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間違って覚えている言葉
笑い話。昔、父が行政区の役員をしてころ、書いてもらって集めた書類に「扶養家族」と書くところが「不要家族」と書かれていたことがあります。ちょっとボケっぽくておかしいです。
もうひとつ。以前働いていた職場でおばちゃんが「ワープロの変換が出来ない」と言います。「何が変換できないんです?」と聞くと「しろうえん」。
「しろうえん?」
「けっこんしろうえん」
ちゃきちゃきの江戸っ子ですから「結婚披露宴」を「けっこんしろうえん」で変換しようとしていたのです。
「公職選挙法違反」を「好色選挙法違反」、「汚職事件」を「お食事券」と間違えて記憶していたというのも聞いたことがあります。妻は「台風一過」を「台風一家」だと思っていたらしいです。
他人を笑っている場合ではありません
何年か前にネットでプレゼンを見たことがあります。
スライドをめくっていきながら説明をしていきますが、話が本題から脇道にちょっとずれました。
そこで、本来のテーマに戻そうとして作られたスライドがこれです。
「閑話休題」
「かんわきゅうだい」
あれ? 「かんわきゅうだい」と発音しています。「閉話休題(へいわきゅうだい)じゃなかったの?」
ネットで調べてみると私が間違えて記憶していたようです。「閑」と「閉」。なんてことでしょう。
文字で書かれた言葉から記憶したとき、間違えてしまったのですね。発音されていれば間違えなかったのに・・・。どこかに書いて恥を晒してしまったかも知れません。あぁ・・・Orz
グーグルで検索してみると、
- "閉話休題"・・・約 2,750 件 (0.35 秒)
- "閑話休題"・・・約 342,000 件 (0.32 秒)
私と同じに間違って記憶している人って、いるんですね。
なんでこんな話をするかというと
大田成男教授の「水素水とサビない身体: 悪玉活性酸素は消せるのか」を読み終えました。
大田教授は東大理学部化学科を卒業し、大学院では生命科学。スイスのバーゼル大学に留学した方です。
化学については教育を受けたが、生命科学については自己流。「無手勝流」だから、シャッツ先生からみっちりとトレーニングを受けたという話が載っています。
「無手勝流」(むてかつりゅう)・・・。
あれ、「無勝手流」(むかってりゅう)ではなかったの?
調べてみるとこれも私が間違えて記憶していたようです。
戦わずに、策略で相手に勝つこと。また、その方法。また、師伝によらず、自分で勝手にきめた流儀。自分勝手にやること。また、そのやり方。自己流。無手で勝つ流儀の意から。
意味は二通りあります。
- 戦わずに、策略で相手に勝つこと。また、その方法。
- 師伝によらず、自分で勝手にきめた流儀。自分勝手にやること。また、そのやり方。自己流。
しかし、このふたつの意味が違い過ぎまます。
本来の意味は、塚原卜伝が勝負を挑まれたけれど、勝負に応じない。戦わずして勝つ、ということだと思うのですが、「自分勝手にやること」はそれとあまりにも関係なさそうです。
無手勝流
むてかつりゅう戦国時代の剣豪、塚原卜伝(つかはらぼくでん)が琵琶湖の矢橋(やばせ)の渡しの船上で同乗した武士に勝負を挑まれ、戦うふりをして相手の武士を小島に降ろし、自分は船を出して勝負に応じなかったという故事から、戦わずして勝つ、武器を用いずに勝つという時に使う。
私は 1 の意味で使われた文章の記憶はほとんどありません。2の意味のときがほとんどです。
それで、思いついたのが、2の「自分勝手にやること」は、私のように「無手勝流」(むてかつりゅう)を「無勝手流」(むかってりゅう)に間違えて記憶して、 「自分勝手にやること」という意味で使ったのが広まってしまったのではないでしょうか。
これもグーグルで検索してみます。
- "無手勝流"・・・約 60,800 件 (0.41 秒)
- "無勝手流"・・・約 1,300 件 (0.38 秒)
うむ、間違って覚えている人がいますね。
私と言えば、「自分勝手にやること」という意味の流れで書かれた文章から覚えた言葉を見て、「勝手」と間違えてしまったようです。
お恥ずかしい話でした。
おまけ
水素水はパーキンソン病の治療に有効だそうです。
水素水がなぜ健康によいのか、なぜ大田教授が活性酸素を取り除くのに水素を使うことを考えたのかはあとで紹介します。
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大田教授はミトコンドリアの研究をしていて、有害な活性酸素を取り除く方法として水素を思いつきました。
活性酸素は細胞の中でミトコンドリアが酸素を取り込みエネルギーに変換するときに、1%から2%の変換をミスがあり、そこから生まれます。急激に食べ物が入ったり、運動が急激だったり、ストレスがあると活性酸素は多くなります。
今、「ミトコンドリアのちから」を読んでいます。