「かわいいフリー素材 いらすとや」より。
目次
新駅を作る計画がある?
千葉から市川市に通勤しています。勤務先の市川ネタです。
ウィキペディア「市川市」のページにある都営地下鉄新宿線の項目に新駅(仮称:大和田兜橋)を設置する計画があると書かれているのを見つけました。
・東京都交通局(都営地下鉄)
・新宿線 : - 本八幡駅
東京外環道路建設時に、篠崎・本八幡間の江戸川近くに新駅(仮称:大和田兜橋)を設置する計画がある。現在予定地は換気立抗で、用地内に都電車両が静態展示されている。(市川市 - Wikipedia)
都営地下鉄新宿線は新宿駅から市川市の本八幡駅をつなぐ地下鉄です。本八幡から新宿へはJR総武線で繋がっていますが、市ヶ谷までは総武線の南を走り、市ヶ谷で交差してそこから新宿までは総武線の北を走っています。
「新駅(仮称:大和田兜橋)を設置する計画がある」は根拠が不明で「要出典」マークを付けたいところですが、計画は本当にあるのでしょうか?
現在予定地は換気立抗で、用地内に都電車両が静態展示されている
場所はここですね。グーグルマップにアクセスすると、本八幡駅から黒い線が南下していて、産業道路と交差する所に「大和田換気所」の文字があります。
その先は江戸川を渡って、篠崎駅になります。
今度はストリート・ビュー。
黄色い電車の奥に壁画のある窓のない建物、これが換気所です。
産業道路沿いの公園に都営荒川線の車両があるのは知っていました。換気所は東京都交通局の管理。公園は東京都交通局と深い関係があるのでしょう。だから、荒川線の電車があるのか、と初めて合点が行きました。
上記のリンク先は、引退した都電の車両が置いてあるところ訪ねて撮影したサイト「都電」のページです。大和田公園の電車が紹介されているのですが、よくもまぁ、これほど調べて撮影するものです。「鉄オタ」恐るべし。
ウィキペディアの記載は事実なのか
新駅の計画が本当にあるのか調べてみました。見つかったのが市川市議会の答弁です。
既に電車が走行している既存の地下鉄に駅を新設した事例がないため、技術的にもかなり検討が必要になるだろうということでございました。
(略)
最低でも200億円から300億円というような単位の建設費が必要になるのではないかと考えております。なお、新駅は要望駅、地元からの要望によってつくる駅というような位置づけになるということでございますので、こういう建設費については全額、その要望した地元の負担、市の負担になるというふうにも聞いております。
都営の地下鉄だから千葉県市川市のことは重要ではないようです。200億から300億円を出してくれるなら駅は作ってあげますよ、というスタンスのようです。で、市川市はお金がないから、ウヤムヤにしている感じなのでしょう。
新駅は作るべき?
市川市民ではないですが、新駅を作るべきかどうか考えてみます。
都営新宿線の総延長は23.5キロです。本八幡駅から次の篠崎駅までの距離は2.8キロで最長です。2位の1.7キロからしても相当長い距離。新駅が欲しいというのもうなずけます。
この付近は外環が出来る予定で、完成するとかなり様子が変るかも知れません。
しかし、盲点なのは大和田公園の500メートル先は江戸川だということです。
以前に食レポで「市川で店舗を開く問題点」というのを書きましたが、東京から江戸川を超えて新駅を利用するのは相当不便ですから、都内からの乗客を見込むのは難しそうです。
作ってからも維持にお金が必要ですから、新駅を作るのはしばらく保留した方が良さそうです。大きな事業は始まってしまうと埋没費用が惜しくて、止めるのも難しくなりますから。
まとめ
ウィキペディア「市川市」に新駅(仮称:大和田兜橋)を設置する計画があると書かれているのを見つけたので、調べて可能性について考えてみました。