目次
- すっかり旅行に行かなくなってしまった
- ツアーが嫌なら、アグレッシブな旅行家になればいい
- どうすれば観光客から「旅行家」に変身できるのか
- 「旅の目的とネライ」がなければ貫通行動は始まらない
- そうだ、伊勢神宮へ行こう
- 「ダビデの星」を見に行く伊勢神宮の旅
- ガセネタ情報発見
- まとめ
すっかり旅行に行かなくなってしまった
一年半前に妻が亡くなってしまい、それからというもの、すっかり旅行に行かなくなってしまいました。たまに映画を見に行くのも一人、スーパー銭湯も一人、健康ランドの大衆演劇にはずっと行っていません。そして、毎年、海外への観光やリゾート、国内の温泉地と旅行に出かけていたのに全く出かけなくなってしまったのです。
これではいけない・・・そう思っても、一人でツアーに参加するのは気が引けます。
一人旅のシニア男性について、義母がこんな話をしたことがあります。
「亡くなった奥さんの写真をテーブルに立てて、それを見ながら食事をしているのよ。他のツアー客はカップル、女性の友達同士なんかで、みんな楽しそうに話しているのに・・・」
こんなことを聞けば一人でツアーに参加するのは益々気が重くなってしまいます。
そんなとき見かけたのが『個性豊かな「旅の文章の書き方」』という文章。
旅行会社が企画したお仕着せの旅に流されるのではなく、自分らしい旅をするには、その旅を文章にしよう、と思い定めること。
そうなれば、名所旧跡をただ「見て」歩くのではなく、「観察」しながら歩くようになる。観察こそ自立への道だ、「観光客」から「旅行家」にヘンシンする道だ。
書いているのは轡田(くつわだ)隆史さん、テレビ朝日の「ニュースステーション」でコメンテーターをしていた朝日新聞出身の方です。
アグレッシブな旅行家になれば、惨めな一人旅から脱出できるのではないか、この文章を読んでそう感じ、「10年たっても色褪せない旅の書き方 」を読みました。
本の内容を紹介しながら、アグレッシブな旅行家になる方法を見つけ、惨めでない一人旅のできるシニアになれれば良いなと考え、この文章を書きはじまました。
ツアーが嫌なら、アグレッシブな旅行家になればいい
カップル、女性の友達同士だらけのツアーに参加するのが嫌なら、ツアーを利用しないで一人旅をすればいいのです。
しかし、一人旅をすることにすっかり怖気づくようになってしまいました。
それに対して、轡田さんは「いい旅をしましょう!」と書き始めます。そして「いい旅」とはどんな旅なのか、「いい旅」をするには観光客から「旅行家」になればいい、そうすれば自分らしい、創意に富んだ、個性的な旅への道が開けるといいます。
考えてみれば、若いときの私は「旅行家」でした。
- 中学1年のときは、親に買って貰った10段変速の自転車で、一人で猪苗代湖を目指し、中山峠の中腹でとん挫して帰ってきました。猪苗代湖までは、往復90キロくらいでしょうか。
- 高校生の冬休み、春休みには福島から東京に出稼ぎに来ていて飯場暮らしをしてお金を貯め、そのお金で北海道を一人旅しました。蟹族です。野宿ですから、テント、寝袋、食料が入った大きなキスリングを背負います。そうすると、列車の中は真っすぐ進めません。横になって歩きますから蟹族と呼ばれたのです。大学生の蟹族には会いましたが高校生はいなかったですね。
- 金沢、平泉にも一人旅をしました。
今から考えれば、何が楽しくて自転車で山道を猪苗代湖まで行こうと考えたのか。高校生の北海道一人旅は不安だったし、熊でも出るんじゃないかと思うところにも野宿した。何が魅力だったのでしょうか、それは「誇り」だったと思います。北海道へ一人で行ってきたぞ。熊の出るゆなところにも泊まったぞ・・・そんなささやかな誇りですね。
それがいつの間にか一人旅の良さを忘れ、一人では旅が出来なくなっていました。このまま引きこもってしまってはいけません。アグレッシブな旅行家のパワーを取り戻すしかありません。
観光地へ行くのが目的でも、基本は冒険、それが一人旅の魅力だったはずなのです。
どうすれば観光客から「旅行家」に変身できるのか
轡田(くつわだ)さんは、「旅行家」にヘンシンするには文章を書くことだと言います。
- 「旅の目的とネライ」をしっかり定め、文章を書くつもりで旅にでる。
- 「見る人」から「観察する人」にヘンシンする。
【参考】
観察 - Wikipedia 観察とは、対象の実態を知るために注意深く見ること。その様子を見て、その変化を記録すること。どれだけその変化を見つけられるかが重要である。 - そして、「感想」ではなく「考察」を書くことだといいます。
【参考】
文章を書こうとすれば、「見る人」から「観察する人」に変身し、「旅行家」に変身できるのは分かりました。逆に考えると、そのためにはしっかりした「旅の目的とネライ」が必要だということです。
こう言われると、今までの旅行に主体性のないのがはっきりと分かりました。旅行会社のツアーを選び、あとは妻におまかせ。自分は何もしないでついて行くだけだったのです。
「旅の目的とネライ」がなければ貫通行動は始まらない
それでは、「旅の目的とネライ」をどうするか。
この本では『「神の壺」への旅』という例が出てきます。
(Kami_Kochi_Ryugado_Inside_6.JPG)
四国の旅だとすると、漠然と『土佐への旅』というタイトルにしがちですが、ポイントを絞って『「神の壺」への旅』にしなさいと轡田(くつわだ)さんは言います。
ここで紹介された「神の壺」にはとても興味が湧きました。高知県香美市に龍河洞(りゅうがどう)という鍾乳洞があるのですが、その中に石灰で覆われて鍾乳石のようになった土器があるのです。弥生式の土器。この洞窟で弥生人が生活していたのです。1937年から実験のために壷が置いてあるそうですが、こちらも鍾乳石と一体化しているそうです。
時間が見えるのが、面白いですね。石灰層の厚みは弥生時代(前3世紀頃~後3世紀中頃)から現代までの時間を表現しているのです。せひ行って見てみたいと思いました。
そうだ、伊勢神宮へ行こう
目的のはっきりしている旅は楽しそうです。そこで私が思いついたのが「伊勢神宮」です。
「日ユ同祖論」というのがあるそうなのですが、ご存じですか?
今、山本七平「裕仁天皇の昭和史」 を読んでいるのですが、同じ著者の「日本人とユダヤ人」について検索していたら、直接関係のない『海外「日本人とユダヤ人は似てる」 『日ユ同祖論』に外国人興味津々』というのがヒット。『【古代ミステリー】「相撲」「はっけよい」はヘブライ語?古代イスラエルと日本のびっくりな共通点』というのも見つけました。
かなり怪しい感じはするのですが、「日本人のルーツは古代イスラエルにある」と主張していて、その根拠となるものが提示されているのです。
- 伊勢神宮の灯籠に六芒星(ダビデの星)が描かれている。
- 古代ヘブライの神殿と日本の神社は構造が似ている。
- ヤマト言葉とヘブライ語に類似した単語が3000語以上ある。
- トリイ(鳥居)は、ヘブライ語の門という意味。
- エルサレム神殿の門には、天皇家の家紋と同じ16弁の菊花紋がある。
- ユダヤ人は祈りの時に『旧約聖書』の言葉が入った小さな箱を額に付ける。これは山伏が頭につけるものと似ている。
- 天狗は当時のイスラム教徒をイメージしたものだ。
言語の類似を指摘しているという『大和民族はユダヤ人だった』をアマゾンで見てみました。すると、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に日本人とユダヤ人の先祖が同じであると説いた本がいっぱいあってびっくりしました。
大和民族はユダヤ人だった―イスラエルの失われた十部族 (たまの新書)
- 作者: ヨセフアイデルバーグ,Joseph Eidelberg,中川一夫
- 出版社/メーカー: たま出版
- 発売日: 1995/07
- メディア: 新書
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真実かどうか分からないところが魅力なので、書かれている本も多いのでしょうね。
それで思いついたのが伊勢神宮への旅。行って「ダビデの星」を見てくるのです。
「ダビデの星」を見に行く伊勢神宮の旅
どんな感じなのかちょっと調べてみます。
伊勢までの乗車時間と交通費はどのくらいか
「Yahoo!路線情報の乗換案内」で伊勢までの乗車時間と交通費はどのくらいか。
08:08発→12:32着4時間24分(乗車3時間41分)乗換:3回
IC優先:13,880円(乗車券7,930円 特別料金5,950円)505.7km
08:08発 新検見川 JR総武線・三鷹行
08:20発 津田沼 JR総武線快速・東京行
09:10発 東京 JR新幹線のぞみ19号・博多行
18番線発 / 16番線着 指定席:4,630円6,480円
11:10発 近鉄名伊乙特急・賢島行
4番線発 / 5番線着 指定席:1,320円1,450円12:32 伊勢市
片道約4時間。14000円くらい。往復で28000円くらいですね。安いバスツアーだと行けてしまう金額ですが、そこは「旅行家」にヘンシンするためですから・・・。
「青春18」というキップもあり、シニアも乗れますが、普通列車だけなのはきついです。
高速バスなら東京-名古屋が3千円から5千円くらいでありますね。
他に飛行機もあります。しかし、旅行家になるためには乗ったことのない高速バスにしたいところです。さらに安い夜行バス(俺の夜行バス)もありますがここは無理をせずに。
旅行家はどんなところに泊まるべきか
伊勢に行って神宮を参拝して帰るなら1泊でも可能ですが、そこは旅行家ですから旅をじっくり味わう必要があります。「伊勢市観光協会ホームページ」で見つけた宿泊施設が素敵だったので紹介します。
【伊勢のゲストハウス 風見荘】
昔流行ったユースホステル。スタッフ紹介を見ると楽しそうな方ばかり、ホテルとは違った旅が楽しめそうです。場所も伊勢市駅のすぐ前で申し分ありません。
【麻野館】
ここも泊まってみたい宿です。
【老舗旅館麻吉】
観察すべきところはいっぱいあります
旅行家は「見る」のではなくて「観察」をするのです。
旅行家になったつもりになると、ちょっと調べてみても、ツアーと違った楽しい旅ができそうです。
ガセネタ情報発見
ちょっと残念です・・・Orz
まとめ
妻が亡くなってから、すっかり旅行に行かなくなってしまいました。そんなときに出会った『個性豊かな「旅の文章の書き方」』という文章を見て、轡田隆史(くつわだ たかふみ)さんの「10年たっても色褪せない旅の書き方」を読みました。
轡田さんは、観光客から「旅行家」に変身することを勧めています。
そこで、一生に一度は行きたいと考えていたお伊勢参りを調べてみました。すると、ツアーとは違った楽しそうな旅が発見できました。
出来たら、この「お伊勢参り計画」を実現したいと考えています。
時期は11月中旬。みなさんも、旅行家になってみませんか?