シロッコ手習鑑

高卒シニアが放送大学の心理と教育コースで学んでいます。人間と文化コースにも興味があります。学んだことを基に自分の考えを組み立てて伝えていきたい。

幕張のドライバーは心優しいのか・放送大学前の横断歩道は車がよく止まってくれる。

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目次

信号のない横断歩道で日本の車は止まらない

信号のない横断歩道。渡りたいのに車がひっきりなしに通過して、渡らせてくれない。あなたにそんな経験はありませんか?

イライラしますよね。法律では横断歩道で渡ろうとしている人がいれば車は止まらなければならないのに止まってくれないのです。

道路交通法

第六節の二 横断歩行者等の保護のための通行方法

(横断歩道等における歩行者等の優先)
第三八条 (略)横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。 

朝日新聞の「信号機ない横断歩道 車が止まる英国、止まらない日本」を読むとイギリスでは車が止まってくれるのに、日本の車は止まってくれないという記事が話題になっていました。そのことについて様々な意見が紹介され、はてなブックマークでも多数の意見が交換されてました。

ところが、同じ日本なのに「ここはよく車が止まってくれるなぁ」と感じる横断歩道があります。それはどこかと言うと幕張にある放送大学前の横断歩道です。その前に立つと車が止まってくれることが多いのです。

なぜなんでしょう?

なぜ、放送大学前の横断歩道は車が止まる?

私が車が止まってくれないと感じる横断歩道は、JR市川駅の近くにあります。下の地図でいうと、「やきとり鳥春」の前を東に向かうときに通る信号機のない横断歩道です。

2016年4月に放送大学に入学。大学図書館に行くことが多くなりました。そのとき、イトーヨーカドー駐車場前の信号のない横断歩道を横断するのですが、この横断歩道は車がよく止まってくれるのです。

あれ?どうして、こんなに違うの? そう思いました。

放送大学の関係者をリスペクトしている?

単純なもので、 ここは放送大学の前だから、ここを渡るのは放送大学の教授、職員、学生だから、ドライバーは横断歩道を渡る人をリスペクトしているのかと思いました。

幕張のドライバーは心優しい?

それ以外にはこの付近に住む人は豊かな人が多いからかとも考えました。

「日刊ゲンダイ」の記事にあるようにこの付近に住む人は豊かな人が多いのです。生活に余裕のあるとドライバーが心優しいのかも知れないと思いました。

心は行動の原因か

16日に常磐大学大学院教授・人間科学研究科長である森山哲美教授の「行動の科学として心理学」を1コマだけ聞いてきました。

 私たちは、「心の原因があり、その結果行動する」と思いがちです。

イギリスのドライバーは信号機ないの横断歩道で止まるから、「道交法を守る精神が強い」、「ドライバーは心優しい」とレッテルを貼っているだけなのに、逆に心優しいから横断歩道で止まると考えてしまいます。

「行動分析学」では、心理学は行動の科学です。環境(刺激)が変わると行動は変わると考えるのです。

素朴理論・素朴概念

素朴理論・素朴概念というものがあります。それは科学的に正しいかどうか検証されていなくて、自分の経験から作られた素朴な理論体系のことです。

私が考えた「放送大学の関係者をリスペクトしている」とか「幕張のドライバーは心優しい」とかは科学的に正しいかどうか検証されていないただの素朴理論だと思います。

「歩行者数」と「車の数」を比較する

環境(刺激)が変わると行動は変わると言います。

市川駅前の横断歩道と放送大学前の横断歩道の環境を比較してみます。

  • 歩行者の数
    市川:多い。放送大学前:少ない。
    歩行者が一人なら、車を止めても待っている時間は少ないけれど、歩行者が多いと渡り終えるまで時間がかかる。
  • 車の数
    市川:多い。放送大学前:少ない。
    「赤信号、みんなで渡れば怖くない」の車版。歩行者がいても一台が無視して通過すれば、私も無視してしまえという心理になって通過するのかも知れません。
    車が多いときに歩行者のために車を止めると、多くの後続車を止めることになり、心理的負担があるのかも知れません。
  • 歩行者の数が圧倒的に多く、車の少ない横断歩道
    これは全く別の新検見川駅北口からバスターミナルに行く途中の信号のない交差点です。ここは歩行者の数が圧倒的に多くて車が少なく、車が止まれば大勢の人が通過し終わるまで待たなければなりませんが、歩行者が優勢です。
    以前、通っていたWBG前の横断歩道も歩行者が優勢でした。

比較してみると、歩行者の数、車の数が影響しているように思えます。

まとめ

朝日新聞「信号機ない横断歩道 車が止まる英国、止まらない日本」という記事が話題になっていました。それと似ているのですが、私は、放送大学前の横断歩道で車がよく止まってくれるのを不思議に思っていたました。

16日に森山哲美教授の「行動の科学として心理学」聞いて、環境(刺激)が変わると行動は変わると知りました。心は行動の原因とは言えないのです。
そこで、歩行者の数と車の数を比較してみました。

比較してみると、歩行者の数、車の数が影響しているようです。

これは、「放送大学の関係者をリスペクトしている」、「幕張のドライバーは心優しい」よりは、説得力があると思います。

イギリスと日本の違いについても、環境を詳しく調査する必要があります。