目次
妻が失踪した日と同じ日に
今日、家に帰ると孫が、何か言いたそうな顔で出迎えました。
「どうしたの?」
彼は飼っていたモルモットのいた場所を見るように促します。
そこにはガランと何もありません。
そう、モルモットの姫は最近体調が悪く、ついに死んでしまったのです。
「姫がチモシー(牧草)を食べないのよ。大きな袋だったから下の方草の香りがしなくなってしまったのかも、新しいのを買って」
義母にそう言われて、牧草のチモシーを買ったところでした。
2年前の2月23日が妻が失踪した日。それから地球が太陽の周りを2回った今日、姫も逝きました。
姫が家族になった日
姫が家に来たのは2008年12月7日。最初のiPhoneを買った年です。
妻は、冬は寒いだろうと暖房プレートをしいて、夏は暑いだろうとハウスの上にアイスノンをのっけたりしていました。
気に入った姫用のハウスがなかなかなくて、同じものを取り寄せるのに世界中から検索して探していました。
モルモットの寿命は4年~8年で、平均が5~6年だそうですから、長生きしたほうです。
ペットが死ぬのは辛いです。
雑種犬のキャンディが死んだときは、妻から職場に電話がきました。そのときは出張で埼玉の本庄にいました。月曜日に本庄へ行って、金曜日に帰ってくる生活。何もできませんでした。
同じ数字の巡り合わせ
モルモットの「姫」が死んだのが、妻が失踪した日と同じ。その日義母の兄がなくなったのに妻に連絡が出来ず、「何をしているのだ」とイライラしながら何度も電話していたのを思い出します。
妻の誕生日は12月12日で、日本映画の巨匠・小津安二郎監督の誕生日と同じです。
小津監督は誕生日に亡くなったので誕生日と命日が同じです。60歳でしたから、還暦。丁度こよみが一回りした日になくなったのです。
数字は面白いことを引き起こしますね。
まとめ
妻が可愛がっていたモルモットの「姫」が死にました。さようなら、「姫」。妻のところに行って可愛がってもらいな。