しろっこブログ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の心理と教育コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

「論じなさい」ってどういうこと? 今回の通信指導問題は「〇〇について論じなさい」という問題です。

目次

論述式の通信指導問題をどう書くか

放送大学の通信指導問題を提出する時期です。その〆切が11月30日。〆切に間に合わないと単位認定試験を受けることができなくなってしまいます。

今のところ、通信指導の問題には、次の3種類あるのが分かりました。

  • 選択式
    1学期に履修した科目の通信指導問題は「〇〇について述べた次の4つの文から、適切(不適切)なものを選べ」のような選択式の問題でした。
    提出方法は、Webから回答可能なものとマークシートを郵送するものの2種類がありました。
  • 選択式と記述式
    「科学的探究の方法('11)」は、まず選択し、その選択した理由を説明する方法です。
    回答は指定された様式でWrodで書いたものを印刷して貼り付けて郵送しました。
  • 論述式
    「国際理解のために('13)」が「〇〇について論じなさい」という問題です。

初めての論述式です。「〇〇」についてテキストから拾い出して説明するだけなら簡単です。しかし、それでは論じたことになりません。

「論じなさい」という設問はどう回答すれば良いのか調べてみました。

何を書けば先生は喜ぶのか

大阪大学COデザインセンター長・池田光穂教授の記事を見つけました。

先生が喜ぶレポートは、一にも二にも、(1)議論しなければならない 論点があげられており、(2)必要な分野の用語がちりばめておかれるだけでなく、その用語が精確に使われており、かつ(3)他のライバルにないユニークさ にある(=同じような答案を採点すると教師はマンネリ化するので、基礎がきちんとしてあれば、破格なものは目だつために議論への貢献と見なされやすい)、 と思われる。

詳しくは「先生を唸らせる答案やレポートを書くには?!」 を御覧ください。

「論じる」は結論を導くための議論を展開する

放送大学図書館で見つけた本を購入しました。

レポート・卒論のテーマの決め方

レポート・卒論のテーマの決め方

 

結論を導くための議論を展開する

この本では、「自尊感情(self-esteen)とエンパワーメントの関係を論じなさい」という設問を例に説明が行われています。

ロ.『〇〇について論じなさい』の場合

「論ずる」の意味する所は、(『広辞苑(第5版)』岩波書店)によれば、①事理を説明する。また、物事の是非をただす。②言い争う。議論する。あげつらう。③とりたてて問題とする、となっている。

レポートの場合は、①であろうが、特定の論点(issue)を巡っての”ああでもない、こうでもない”は、②も含むようである。

ここで重要なことは、「論ずる以上、予め何らかの結論が想定されている」ことであり、レポートではそうした結論を導くための議論を展開することになる。

『レポート・卒論のテーマの決め方』より(p22)

太字強調は私が行いました。

結論を導くための議論を展開する「議論」とは何なのか

自分の主張を支える根拠をきちんと示すのが argument だということです。 その発想に立てば、議論は 「主張し合う」 ことではなくて、「根拠を評価し合う」 ことだといえるでしょう。 そうやって 「論を組み立てる」 ことが 「argument =議論」 だということになるのでしょう。
(「そもそも議論とは何なのか? ( 哲学 ) - 情報科が新しい授業のモデルになる - Yahoo!ブログ」より)

学問とは自分で問題をつくること

哲学者の鶴見俊輔さんが学問とは自分で問題をつくることだと言っています。

自分で「問い」を立て、「答え」を導かなければならないのですね。

「自由に論じる」ということ

「~について自由に論じなさい」とか言われても、何をどうしてよいか分かりません。

どうすればいいのでしょうか。

大学のレポートなどでは「~について自由に論せよ」という問題のパターンを見かけます。この場合は自分で問いを立てなければなりません。

 (「クリティカル・リーディング入門」p24) 

クリティカル・リーディング入門:人文系のための読書レッスン (アカデミック・スキルズ)

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問いを立てる

  • Aとは何か。
  • AはBからどのような影響を受けているか。
  • AとBはどのような違いがあるか。

範囲を絞る。

2019/0/10 追記

『日本文学の名作を読む(’17)』のシラバスを読むと、「問い」があり、その「答え」を求める思考をしていることに気づきます。つまり、論じているのです。

新版 論文の教室 レポートから卒論まで

丁寧に分かり易く書かれています。ダメな例のどこが悪いのか、という進め方は目から鱗がおちること多いです。やはり、「論じる」は問をたて、答えるということです。

一冊だけというなら、この本をオススメします。

新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス)

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書き方のサンプル

論じるには次の3要素が必要です。

  1. 問題提起
  2. 主張
  3. 根拠の説明

卒業率3%と言われる難関「慶應通信」の卒業生がレポートの書き方を指導しています。

とても参考になります。

宇都宮共和大学 専任講師(法哲学)の吉良貴之先生がレポートの書き方のサンプルを公表されています。

まとめ

今回の放送大学通信指導問題に「〇〇について論じなさい」という論述の問題がありました。回答はどんな書き方をすれば良いのか、それを調べてみました。

論点をみつけて結論を導くための議論を展開しなければならない」ということです。

「日本語アカデミックライティング」が参考になった

追記(2017/07/27)

履修した「日本語アカデミックライティング」が分かりやすく参考にななりました。

日本語アカデミックライティング (放送大学教材)

日本語アカデミックライティング (放送大学教材)

 

どんな点が良かったのか。

  • タイトルをつけるノウハウ。
  • 問題意識から問いを作り出す。
  • カードを使って概念マップをつくりり、論点、観点を見つけ出す。

論じるには論点、観点が必要で、それをどうやって見つけ出すか、その方法が書かれています。

121ページに1000字程度のレポートの回答例がありました。このレポートの出題を考えると、「人の睡眠について論ぜよ」ということになるでしょうか。

人は眠ることが必要だという前提で、「人はなぜ眠らなかればならないか」というタイトルで書いてあります。

その文章から逆に概念マップというか、構造を示した図を作ってみました。

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