シロッコの青空ぶろぐ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

高校野球「わせがく」の大敗は『ロッキー』のゴロツキでないことを証明する姿と同じだ

目次

「82-0」の記録的大敗

 夏の甲子園が始まった。これで思い出すのは、テレビがわせがく高校が「82対0」の記録的大差で敗れたことを放送したことだ。高校野球予選は全国の都道府県で行われるから予選試合数は膨大だが、わせがく高校が取り上げられたのは「82対0」という大差を面白がったからだ。

 その報道番組をみて、私は怒りのツイートをした。

なぜ、私に怒りがこみ上げたのか、「わせがく」の大敗する姿にはどんな意味があるのか。これらについて書いていく。

わせがく高校は不登校の生徒が多い

わせがく高等学校は単位制の通信制高校だ。74単位以上を修得すればどんな学習スタイルでも卒業できる。

  • 全日型(週5日制)
  • 通学型(週2日制)
  • 自学型(通信制)

通学する日数も自由に選べ、毎日登校しても、登校しなくても、74単位以上を修得すれば卒業できる。

だから、わせがく高校は不登校の生徒が多い。

また、わせがく高校は「失敗してもやり直せる学校」として、様々な理由で不登校になってしまった方に対して、教育相談室を設置して充分なフォローをしています。少人数制授業を取り入れ、特に新入学生は中学校の基礎からしっかり復習することで学習のブランクも解消し、入学前不登校だった方のうち、2020年度その改善率は85.5%、卒業率は99.4%となりました。
わせがく高等学校への入学(新入学・転入学・編入学)をお考えの方へ」より

その不登校の生徒たちが高校野球に挑戦していることを知って、私は感銘して先のようなツイートをしたのだった。

「わせがく」の立場から描いた記事を発見

この記事を書くために「わせがく」大敗の結果を知ろうと検索すると、「わせがく」の立場から描いた記事を発見した。

www.nikkansports.com

初回に32点、2回に33点…。それでも初回途中で捕手からマウンドに上がった前田陽亮主将(3年)はニッコリほほ笑んで「楽しもうぜ!」と答えた。

82得点、51安打、17本塁打と県大会記録を更新。この選手たちの最後まで叩きのめされ続ける姿は、映画『ロッキー』のゴロツキでないことを証明するために殴られ続ける姿と同じではないかと考えた。

屈辱を最後まで受け続けるのは大変なことだ

「ロッキー」はゴロツキでないことを証明するために、ボロボロに殴られ最後まで立ち続けた。それと同じように、「わせがく」の野球部選手たちは、ボロボロに殴られても、最後まで耐えられることを示した。

あなたは、82点取られる屈辱を最後まで続けられるか。

「わせがく」の野球部選手たちは不登校の過去があるから、通信制の高校に入った。卒業できる単位を取ったからと行って、人格が急に明るくなって不登校を笑い飛ばせるようになった訳ではない。彼らは、それを背負いながらこれからも生き続けるのだ。

でも、82点取られる試合を最後まで耐えたんだ。自信をもって欲しい。

君たちの明日に幸多かれと祈る。