しろっこブログ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

論じる力のパワーアップが期待できる放送授業(放送大学:2022年度1学期)

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Photo by Ralston Smith on Unsplash

目次

論じる力をパワーアップするために

映画力をアップさせるにはどの面接授業を選べばよいか(放送大学:2022年度1学期)」という記事で、来学期はどの面接授業を受講するかを検討しました。

申請科目が決まりましたので、残りは放送授業です。

面接授業は〈映画力をアップさせる〉というテーマで選びました。

放送授業もその一環で〈論じる力をパワーアップする〉と似たテーマ選びます。

前回の記事で科目数を検討しました。

  • 放送授業 3科目(6単位)
  • 面接授業 3科目申請する。
    2科目当選を期待して〈2単位〉

今回は3科目を科目登録申請をするために、〈論じる力〉のつきそうな科目を拾い出し、単位認定試験順に並べてみました。

私が候補に選んだのは次の5科目です。ここから3科目に絞って行きます。

期日・時限 科目名 メディア 試験 平均1 平均2 選択
7/17 2時限  世界文学の古典を読む(’20) ラジオ 記述  79.5  76.8  〇
7/19 4時限 ヨーロッパ文学の読み方―近代篇(’19) ラジオ 記述  81.8 78.5  ✖
7/19 8時限 歴史のなかの人間(’22)  テレビ  〇
7/20 3時限 英語で読む大統領演説(’20)  テレビ 択一  79.4 86.7  〇
7/23 2時限 新しい言語学(’18) ラジオ 択一  78.8  79.3   △

コロナ禍による試験方式の変遷

今回の放送授業の科目登録には注意が必要です。コロナ禍以前は〈学習センター〉で受験していましたが、コロナ禍により〈自宅受験〉になり、それが2022年度1学期から〈Web受験〉になります。

ここで、単位認定試験がどのように移り変わったのかをまとめます。

  • 学習センター試験
    制限時間 50分の試験管立ち会いによる試験。
    〈持ち込み可〉と〈不可〉のが科目あった。
    〈持ち込み可〉であればテキスト、貼り付けたもの、過去問題、通信指導問題などが持ち込み可能であった。
    (このような名前を放送大学は用いていた訳ではありません)
  • 自宅受験(コロナ禍により導入)
    試験期間:1週間。最終日の消印があれば有効。
    これで全ての科目が調べ放題となった。
    難関であった〈論じなさい〉という記述問題に挑戦するチャンスであったが、卒業研究に充てたため活用できなかった。
  • Web受験(自宅受験の改良)
    試験期間が1週間で調べ放題ではまずいと考えたのでしょう。
    試験期間は変わらないものの、1科目の試験時間が50分に制限されます。
    調べ放題でもドロナワでは間に合いません。事前にどれだけ準備するかが勝負になりそうです。
    難関の〈論じなさい〉記述問題(過去問、指導問題でわかる)は、いくつかヤマを張って〈問い〉に対する〈主張〉、〈根拠〉を整理しておく必要がありそうです。

個人的には制限なしの自宅受験にしてもらって、全ての問題を〈論じなさい〉して欲しいと思っています。現実の社会は、問題の答えを誰に聞いてもいいし、どのような情報網を持っているか、信用の度合い、誰に聞くか、どう活用するかが勝負だからです。

採点がとてつもなく大変になりますから、無理でしょうけど。

試験実施時間の重複に注意

Web受験は、試験期間中ならいつ試験を受けてもいいのですが、試験実施時間が同じ科目はひとつしか登録できません。科目登録システムは従来のままのため、二重登録をチェックしているからです。

それと、過去に履修した科目を改定しただけの科目は科目登録できない場合があります。

登録申請科目の検討

まず、試験の期日・時限が重複している科目はありません。

以下で、科目毎に登録申請をするかどうかを検討していきます。

世界文学の古典を読む(’20)

論じる力のパワーアップが期待できる科目です。

過去問を見ると、記述式で試験は行われています。7つの問があり、その中から1問を選んで、600文字~800文字で解答する。「具体的に説明しなさい」、「論じなさい」、「述べなさい」、という問題です。

現在、3回分の過去問が公開されており、合計21問になりますが、同じ問題はひとつとしてありません。解答を準備しておくのは無理です。

授業から「具体的に説明する」、「論じる」、「述べる」を前提にのキーワードを記録しておく必要がありそうです。
単位認定試験対策のために、それぞれの違いを調べてみました。

  • せつ‐めい【説明】
     ある事柄の内容・理由・意義などを、よくわかるように述べること。
    デジタル大辞泉

  • 論(ろん)とは、ある事象に対し順序立てられた思考・意見・言説をまとめた物である。
    フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
    〈論じる〉は〈仮説〉を立てて、〈論証する〉ことだと思っています。
    ろん‐しょう【論証】
    ある与えられた判断が真であることを妥当な論拠を挙げて推論すること。その論拠が公理・公準などか、または経験的事実かによって演繹(えんえき)的・帰納的の別があり、また帰謬(きびゅう)法によるか否かによって間接的・直接的の別がある。証明。立証。
    デジタル大辞泉
  • の・べる【述べる/▽宣べる/▽陳べる】
    1 考え・意見などを口に出して言う。「所信を—・べる」「礼を—・べる」
    2 文章で表す。「前章に—・べたごとく」
    デジタル大辞泉

各回のテーマと授業内容

  • 第1回 古代ギリシア1『オデュッセイア』

    (略)主人公は旅から何を学んだか、遍歴の経験は求婚者らへの報復にどう活かされているか、妻と夫はどのような関係にあるかなどを考えながらこの作品を味わう。

    何を学んだか、どう活かされているか、どのような関係にあるかが〈問い〉です。〈問い〉を解き明かすスタイルになっているのが分かります。
  • 第2回 古代ギリシア2『オイディプス王』

    (略)悲劇の基になった伝説の原初的形態をさぐり、叙事詩や他の悲劇作品を参照することによって、ソポクレスが伝説をどう改変したかを検討する。

    これも〈問い〉を解き明かすスタイル。

  • 第3回 古代ローマ1『アエネイス』

    (略)いわゆる「ローマの平和」という時代背景を視野に入れながら、この叙事詩における主人公の旅が意味するところを考察する。

    これは〈意味〉を考察するスタイルです。

全15回の授業が何かを論じているものです。それぞれのスタイルを学べないかと考えました。

ヨーロッパ文学の読み方―近代篇(’19)

この科目も論じる力のパワーアップが期待できます。

提示されている〈問い〉の数は〈7〉から〈6〉と少なくなっていますが、そこからひとつ選んで答えるという試験の形式は「世界文学の古典を読む(’20)」と同じで、「考察しなさい」、「述べなさい」、「論じなさい」という問題です。

3回分の過去問をみると、同じ問題がないのも同じです。

〈考察〉という新しい言葉が出てきました。これには何を答えればよいのかを検討します。

  • こう‐さつ〔カウ‐〕【考察】
    [名](スル)物事を明らかにするために、よく調べて考えをめぐらすこと。「深い考察を加える」「日本人の社会意識について考察する」
    (「デジタル大辞泉」より)

「論じなさい」と「考察しなさい」とはどう違うのかを解説しているサイトを見つけました。

labhobby.net

"「論じなさい」と異なる点は、自分の主張はしなくても大丈夫" と述べています。

授業内容

  1. セルバンテス『ドン・キホーテ』を読む。
  2. シェイクスピア『ロミオとジュリエット』を読む。
  3. スウィフト『ガリヴァー旅行記』を読む。
  4. ブロンテ『嵐が丘』を読む。
  5. ゲーテ『若きヴェルターの悩み』を読む。
  6. ・・・

どれも名前は聞いたことはあるものの、読んでいないという作品ばかりです。

どれも、古典として数百年も新作を打ち負かして生き残った名作。そのエッセンシャルな部分を理解できれば嬉しい。

歴史のなかの人間(’22)   

2019年度1学期に「歴史と人間」を履修しました。シラバスの「~を通じて考える」、「~について、~から捉える」、「~を探る」、「~について考察する」という言葉引き付けられたからです。

そして結果は期待通りでした。

歴史のなかの人間(’22)  」はシラバスから見ても「歴史と人間」の続編と考えてよいようです。

sirocco.hatenablog.com

2022年度新設科目のため過去問は公表されていませんが、単位認定試験は「歴史と人間」と同じ方式で行われることが予想されます。

「歴史と人間」の過去問は、択一式の12問が出題されていました。この科目も択一式になりそうです。

論じる力をパワーアップするには

テキストの真似をして、スタイルをパクれば良いと考えています。その根拠をシラバスから示します。

  • 平将門-東国のつわもの
    東国自立論を考える。
  • 阿仏尼-旅する母
    阿仏尼が女院の女房として仕えた世界と、阿仏尼がかかわった所領の相続をめぐる相論について考える。
  • マルコ・ポーロ-東西世界の遭遇と発見を象徴する旅人
    ヨーロッパ人の東方世界イメージの受容と変容を探る。
  • 北畠親房-戦う貴族
    親房の生きた時代を考え、彼の独特の歴史観の淵源を探る。
  • 李成桂
    彼に何が期待されたのかを考える。
  • フランシスコ・ザビエル-日本布教の記録と記憶
    ザビエルはどのように認識されていたのかを検討する。
    「聖フランシスコ・ザビエル像」の発見の経緯と歴史的意義について考える。
  • アブラハム・オルテリウス-世界地図帳の革新者
    彼の生涯から16世紀ヨーロッパの世界観と世界像を考える。
  • 徳川和子-徳川家と天皇家を結んだ女性
    この時代の最上層の家と女性のあり方の一端について考える。
  • 益田孝-幕臣から実業家そして茶人へ
    益田孝という人物とその人生について考える。
  • 高宗
    彼が国を喪った理由を内外の事情から考察する。
  • マルク・ブロック-「生きられた歴史」の体現者
    彼の生涯を通して、20世紀前半の時代と個人の生き方を考える。
  • チャールズ・チャップリン-大衆のフィギュア
    20世紀の大衆文化の始祖である「喜劇王チャップリン」と、彼が生み出し世界中で愛された「放浪紳士チャーリー」——この二つの人物像が、どのような歴史のなかで生み出され、またどのように交錯したのかを論じる。
  • アーネスト・ヘミングウェイ-俺はヤンキーじゃない
    『老人と海』が、アメリカとキューバでどのように異なるかたちで読まれ解釈されてきたかを論じる。
  • 朴正煕
    彼の歩んだ時代について考える。

以上、どれも文系において〈論じる〉とはどのようなことなのか、それが分かりそうな科目です。

英語で読む大統領演説(’20)

卒業研究の指導をして頂いた宮本陽一郎先生の科目です。

パラグラフの構成について詳しく解説しています。

去年の3月にちょっと学んで、内容についてツイートしています。

アカデミック・ライティングに沿った書き方をしている文書なら、最初の一行を見れば何が書いてあるか分かります。以下に続くパラグラフはその主張を支える根拠が書かれている。つまり、そういう予測をしながら読みましょうという話です。

テキストに掲載されている "cats are the ideal housepet" はこちらにあります。

lklivingston.tripod.com

XMind で書くとこんな感じです。

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新しい言語学(’18)

シラバスは「こちら」。

興味があるのは「認知言語学」に関する回です。

これらのノウハウを身につけることができれば、論じる力をパワーアップできるのではないかと期待できます。

第2回 認知言語学① -事態の捉え方と言語表現-
第3回 認知言語学② -比喩-
第4回 認知言語学③ -カテゴリー化、多義語と意味変化、文法化-
第5回 認知言語学④ -認知言語学と命名論-

結論

放送大学の来学期に履修する科目を選ぶ時期になりました。登録申請は 2/13 から2/28までに行うことになっています。

どの科目を科目登録申請するか〈論じる力をパワーアップする〉というテーマで検討しました。その結果、次の3科目を登録申請することにしました。

  1. 世界文学の古典を読む(’20)
  2. 歴史のなかの人間(’22)
  3. 英語で読む大統領演説(’20)

残りは、次回に再検討しようと考えています。今回選ばなかった理由は、次の通りですが、「新しい言語学(’18)」はまだ迷っています。

  • ヨーロッパ文学の読み方―近代篇(’19)✖
    単位認定試験の方式が「世界文学の古典を読む(’20)」と同じで、両方の試験準備をするのが大変そう。
  • 新しい言語学(’18)△
    単位認定試験は択一式です。
    「論じなさい」という科目よりは負担が軽いので、4科目登録申請するという選択肢もあります。