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搭乗待合室で若い女性と会話が延々と続いた
スリランカでの観光も終えていよいよ帰国。バンダラナイケ国際空港に着くと運転手さんと分かれ、そして、ガイドさんとも別れます。セキュリティにうるさい空港で、荷物の検査が3回もありました。3回目は搭乗ゲートの前。まだ時間は1時間以上もありましたが荷物の検査を受けて中に入りました。
中は広い待合室。私が一番乗りのようです。
あれ? もう、ここからはトイレにも売店にも行けないの?
しばらくして、白いシャツに黄色いスカートの若い日本人女性が斜め前に座りました。
「ここからはトイレにも行けないようですね・・・」
「そうみたいですね。トイレはすませて来たからいいんですけれど・・・」と彼女が答えます。
「観光だったんですか?」
「世界遺産の旅で、シギリヤロックと洞窟の寺院、仏陀の歯が祀ってあるお寺なんかを見てきました」と私。
そうすると、彼女が私の隣の席に移動してきて、「私も同じところを見てきました」と言います。彼女が見て来たのも私と同じコースのようで、それにアーユルベーダがついたもの。小さい観光会社だから、お金は払ったけれど本当に来れるか心配だったそうです。
こんなきっかけで話はじめたのですが、搭乗までの1時間半くらい、いろんなことを話しました。
途中、ガイドさんが連続ドラマ「おしん」を見たことから日本に興味を持ったという話になると、4人できたグループも「ウチのガイドもそうでした」と話に加わります。
「この方、昼食のレストランにいた方よ」そう話す女性の髪形に記憶がありました。
あとはずっと、黄色いスカートの女性とマシンガンのように話し続けました。
こんなに話すことを理解してもらえる楽しい会話は生まれて初めて。私がシニアでなくて、彼女にSEをしている彼氏がいなければ、きっと彼女に夢中になっていたに違いありません。残念。
なぜ楽しく会話を続けられたのか
彼女は転職中でした。大学を卒業して広告会社に入社して2年。別の会社に入社が決まっていて、現在は有給消化中。それを利用しての旅行だったそうです。
- 職種がコピーライター
「電通の人たちとカラオケに行った話」が話題になったことがあります。
広告業界の人はコミュニケーションが得意なんだと思います。 - 同じような体験をしてきた
利用した会社は違っても観光してきた場所は同じ、話を聞くと、来るときは一列前の座席にいたようです。
「空港の様子が分からないから日本人の添乗員のあとをついていきました」
「それ、一緒です」
「シギリヤの階段はどうでした?」
「怖ったです・・・」
「1200段あるというので、毎日200回スクワットをしてきましたよ」
サルがいたこと。野良犬がいたこと。空港に着くと夜通し車を走らせ、朝、シギリヤロックに登ったからか野良犬はいなかったと。等、等。 - 映画が好きで良く見る人だった
現実の世界からコピー生み出すには限度があって、映画の世界はとても参考になるのだそうです。映画のセリフがオマージュされたりするそうで、会社の人たちもよく映画を見ているそうです。
最初は来るときに機内で見た「ララ・ランド」の話。彼女は「ララ・ランド」が好きでサウンドトラックのCDまで買ったこと。映画の細かいところにも詳しかった。「あれって、『雨に歌えば』のオマージュですよね」とか。
私はブログにも書いた、彼女がプリウスに載っている理由の話をしたら、納得していました。
「美女と野獣」のみ終わったら、「野獣が好きじゃなかったの?」という違和感の話とか、「カサブランカ」のラストの話とか。
昔、職場で一緒だった男は旅先で知り合った女性と結婚しました。旅は素敵な出会いがあるというのが分かりました。
話が盛り上がっても、機内に入って「私の座席はここですから」と分かれ、それでだけなのは残念ですが・・・。
コロンボ市内の寺院
手前の仏像を目立たせたかった。なるべくバックをボケすように絞りを目いっぱい開きましたがズームレンズですからそれほどボケません。
寺院から見えた建設途中のマンション
「60階です。地震が多い日本ではこんなに高いビルは建てられないでしょう」
ガイドのルワンさんが言います。
「日本にだってありますよ」と言いましたが、詳しい数字を言えません。
調べてみます。
- あべのハルカス 60階
- 横浜ランドマークタワー 70階
- サンシャイン60 60階
あわわ、この三つしかありませんでした・・・Orz
千葉県で一番高い幕張のアパホテルは49階しかありませんでした。
スリランカに地震はありませんが、スマトラ沖地震のときには数万人の死者が出たそうです。
「それも津波を見に行った人が多かった」とルワンさんは残念がっていました。
35,322人が死亡した。コロンボ発ゴール行の列車が津波に流されて転覆した。この列車は第1波の被害を免れたため、車内は安全と誤解した地元住民が多く、列車内や屋根の上に避難した後で続く第2波の津波に飲まれたため、乗客の他地元住民なども含め1,000人が死亡した。負傷者数は16,637人、行方不明者は5,637人、家を失った者は83万人それ以上だとされている。政府は国家非常事態宣言を行なった。
(Wikipedia「スマトラ島沖地震 (2004年)・各国の被害状況・スリランカ」より)
東日本大震災の死者が 15,893人ですから、大変な災害だったようです。
中国資金で作られた国際会議場
シギリヤには日本(JICA)の援助で建てられた博物館がありました。
当時は日本の影響が大きかったでしょうが、それは過去のこと。現在は中国の影響が大きいようです。これは中国資金で作られた国際会議場です。
インド洋を埋め立てて中華街を作る工事も行われていました。
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