シロッコ手習鑑

放送大学の心理と教育コースで学んでいます。人間と文化コースにも興味があります。学んだことを基に自分の考えを組み立てて伝えていきたい。

ギリシャ悲劇を思わせるストーリィの展開・数学の天才少女「ギフテッド」

ギフテッド

ギフテッド

 

目次

脚本家・香取俊介さんが絶賛する映画

脚本家の香取俊介さんツイッターをフォローしているいのですが、こんなツイートがポストされました。

そして、ブログの中で、「アカデミー賞の最有力候補になるに違いない。」と書いています。

それは大変だ。見なくちゃ。

私のような素人のおっさんが言っているのとは訳が違います。プロの脚本家として実績のある香取俊介さんが言っているのです。 

香取俊介さんがご存じない方のためにリンクを貼っておきますね。

ギリシャ悲劇を思わせるストーリィの展開

映画の舞台は海辺の街。ボートの修理が仕事のフランクと7歳の少女、メアリーの話です。

メアリーは生まれて間もなく母(フランクの姉)が亡くなり、フランクに育てられていました。

彼女は「ギフテッド」と呼ばれる数学の天才少女。フランクは教師が特別な学校へ行くよう勧めてもメアリーを普通の少女として育てようとしています。

www.foxmovies-jp.com

数学の天才かも知れないのに普通に育てようとするフランクに、「えーっ!? もったいないじゃん、なんで英才教育をしないの?」と思ってしまいます。

数学者は変人ばかりだという話もあって、「そんな人になって欲しくないのかな・・・」、と余計な心配もしてしまいます。

何の才能もない私が羨ましく思っているうちに、映画のメインのストーリーとなる事件が始まります。

フランクの母・イブリンが孫のメアリーを引き取って数学者として育てようとするのです。そう、映画は子どもの取り合いのドラマなんです。

ここから先は映画を観てのお楽しみ。この映画は推理小説のように全ての謎が解けていきます。だから、いくら私が同じ映画を何度も見る人でも、ネタバレをする訳にはいかないのです。

人物の設定、配置が完璧で、ギリシャ悲劇「オイディプス王」を別な角度から描いたようなストーリィの展開に酔ってしまいました。人物の設定、配置の中にストーリィ展開の要素も、クライマックスも詰まっていて、それを解きほぐすことで話が進んでいきます。

見事な脚本だと思いました。

家族が子どもの取り合いをする話の映画

映画をみているとき、そう言えば、家族が子どもの取り合いをする話の映画があったなぁ、なんて思い出していました。

チャンプ 

競馬の厩務員をしながら息子のT・Jを育てているジョン・ヴォイト演ずる元ボクサー。そこに離婚した裕福な妻が子どもを引き取りたいと現れます。ジョン・ヴォイトは妻に負けない立派な男になるためにボクシングにカムバックして闘います。

チャンプ [DVD]

チャンプ [DVD]

 

クレイマー、クレイマー 

これも、離婚した息子を育てているダスティン・ホフマン。仕事が多忙で子育てにてんてこ舞い。そんな中、別れた妻のメリル・ストリープが子どもを引き取りたと現れて争いになります。

クレイマー、クレイマー [SPE BEST] [Blu-ray]

クレイマー、クレイマー [SPE BEST] [Blu-ray]

 

「チャンプ」も 「クレイマー、クレイマー」も父親と息子の愛情が描かれます。

「ドリーム」にも出演していたオクタヴィア・スペンサー

 隣の世話好きなおばさん役が「ドリーム」にも出演していたオクタヴィア・スペンサーでした。

「ドリーム」も数学が得意な女性の話でした。

日本人の役者でいうと泉ピン子さんのような感じでしょうか。

メアリーが大好きな片目の猫「フレッド」も登場して、重要な役を背負っています。

まとめ

脚本家の香取俊介さんツイートを見て、急きょ「ギフテッド」を見てきました。

人物の設定、配置が完璧で、ギリシャ悲劇「オイディプス王」を思わせるようなストーリィの展開に酔ってしまいました。人物の設定、配置の中にストーリィ展開の要素も、クライマックスも詰まっていて、それを解きほぐすことで話が進んでいきます。

見事な脚本だと思いました。

そして、フランクとメアリーの愛情にホロリと涙が流れました。