シロッコの青空ぶろぐ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

ChatGPTは詩のリズムを分析できる:「詩の分析(1)-詩的言語について」を学ぶ

目次

ChatGPTの力を借りて文学批評を学ぶ

放送大学『文学批評への招待』で文学批評を学んでいます。

第2章の「 詩の分析(1)-詩的言語について」まで進みました。

先に、ChatGPTで歌詞を感情分析したところ、驚くべき結果が出ました。

sirocco.hatenablog.com

ChatGPTは、感情豊かな言葉を使っていない詩の分析はどうなのでしょう。リズムの面白さを表現した詩を分析できるのでしょうか?

ChatGPTが興味深い回答をしましたので紹介します。

「詩」とは何か

プロンプト

「詩」とは何か。政治スローガンのように一斉唱和ではないといえる。

ChatGPTの回答

確かに、「詩」は政治スローガンのようなものとは異なります。政治スローガンは、特定のメッセージを一斉唱和することを目的としていますが、詩は個々人の感性や解釈によって異なる解釈が生まれることがあります。詩は、作者が想像力や表現力を駆使して書き上げた作品であり、その言葉選びや表現方法には作者独自のセンスや感性が反映されます。そのため、詩は単なる言葉の羅列ではなく、人々の感情や思考を描写するために用いられる芸術的な表現方法として、独自の存在感を持っています。

一般的な回答ですね。

七五調を知っていますか?

はい、七五調について知っています。七五調は、日本の古典的な和歌や俳句などで使われる、5-7-5-7-7の音数のリズムを持つ詩の形式です。5-7-5-7-7というリズムが、和歌や俳句の中で自然に発生する言葉のリズムに近いことが特徴で、そのため自然や季節、人間の感情などを表現するために用いられることが多く、日本の古典文学において重要な位置を占めています。また、現代の日本語詩でも七五調が用いられることがあります。七五調は、音数が限定されているため、表現の自由度は高くありませんが、その制約の中で、多彩な表現が可能であるとされています。

はい、百科事典のような回答です。

七五調で何か言えますか?

サイン・コサイン・タンジェント 七五調で何か言えますか?

ChatGPTの回答

サイン・コサイン・タンジェント、
三角関数の基本要素、
円周率を使って角度を求め、
数学の世界を広げよう。

(注:この詩は、5-7-5-7-7の音数にはなっていませんが、七五調のリズムに近い形式で、サイン、コサイン、タンジェントを含む詩です。)

七五調になっていません。

ChatGPTは日本語の音素を限定した文章は苦手ですね。

はい、確かに私は日本語の音素を限定した文章には苦手意識があります。私は英語を中心に訓練された言語モデルであり、日本語の音声認識や自然言語処理の技術はまだ発展途上であるため、日本語の発音や音韻においては正確性が保証されていないことがあります。ただし、日本語の文章全般については、様々な種類の文章を理解し、回答することができます。

日本語の学習が足りないようです。

繰り返しのリズムから何を感じますか?

以下の「竹」という詩を分析してください。
「竹が生え」という繰り返しのリズムから何を感じますか?
竹:
光る地面に竹が生え、
青竹が生え、
地下には竹の根が生え、
根がしだいにほそらみ、
根の先より繊毛が生え、
かすかにけぶる繊毛が生え、
かすかにふるえ。
かたき地面に竹が生え、
地上にするどく竹が生え、
まつしぐらに竹が生え、
凍れる節節りんりんと、
青空のもとに竹が生え、
竹、竹、竹が生え。

ChatGPTの回答

この詩「竹」は、現代詩人の三好達治が1946年に発表した作品で、自然の美しさや生命力をテーマにした詩です。詩の中で繰り返される「竹が生え」というリズムは、竹の強い生命力や成長力を表現していると考えられます。

最初の「竹が生え」というフレーズは、地面に生えた青竹の姿を描写しています。次に、地下に伸びる根や繊毛を通して、竹の生命力の源がどんどん広がっていく様子が描かれています。また、凍れるような寒い環境でも、竹は節々に凍りつきながらも生命力を保ち、生き続ける様子も表現されています。

この詩の中で繰り返される「竹が生え」というフレーズは、生命力や成長力を表現するだけでなく、詩の全体像にも繋がる役割を果たしています。最後に3回「竹が生え」と続くフレーズは、竹の生命力を強調すると同時に、詩の中心にある自然の美しさや力強さを象徴しています。

違います。三好達治の作品ではありません。

しかし、詩「竹」の分析は的確に行われています。

萩原朔太郎の「竹」であることを追加

以下の萩原朔太郎の「竹」という詩を分析してください。
「竹が生え」という繰り返しのリズムから何を感じますか?
竹:

(以下同じ)

ChatGPTの回答

ご指名いただきました詩「竹」は、日本近代詩の巨匠・萩原朔太郎による作品です。以下に詩の分析を試みます。

この詩は、「竹」というテーマに焦点を当てて、竹が生える様子を描写しています。繰り返される「竹が生え」というフレーズから、萩原朔太郎が竹の生命力に感銘を受け、それを表現するためにリズミカルに言葉を繰り返す手法を用いていることがわかります。

詩の冒頭には、「光る地面に竹が生え、青竹が生え」と、竹が生える様子が描かれています。その後、「地下には竹の根が生え、根がしだいにほそらみ」と、竹の成長過程が描写されます。また、「凍れる節々りんりんと、青空のもとに竹が生え」と、季節の変化とともに竹が生き続けていく姿が描かれています。

このように、「竹が生え」という繰り返しのフレーズは、竹の生命力や成長過程を表現するだけでなく、季節や自然の中での竹の様子を伝える効果をもたらしています。また、詩の最後には「竹、竹、竹が生え」というフレーズが続き、竹の生命力を象徴的に表現していることも感じられます。

繰り返しのリズムからは、竹の生命力や成長力を感じ取れるだけでなく、この詩のリズム自体が生命力や成長力を感じさせる効果があるとも言えます。

繰り返しのリズムだけでなく、竹の成長過程が描かれていること、季節の変化が描かれていることは気が付きませんでした。

私の完敗です。

詩のリズムを分析できる

ChatGPTは「詩」の繰り返しのリズムを分析できるのですか?

はい、一定のリズムや韻律を持った詩の分析は可能です。一般的には、詩のリズムや韻律を分析するために音韻論という学問が用いられます。例えば、日本語の場合は「俳句」のように短い詩形であるため、繰り返しのリズムを感じさせることがあります。一方、英語の場合はスタンザや韻律などがよく使われます。 ChatGPTは音韻論の知識を持っており、詩のリズムや韻律についての分析も可能です。

英語「詩」のリズムを分析した例を教えてください。

以下は、ウィリアム・シェイクスピアのソネット18の一節です。

Shall I compare thee to a summer's day?
Thou art more lovely and more temperate:
Rough winds do shake the darling buds of May,
And summer's lease hath all too short a date:

この詩のリズムは、1行目と3行目、2行目と4行目がそれぞれ同じ韻律で構成されています。これを「ABAB」と呼びます。また、この詩は十四行詩であり、一定の韻律を持つ形式を「ソネット」と呼びます。英語の詩には、様々なリズムや韻律があり、それぞれ独自の美しさや表現力を持っています。

他に例がありますか?

はい、例えばロバート・フロストの詩「The Road Not Taken」を見てみましょう。

Two roads diverged in a wood, and I—
I took the one less traveled by,
And that has made all the difference.

この詩のリズムは、1行目と2行目、そして3行目は全く異なる韻律で構成されています。1行目と2行目は、それぞれ5つの音節からなる「trochaic tetrameter」と呼ばれるリズムで、強勢が2つ続いたリズムが繰り返されます。そして、3行目は「iambic tetrameter」と呼ばれるリズムで、強勢と弱勢が2つ続いたリズムが繰り返されます。このリズムの変化によって、詩の雰囲気が表現されています。

また、エドガー・アラン・ポーの詩「The Raven」も有名な例です。

Once upon a midnight dreary, while I pondered, weak and weary,
Over many a quaint and curious volume of forgotten lore—
While I nodded, nearly napping, suddenly there came a tapping,
As of some one gently rapping, rapping at my chamber door.
"'Tis some visitor," I muttered, "tapping at my chamber door—
Only this and nothing more."

この詩は「trochaic octameter」と呼ばれる8つの音節からなるリズムが繰り返されます。強勢と弱勢が2つ続いたリズムが繰り返され、その効果によって不気味で物悲しい雰囲気が表現されています。

Perprexity で正誤を確認

「The Road Not Taken」は誰の詩ですか?

Perprexity 

「The Road Not Taken」とはアメリカの詩人、ロバート・フロストによって書かれた詩です。

エドガー・アラン・ポーの詩に「The Raven」というのがありますか?

Perprexity 

はい、エドガー・アラン・ポーの詩に「The Raven(大鴉)」という作品があります

英語「詩」のリズムについて「ABAB」、「ソネット」、「trochaic tetrameter」、「iambic tetrameter」、「trochaic octameter」について質問すれば更に詳しい情報が入手できると思われます。

知らないことでも、自信たっぷりにウソを言いますから、Perprexity で正誤を確認することも重要です。

エドガー・アラン・ポー「The Raven」の分析

「The Raven」を日本語に翻訳して

「ザ・レイヴン」:

ある深夜のこと、私は悩み苦しみながら、うとうととしていた。
忘れ去られた古書の多くについて、風変わりで不思議な話を考えながら。
うとうとと眠ろうとしていたとき、突然、どこからともなくカチカチと音がした。
まるで誰かが優しくノックしているような音だった。
「訪問者だろう」と私はつぶやいた、「私の部屋のドアをノックしているんだ。」
ただそれだけで、他に何もない。

「The Raven」を分析して

エドガー・アラン・ポーの詩「The Raven」を分析してください。
The Raven:
Once upon a midnight dreary, while I pondered, weak and weary,
Over many a quaint and curious volume of forgotten lore?
While I nodded, nearly napping, suddenly there came a tapping,
As of some one gently rapping, rapping at my chamber door.
"'Tis some visitor," I muttered, "tapping at my chamber door?
Only this and nothing more."

ChatGPTの回答

"The Raven" by Edgar Allan Poe is a famous poem with a distinctive rhythm and meter that contribute to its eerie and haunting tone. The poem has 18 stanzas, each containing six lines, and follows the rhyme scheme of ABCBBB.

In terms of meter, "The Raven" is written in trochaic octameter, meaning that each line contains eight trochees, which are two-syllable feet consisting of a stressed syllable followed by an unstressed syllable. This creates a rhythmic pattern of stress-unstress, stress-unstress, and so on, as seen in the first line: "Once u-PON a MID-night DREAR-y."

The repetition of the stressed and unstressed syllables in the poem creates a sense of urgency and foreboding, and the trochaic meter contributes to the poem's dark and ominous mood. The repetition of the "rapping" in the first stanza, for example, creates a sense of unease and sets the stage for the arrival of the Raven, which becomes a recurring motif throughout the poem.

Overall, the combination of the rhyme scheme and the trochaic meter in "The Raven" creates a distinctive, unsettling rhythm that helps to establish the poem's haunting tone and sense of impending doom.

www.DeepL.com/Translator(無料版)の翻訳

エドガー・アラン・ポーの "The Raven "は、独特のリズムとメーターが、不気味で呪術的なトーンを生み出している有名な詩である。この詩は18のスタンザからなり、それぞれが6行からなり、ABCBBBの韻律に従っている。

つまり、各行には8つのトローチ(強調音節と非強調音節からなる2音節の音節)が含まれている。このため、1行目に見られるように、ストレス-アンストレス、ストレス-アンストレスというリズムパターンが形成される。1行目の "Once u-PON a MID-NIGHT DREAR-y "のように。

この詩では、ストレスのある音節とストレスのない音節の繰り返しが、切迫感と不吉さを生み出し、トローチ式メーターがこの詩の暗く不吉なムードに寄与している。例えば、第1スタンザの "rapping "の繰り返しは、不安感を与え、詩の中で繰り返されるモチーフとなるRavenの到着の舞台となる。

全体として、「The Raven」の韻律とトローチ式メーターの組み合わせは、独特の不穏なリズムを生み出し、この詩の呪われたトーンと差し迫った運命の感覚を確立するのに一役買っている。

英語が苦手なので、分析された内容については、「へぇ~」という程度です。

きっと、的確な分析なのでしょう。

「The Raven」に使われている詩的技術

「Raven」とは「カラス」のことで、不吉の兆しとされている。

プロンプト

エドガー・アラン・ポーの詩「The Raven」を分析してください。
「The Raven」にはどのような詩的技術が使われていますか?
それぞれの使われている詩的技術について解説してください。
The Raven:
Once upon a midnight dreary, while I pondered, weak and weary,
Over many a quaint and curious volume of forgotten lore?
While I nodded, nearly napping, suddenly there came a tapping,
As of some one gently rapping, rapping at my chamber door.
"'Tis some visitor," I muttered, "tapping at my chamber door?
Only this and nothing more."

ドガー・アラン・ポーの詩「The Raven」の全文は長い。

それを前提に解説しているようです。

magictrain.biz

「The Raven」は、アメリカの詩人エドガー・アラン・ポーによって書かれた叙事詩で、1845年に発表されました。この詩は、男性が亡くなった恋人レノアを思い、深夜に訪れた不気味なカラスに悩まされる様子を描写しています。この詩は、アメリカの詩的技術の発展に大きな影響を与え、現代の文学に多大な影響を与えました。

以下に、「The Raven」に使用されているいくつかの詩的技術を紹介します。

内的矛盾

詩は、男性が最初に自分の気持ちを表現し、その後にカラスが登場することで開始されます。男性は、カラスの鳴き声を聞いて、自分が望む答えを得ることができると信じています。しかし、カラスはただ「Nevermore」とだけ答えるため、男性はますます苦しみます。この内的矛盾は、詩の重要なテーマの一つであり、男性が失った愛と希望の絶望を強調しています。

音韻法

「The Raven」は、韻律や韻律のリズムを強調することで、詩のリズムと調和を生み出す音韻法を使用しています。詩の最初のスタンザは、a-a-b-b-aの韻律スキームを持ち、このパターンは詩のすべてのスタンザで維持されます。また、ポーは、内側韻律やアッソナンスなどの他の音韻技術を使用して、音の美しさを強調しています。

シンボリズム

「The Raven」は、シンボリズムの例を多数含みます。カラスは、男性の心について語り、男性の恐怖や不安を表現します。カラスはまた、暗闇や死の象徴でもあり、男性が感じている痛みと苦しみを表現する手段となっています。

メタファー

詩には、メタファーが多数含まれています。たとえば、「Forgotten Lore」は、男性が過去について感じている無力感を表し、「Balm in Gilead」は、男性が心の傷を癒すための方法を表します。これらのメタファーは、詩を通じて強く感情的な意味を伝える手段となっています。

リピション

「The Raven」は、詩の中で繰り返される言葉やフレーズを使用することによって、リピションと呼ばれる技法を使用しています。詩には、「quaint and curious」、「forgotten lore」、「chamber door」、「nevermore」といった繰り返される言葉やフレーズがあり、これらは詩の主題やテーマを強調するために使用されています。

アナフォラ

アナフォラは、詩の中で繰り返されるフレーズや言葉の最初の単語が同じであることを指します。ポーは、「The Raven」でこの技法を使用しており、例えば、「And the silken sad uncertain rustling of each purple curtain」というフレーズで、"and" が繰り返されています。

暗喩

暗喩は、詩の中で使用される比喩や隠喩を指します。詩には、男性がカラスの影響を受けている様子を表現するために、暗い影や暗闇のイメージが使用されています。

以上のように、「The Raven」には、多数の詩的技術が使用されています。これらの技法は、詩のリズムや韻律を強調するだけでなく、詩の主題やテーマを表現する手段として使用されています。この詩は、アメリカの文学史上重要な位置を占めており、現代の詩や文学にも大きな影響を与えています。

最後に

放送大学『文学批評への招待』を履修し、「第02回 詩の分析(1)-詩的言語について」をChatGPTと対話をしながら学んでいます。

先に、ChatGPTで歌詞を感情分析したところ、驚くべき結果が出ました。それでは、感情豊かな言葉を使っていない詩の分析はどうなのでしょう。リズムの面白さを表現した詩を分析できるのでしょうか? それらををテストしてみました。

その結果、日本語の七五調は理解できませんが、詩のリズムを分析でき、描いている内容についても解説できることがわかりました。

ChatGPTは進化を続けています。

Perprexity のような正誤を確認する機能をもち、自分で出力の正しさを確認出来るようになったら、どんな未来になるのでしょうか?