目次
おもしろい面接授業があります
来学期の履修科目を決めるのがワクワクするという話を書きました。
放送大学は通信制ですから、テレビ、ラジオ、ネットを使って授業しますが、他に直接授業を受ける面接授業があります。スクーリングですね。
会場は全国50カ所の学習センターと、全国7カ所のサテライトスペース。その来学期の予定が発表されました。
この中から、受けたい授業を選んで2月中に科目登録申請をすることになっています。
学習センターによって雰囲気が随分と違います。これは学習センター長の好みで変わるんだそうですが、小難しそうな授業と違って、楽しいそうな面接授業もあります。
ワインのテイスティングができる「 ワインの科学」
長野学習センターの面接授業です。
この授業の魅力は、なんと言ってもワインのテイスティングができるということでしょう。
- 長野学習センター 「ワインの科学」
6月9日(土)、6月10日(日)
第1回 ブドウとワイン
第2回 ワインの基本的な醸造方法
第3回 特殊なワインと醸造方法
第4回 ワインの発酵と微生物
第5回 ワインの香りと成分
第6回 ワインの味と成分
第7回 ワインの熟成と保存
第8回 ワインのテイスティング方法【学生へのメッセージ】
面接授業2日目授業終了後に、ワインのテイスティングを行います。
テイスティングに参加できる方の受講を希望します。
受講者は公共交通機関を利用してご参加ください。
なお、未成年者の受講はできません。( 「ワインの科学」より)
ワイン代1,500円かかるそうですが、どのくらい飲むのか。テイスティングだからお摘みは出ないんでしょうか。
のん兵衛には人気のありそうな科目です。
人間国宝から「狂言」について学べる
さすが大阪、お笑いの授業がありまっせ!
大阪学習センターには重要無形文化財総合指定保持者(人間国宝)の和泉流狂言師・小笠原匡さんから狂言について学び体験する「芸能の源流を探る」があります。
- 大阪学習センター「芸能の源流を探る」
6月28日(木)・7月5日(木)
小笠原匡さんのWebサイトはこちら。
狂言とはどんなものなのか。
「萬狂言(よろずきょうげん)とは…」にこんなことが書いてあります。
【 狂言とは… 】
そもそも、狂言とは 600年前に誕生した庶民喜劇で、特に能とは関係が深く、”能・狂言”を併せて「能楽」と言います。
能が古典的題材(貴族社会)を取り上げ幽玄美の歌舞・悲劇であるのに対して、 狂言は庶民の日常的な出来事を、笑いを通して表現する、科白(せりふ)・喜劇です。古典演劇ゆえに、そこにはいろいろな約束事がありますが、 もともとは予備知識など何もない観客を相手に出来上がった演劇です。 面白くなければだれも見てくれない、というところで狂言は演じていたのですから、 その約束事など知らなくても楽しめるように出来ています。
「狂言」や「文楽」は難しいものと考えがちだけど、それは違うんですね。六百年前にも「よしもと」のお笑いみたいのがあって、「ダウンタウンのごっつええ感じ」のようなコントをみて、笑っていたんだと思います。
講義の内容はこんな感じ。
第1回 神々の出現「神楽」「巫女」
第2回 荘厳な古代の仏教「声明」「雅楽」
第3回 中世遍歴民の祭礼 1 「能」
第4回 中世遍歴民の祭礼 2 「狂言」
第5回 近世の粋「文楽」
第6回 大道芸と見世物「落語」「講談」
第7回 「さあみんなでやってみよう!」
第8回 「身体パフォーマンスとしての声を体感」
何でもメールで済ませてしまうのはダメ
「 舞台芸術の魅力」の第一回目の授業で、演出家の蜷川幸雄さんが、今の若い役者は何でもメールで済ませてしまうと嘆いていました。便利だからそれでいいのかもしれないが、声、表情で伝えることを避けていてはダメだと言うんです。
身体で表現するのは重要。普通の人なら仕方がない部分もあるけれど、役者が直接あったり電話するのを嫌ってはいけないという蜷川さんの話。あぁ、そうなんだと納得しました。
ネットの方が楽です。実際に会って話をすると、相手のリアクションとか機嫌とかに気を付けなくてなりません。それがメールなら簡単に用事を伝えられてしまうんですね。
人前での表現は大の苦手
明石家さんまさんのWikipediaに緊張で頭が真っ白になった話がありあます。
さんまは、入門して半年もしないうちに初舞台を踏んだ。場所は京都花月。『西の旅』と総称される古典落語のうち『播州めぐり』を10日間ほど口演した。本人いわく「初舞台では緊張で頭が真っ白になって、ネタをやり直した」という。「15分ぐらいのところで頭が真っ白になり始めからやり直した、そしたら所要時間が45分にもなった」ともされる。
( Wikipedia:明石家さんま「来歴・若年時代」より)
これからは、人前で表現することが益々重要になってきます。 身体で笑いを表現する技を身に着ける。そんな急には出来なくても、少しずつ慣れていけばいいと思います。
料金はセミナーより安い
面接授業の料金は科目が5,500円です。セミナーと言ってもピンキリですが、人間国宝から二日間みっちり教えて貰って、5,500円は安いと思います。
ただ、授業ですから、放送大学の学生でないと受講できません。学生でない方は入学する必要があります。
詳しくはこちら。「放送大学・入学案内・学費(授業料、入学料)」。
まとめ
面接授業(スクーリング)の来学期の予定が発表されました。
今月中に受けたい授業を科目登録申請をすることになっていることから、全国の学習センターを眺めてみました。放送大学は小難しそうな授業だという印象だったのですが、これがなかなか面白い科目があるのが分かりました。
会場が遠くて履修できるかどうか分かりませんが、今回はその中から、ワインのテイスティングができる「 ワインの科学」、人間国宝から狂言を学べる「芸能の源流を探る」を紹介しました。
他の面白い授業は後日ということで。