、私がつまらないと感じた映画を取り上げて、どこが嫌だったのかを書いてみます。

自分には面白くなかった映画

「シン・ゴジラ」

シン・ゴジラ Blu-ray2枚組

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昔、手当たり次第に映画をみたことがあります。それで、面白いと感じたのは10本のうち、2本くらいでしょうか。

決定版!日本映画200選―ビデオ&DVDで観たい

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映画評論家の佐藤忠男さんが、「決定版! 日本映画200選」の「はじめに」で「年間七本くらいなら、質的な高さにおいて世界の第一線に伍している作品がある」と言っています。面白い日本映画を選ぶのがいかに大変なことか分かります。

そこで、評判も良さそうだということで見たのが「シン・ゴジラ」でした。

 ゴジラが登場して東京を破壊する。慌てふためいて対応する日本の指導者たちの描写は、東日本大震災のときの状態を思い起こさせて、面白かった。

津波をイメージさせるようなシーンもあってリアルでした。

ただ、延々と続く会議にはイライラしました。

例えば、専門家の女性はかなりの情報を持っていて、案や情報を提示するけど、取り上げて貰えないとか、もっと対立と展開のある会議なら良かったのに・・・と残念でした。「十二人の怒れる男」は映画まるごと会議ですが、緊張感にあふれています。別なやり方はなかったものでしょうか。

今にして思うと、映画の作者は会議の内容をきちんと理解してもらうよりも、会議のイメージを感じてもらいたかったのかも知れませんが・・・。

もうひとつが、計算するのに世界中のスパコンが必要になるけれど、使わせてもらえないというくだりです。

あの絵をみて、「何か計算するらしいけど、何を求めるの?」と、いかにも困難を作りましたというように見えちゃいました。

クライマックスのゴジラを倒すシーンは迫力がやや足りない部分はありましたが、楽しめました。

「ミュンヘン」

ミュンヘン [Blu-ray]
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スティーヴン・スピルバーグ監督の作品は好きなものと、嫌いなものとに極端に分かれます。

 「激突!」、「ジョーズ」は好きですけれども、「未知との遭遇」、「E.T.」はそれほど面白くありませんでした。

「カラー・パープル」、「プライベート・ライアン」は素晴らしい。「ターミナル」も面白かった。

 しかし、「ミュンヘン」は最悪でした。テロを描くというのでスリルとサスペンスのエンターテイメントと期待していたのですが、淡々と殺人が行われる。どこが面白いか分からなくて、これも映画館を出ようと思いました。

映画館を出よう思うのはかなりの絶望感があります。期待していたのに裏切られてしまうんです。自分の予測が間違っていたという情けなさ、無力感が襲ってきます。

お金や時間以上の損失があり、面白い映画だけを見たいと願う瞬間です。

シンドラーのリスト

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アカデミー賞作品賞の映画で名作と評判の高い映画です。

これは見なくてはと、BSで放送されたのを録画して観ました。

映画が始まると、ナチスがユダヤ人を殺害するシーンが何度も続きます。それが、あまりにも淡々としていて、いくらなんでもそんなに淡々と人を殺せる人がいるんだろうかと疑問を持ってしまいました。

殺された人の苦痛も描かれなかったように思います。

そのうち見ることが苦痛になって、最初のほうでみるのをやめてしまいました。

緊張感のある大きなスクリーンで見れば違うかも知れません。機会があったら映画館で見ます。「東京物語」は映画館で見直してすばらしさが分かった映画もありますから。

「恋におちたシェイクスピア」 

恋におちたシェイクスピア [Blu-ray]

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これもアカデミー賞作品賞の映画です。

妻は「相手の人が好きだという気持ち。それががよく伝わってきた」と 話してました。

しかし、私には、どこが面白いのか分からないまま映画が終ったという感じでした。 

「浮雲」 

浮雲 [DVD]
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名作と評判の映画です。

最初は衛生放送を録画したのをみたのですが、話に盛り上がりがなくて途中で見るのをやめたことがあります。

そのリベンジに 「午前十時の映画祭」で上映されたのを見てきました。

戦時中、ベトナムに赴任したゆき子は、富岡と出会います。妻とは別れる約束でした。

戦後、ゆき子が富岡の家を訪ねるところから、映画は始まります。ところが、富岡ははっきりしない。妻と分かれるでもなく、ゆき子と分かれるでもなくダラダラと関係が続いていく。

他にもゆき子に近づく男がいるのだが、みんな身体だけが目当てのようです。他にもまともな男はいそうなものだが、ダメな男ばかりが寄ってくる。

ゆき子は富岡を追い続けるが病気で倒れてしまう。倒れたとき初めて、富岡はゆき子だけを思うようになる。

そして、ゆき子が息を引き取り、富岡は号泣する。

裏切られても、ズルズルと男への未練を絶ち切れない女。美しいというか情けないというか、戦後まもなくはこんな価値観がもてはやされたんでしょうか。これを「恋愛映画」という人もいますが、これが恋愛なのでしょうか。人間とは困ったもんです。

フェリーニの「」の最後を思い出しました。

(「浮雲」はゴロがいい5本にするために追加しました。面白くなかった映画のはずですが、誉めてる?)