味噌が欲しいときは、スーパーでビニール袋やポリ容器に入ったものを買ってきます。ビニール袋やポリ容器がなかった時代はどうやって売っていたと思います?
昨日の夕食時間に TV東京の旅番組が放送されていました。その中に自家製の味噌、醤油を紹介するシーンがあって、88歳の義母と味噌、醤油の話をしましたので、そのことをちょっと書いてみます。
私の実家は農家ですから、味噌は自家製でした。大豆を茹ででつぶして、大きな玉を作ります。そう、大きさはボーリングのボールくらいでしょうか。形は安定するように半球状ですね。それを餅を切るときに使う大きな板に並べて置く訳です。
しばらくして、味噌を仕込むのですが、仕込むのは麹屋さんに来てもらってました。大豆と麹を一緒にして、大きな樽に仕込む。それを1年くらい寝かせて食べる訳です。
農家でなかった義母の家では味噌はどうしていたのでしょう?
聞いてみると味噌、醤油は計り売りだったそうです。
「容器は何を使ったんですか? ビニール袋もプラスチック容器もなかったでしょうから、鍋のようなものを持って行った?」
「醤油は瓶を持って行ったわね。味噌は竹皮。計った味噌を竹の皮に包んで貰ったのよ」
ビニール袋やプラスチック容器が普及しだしたのは1960年頃。柄の入ったビニールの風呂敷を引き出物に使ったことがあると義母は言いますから、ビニール風呂敷は高価なものだったのです。
プラスチックの容器で便利になりましたけれども、竹皮には抗菌作用があって通気性も良いので防腐能力が高いと言われています。もう少し見直して地域振興などに活用すると良いかも知れません。