シロッコ手習鑑

高卒シニアが放送大学の心理と教育コースで学んでいます。人間と文化コースにも興味があります。学んだことを基に自分の考えを組み立てて伝えていきたい。

誰のために歌うのか・映画『ボヘミアン・ラプソディ』が教えてくれたこと。

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

「ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)」

目次

圧倒的な映像と音楽

吉田拓郎さんと武田鉄矢さんが対談をしていました。話題は映画の演出について。映画好きにとって興味の湧く話です。  

いい映画、いいカットとダメな映画は何が違うんでしょう。

カットひとつひとつが美しく力がある。それでいてみる人の心をひきつけるもの。それは何なのでしょうか。

今、映画『ボヘミアン・ラプソディ』が話題です。きっと、映像と音楽が魅力的な映画に違いない。そう考えて、映画を見てきました。

クイーンという名前は聞いたことがあります。予告に流れる音楽も聞き覚えがある。そんな程度の前知識でしたが、映像と音楽に圧倒的されました。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』について気づいたことを書いてみます。

ラミ・マレックの演技が素晴らしかった 

フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックが素晴らしかった。

出っ歯で長髪の若いフレディ。クライマックスの「アフリカ難民救済」を目的とした「ライヴエイド」で熱狂的に歌うフレディ。

まるで本人が演じていたドキュメンタリーのようですが、そうではありません。「ライヴエイド」に登場する数万人の観客は記録映画を合成したのかも知れませんが、役者「ラミ・マレック」が映画のために演じたもの。その完成度は素晴らしかった。 相当トレーニングしたに違いありません。

明かりを使って二人のこころ描く

フレディはメアリー・オースティンと知り合い恋に落ち、指輪を渡します。そこから、二人のこころが離れていく様子を描いたシーンが印象的でした。

ホテルの窓からメアリーの部屋が見えます。メアリーの部屋は向かいのビルの2階か3階にあってフレディの電話口から見えるのです。

フレディがスタンドの明かりをつけて、メアリーにも明かりをつけるように話す。フレディの早の明かりメアリーの部屋の明かりが交互について、二人の心を確認しあっているのがよく分かります。

しかし、フレディはゲイとして男性と付き合い始め、二人のこころは離れていきます。

フレディが電話をしても、応答の反応が徐々に悪くなっていきます。スタンドの明かりをつけても、メアリーは明かりで返事をしてくれなくなっていくのです。

気持ちは映像には映りません。けれども、二人の関係をスタンドの明かりを使って見事に表現していました。

観客と一緒に楽しめる音楽を作る

クイーンは誰のために歌っていたのか。それが分かるシーンがありました。

 観客と一緒に演奏できる曲。「観客がコンサートに参加できる音楽と作ろう」と言います。

ドン・ドン・パッ!

ドン・ドン・パッ!

観客が「ドン・ドン」と足を踏み鳴らして、「パッ」と手を叩く。 

ドン・ドン・パッ!

ドン・ドン・パッ!

それに合わせて、フレディ・マーキュリーが歌うんです。

自分のためではありません。観客の望みを叶えるように歌うんです。

この歌はなんて名前の歌だったか。

「#ドンドンパッ」のタグを検索するとすぐわかります。

「We Will Rock You」ですね。

だから、世界中から愛される音楽になったのです。

俺たちはチャンピオンだ

「We Are The Champions」もそうですね。

谷村新司さんが作詞、作曲した「チャンピオン」は年老いたボクサーが戦う様を描いていますが、「We Are The Champions」ま全く違います。

「俺たちはチャンピオンだ」はリスナーの代弁なんです。
観客の代って「俺たちは王者だ」と歌っているのです。それにみんなが酔うのです。

まとめ

話題の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を見てきました。

映像、音楽が素晴らしい映画でしたが、私が気が付いたのはクイーンは観客のために歌っているということでした。

それに気づいて、私ももっと読む人の代弁として書かねばならなりません。

この記事は誰のために書いたのか。私のようにどうブログを書いていいか分からない人、そんな人の役に立たないかと思ったのでした。