シロッコ手習鑑

放送大学の心理と教育コースで学んでいます。人間と文化コースにも興味があります。学んだことを基に自分の考えを組み立てて伝えていきたい。

井上ひさしさんが集めた資料、蔵書22万点が収蔵してある「遅筆堂文庫」

本の運命 (文春文庫)

本の運命 (文春文庫)

 

「遅筆堂文庫」に行きたい!

「遅筆堂文庫」は井上ひさしさんが寄贈した資料、蔵書もとに開設された図書館です。

 なぜ、井上ひさしさんが蔵書を寄贈したのかというと、集めた本があまりにも多くて家の床が抜けてしまったことがあるから。 そのへんのことは本で読んだことがあります。たぶん、この本だったかと思います。

本の運命 (文春文庫)

本の運命 (文春文庫)

 

 本を購入して、さぁ、読むぞと帰った井上ひさしさん。積み重ねてある本の上に買ってきた本をポンと置くとメリメリと床が抜けた。そんな話でした。

それで、もう床が抜けるのは嫌だから蔵書を寄贈することにしたんですね。

寄贈先を川西町にしたのは生まれ故郷だからで、市川にも寄贈したいという話があったはずですが、急な話で実現しなかったようです。

「遅筆堂文庫」が出来るまでの話は本にもなってます。 

遅筆堂文庫物語―小さな町に大きな図書館と劇場ができるまで (日外教養選書)

遅筆堂文庫物語―小さな町に大きな図書館と劇場ができるまで (日外教養選書)

 

今回はこの「遅筆堂文庫」に行きたいという話です。

付箋やメモが貼り付けた本を見たい

なぜ行きたいのかと言うと、もちろん、井上ひさしさんが集めた22万点の蔵書と資料を見たいからです。どんな本や資料を集めていたのか興味があります。

「ひょっこりひょうたん島」ではトラヒゲの声を演じていた演出家の熊倉一雄さんの文章を覚えています。こんなに本を読んでいるのかと思って本を開くと、ちゃんと赤線が引いてあったといいます。22万冊も本は読めるものなのでしょうか。どのくらいの割合で赤線が引いてあるか、なんとか確認してみたいものです。

この「遅筆堂文庫」の本の写真をみてください。びっくりですよね、こんなに文字の書いた付箋が貼り付けた本が並んでいるんですよ。付箋にはJKのような丸文字がビッシリと書かれているのが分かります。

井上ひさしさんは、大事だとおもったところはまず赤線を引くと書いてました。凧糸を数本もシオリにしたり、ノートに書き抜いて「書き抜き帳」を作り、最後には自分専用の索引を作るとも言ってました。

それを知ってから、私も真似をして赤線を引きながら本を読むようになりました。

こんな感じです。

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絵も描きます。これは「学力と学習支援の心理学」にある「教えて考えさせる」例の話です。

同じ形の注射器が二るあり、その中にはどちらも真空の部分がある。3ccの真空がある注射器と5ccの真空がある注射器ではどちらのピストンにかかる力が強いか。
答えは同じ。真空は引っ張る力ではなく大気の空気が押す力。真空の大きさに関係なく注射器の中の押す力はどちらも0だから。図を見るといっぺんでこのことを思い出します。

遅筆堂文庫物語―小さな町に大きな図書館と劇場ができるまで」のレビューに「遅筆堂文庫」に行った人のものがありました。

館内にはひょっこりひょうたん島の影絵があちこちに。本には赤線が引いてあったり、しおりがはさまれていたり。そのしおりは原稿用紙を切ったもの。原稿用紙に書かれている文字は、丁寧な親しみの持てる丸みのある字・・・。 

 (トップカスタマーレビュー「本との巡りあわせ」より)

 井上ひさしさんは、本のどんなところに線を引いて、どんな書き込みをしているのか、どんな手作り索引索引なのか、それを見たいのです。 

井上ひさしさんは市川に住んでいた 

私にとって井上ひさしさんは身近で親しみ深い作家です。なぜかというと、小説が読みやすくて面白いからなのも原因ですが、小説の中に井上ひさしさんの分身のような人物が登場するというのも大きな理由です。

  • 「四十一番の少年」
    井上ひさしさんは仙台の孤児院に預けられていたことがあり、そのときの体験がもとになっている。
  • 「モッキンポット師の後始末」
    孤児院を経営している修道会のお世話になって大学に入りますが、そのときの寮の牧師さんとの話です。変な外人と迷惑をかける学生。
  • 「 花石物語」
    都会生活の疲れ、お母さんが焼き鳥屋を営んでいる釜石に帰省したころの話です。
  • 「イサムよりよろしく」「浅草鳥越あずま床」「喜劇役者たち」
    浅草のストリップ劇場フランス座で進行係をしていたことがベースになっています。

どの登場人物も等身大で、愛着の湧くひとたちでした。

それと、私の職場である市川市に住んでいたことがあり、情報が豊富だったことも大きな理由です。

  • 市川ゆかりの著作家 井上ひさし
  • 市川市文化振興財団の理事長をされてました。市川市文化会館には「井上ひさし記念室」があります。
  • 住んでいると市川に関する記述が多くなります。「市川の文学データベース」で井上ひさしさんを検索すると、110件の記述がヒットします。⇒検索結果
    凄いですね、このデータベース。図書館の人は関連しそうな本を丁寧に全部読むのでしょうか。びっくりです。
  • 市川市文化会館で「組曲虐殺」を見たこともあります。 

    組曲虐殺 [DVD]

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    それから、この講演を前にした「こまつ座」社長の石川麻矢さんのトークショー。 麻矢は市川に住んでいて、私が毎日通るシャポー市川に買い物に行ったりしてると話してました。

私にとって馴染みのある作家なのを理解していただいたでしょうか。

だから「遅筆堂文庫」に行きたのです。 

ふかいことをおもしろく―創作の原点 (100年インタビュー)

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西吾妻スカイバレーは冬季通行止め

「遅筆堂文庫」のある場所はこちら。

実家の福島に帰省したときに、ちょっと足を伸ばしたいもんです。

行くなら「西吾妻スカイバレー」を通りたいですね。裏磐梯の檜原湖から山形との県境を越えて「白布温泉」に宿泊。

調べたら、今は無料開放されて有料道路ではなくなったようです。時代は変わるもんです。

泊まるなら、ここ「西屋」にしたい。 

でも、冬季は通行止めだそうです。

西吾妻スカイバレー 通行止め情報。

※全面通行止め
   期間 平成29年11月10日(金) 午後5時から
      平成30年 4月26日(木) 午前10時(予定)

 夜間通行止め
   期間 平成29年10月27日(金)~11月10日(金) 
      午後5時から午前7時まで

 (やまがたへの旅「2017西吾妻スカイバレー通行止めについて」より)