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目次
映画力を蓄えるために
面接授業の日程・授業概要が発表されました。
この面接授業と放送授業の科目一覧から来学期の履修科目を選んで科目登録申請をすることになります。「年間スケジュール」によると、科目登録申請は 2/13 から2/28までです。
私が候補に選んだのは次の5科目。
日 程 | 科目名 | 実施会場 | 講師 |
---|---|---|---|
5/21(土)22(日) | 映画で考える憲法問題2 | 山形(不測時Zoom) | 中島宏教授 |
5/28(土)29(日) | 冷戦とアメリカ映画 | 秋田(不測時は閉講) | 宮本陽一郎教授 |
6/4(土)5(日) | 教養として学ぶ音楽 | 千葉(不測時Zoom) | 久保田慶一教授 |
6/4(土)5(日) | 音のメディアリテラシー入門 | 千葉(不測時は閉講) | 兼古勝史講師 |
5/13~7/1(金) | 人生が愉しくなる落語学7 | 文京(不測時は閉講) | 落語家 春風亭昇吉さん |
この5科目を候補としたのは、「映画について考え、書ける力を身に着けたい」という思いから、それに役立ちそうな科目を選びました。
まず、「シラバス検索」から、フリーワード 「映画」で検索して候補を絞りました。次に重要なのは、地元の千葉で行われるということです。コロナの状況によっては「越境受講」を認めないということもあり、状況は流動的だからです。
科目数をどうするか
科目数の問題があります。
今まで、「卒業すると、再入学するのに金を取られる」くらいにしか考えていなかったのですが、卒業したくなりました。卒業研究で宮本陽一郎先生のマンツーマンの指導を受けて、もっと指導を受けたいと思うようになったからです。それには修士課程に進学するしかありません。
修士課程を受験するには「大学を卒業した方(卒業見込みを含む)、または、大学を卒業した方と同等以上の学力があると認められた方」という条件があります。私は、〈ロンブー田村淳さんのような実績〉がありません。〈卒業見込み〉である必要があります。
放送大学の取得すべき単位数は次のように3つに分類され、卒業するには 〈124単位〉を取得することが必要です。
- 放送授業:〈94単位〉残り 〈7単位〉
- 面接授業又はオンライン:〈20単位〉条件クリア
- 放送/面接/オンライン:〈10単位〉残り 〈7単位〉
つまり、〈14単位〉を1学期と2学期で取得し、そのうち〈7単位〉以上が放送授業であればよいことになります。
ということで、来学期は次のような方針で科目登録申請をして、計〈8単位〉を目指します。
- 放送授業 3科目(6単位)
- 面接授業 3科目申請する。
2科目当選を期待して〈2単位〉
以下に、候補として選んだ面接授業に期待していること、不安なことを書いて行きます。
どの科目を選ぶか
映画で考える憲法問題2(山形)
映画には、時代背景、役者さんの演技、ドラマの構成など、論ずべき多くのことがありますが、人が生きる〈基本的な権利〉は大きなテーマです。
憲法は、人が生きていくための基本的な権利を守るために作られたものですから、憲法問題について検討するという切り口は意義のあることだと思ったことが、候補に選んだ理由です。
憲法って、誰のために、何のためにあるの?
憲法は、国民の権利・自由を守るために、国がやってはいけないこと(またはやるべきこと)について国民が定めた決まり(最高法規)です。日本弁護士連合会:「憲法って、何だろう?」より
次の7本の映画が題材として選ばれています。
- 第1回「政教分離・女性の権利」:エリザベス
- 第2回「平等原則と女性の権利」:82年生まれ、キム・ジヨン
- 第3回「遺伝子操作と自己決定権」:私の中のあなた
- 第4回「遺伝子差別と平等原則」:ガタカ
- 第5回「死刑制度と教誨」:教誨師
- 第6回「格差社会と生存権」:パラサイト
- 第7回「格差・平和主義」:トウキョウソナタ
私が見たことがあるのは『教誨師』、『パラサイト 半地下の家族』。授業では、どんな論じ方をするのか、とても楽しみです。
参考書として『映画で学ぶ憲法II』が挙げられています。
「試し読み」を眺めると、第1回の「政教分離・女性の権利」:エリザベス」と第5回「死刑制度と教誨」:教誨師がありました。
31 踊る「職業選択の自由」ー自分らしく生きるということ 122
▶『フラガール』
『フラガール』でどんな「職業選択の自由」を論じるのか、興味が湧きました。
この二冊の本は買うかもしれません。
【成績評価の方法】
最後の「試験・レポート等」の時間にレポートを書くようです。
問題は会場が山形なこと。
コロナが落ち着かないと、「越境受講」ができないかもしれません。それと、元気だった義母が介護が必要になり、長時間家を離れられないかもしれません。
冷戦とアメリカ映画(秋田)
卒業研究で指導を受けた宮本陽一郎先生の面接授業です。
この科目を候補に選んだのは、「映画をジャンル理論を用いて分析する」とはどんな手法なのか、それを知りたかったからです。
それが分かれば、映画について書く手法のひとつを身につけることが出来ます。
【授業内容】
核戦争の恐怖や共産主義による洗脳の不安に駆り立てられた1950年代のアメリカ合衆国は、同時にロックンロールやマクドナルドやディズニーランドを生み出しました。一見非常にかけ離れた二つの方向性を共存させた冷戦期アメリカの文化とはどのような文化だったのでしょうか? この授業では、1950年代のアメリカ映画をジャンル理論を用いて分析することにより、その答えを探します。主に『シェーン』『深夜の告白』『蠅男の恐怖』『草原の輝き』『理由なき反抗』の5本の映画を分析します。【授業テーマ】
第1回ジャンルを読む
第2回ノワールのアメリカ
第3回スモールタウン物語——メロドラマとしてのアメリカ
第4回蠅男の館 (1)——SF恐怖映画とファミリー・メロドラマ
第5回蠅男の館 (2)——冷戦家庭の設計図2
第6回理由なき反抗、そして理由なき順応
第7回YFZ牧場の襲撃——冷戦、核家族、ポリガミー
第8回質疑応答(「冷戦とアメリカ映画」シラバスより)
シラバスを眺めると期待はふくらみます。しかし、コロナの中を秋田まで出かけることは可能なのでしょうか?
以前、宮本先生の「文化としてのアメリカ映画」という面接授業を受けたくて、苦労したことがあります。
2020年1学期に〈香川SC〉で授業があるのを見つけ、高松までいくつもりで申請しました。ところが、当選したもののコロナで中止になってしまいました。
その後、2020年2学期に〈足立SC〉でようやく履修することができたのです。
今回「冷戦とアメリカ映画」を受講できなくても、2学期にチャンスがあるかもしれません。「文化としてのアメリカ映画」は、2021年1学期に島根SC、2学期に愛媛SCと合計4回のチャンスがあったからです。
私は今年度で卒業する予定ですから、それほどチャンスはなさそうです。
ジャンル理論を用いて分析するという映画は次の5本です。
教養として学ぶ音楽(千葉)
放送大学は『緊急事態宣言等の全面解除を踏まえた「越境受講」の考え方等について』という文書を公開し、『「越境受講」を認めないことといたします』と告示しています。(2021/10/13)
「越境受講」に関してご不明な点は、予め各学習センターのWebサイト等でご確認いただくか、事前に科目を開講する学習センターに直接ご確認ください。
ただ、「お楽しみ袋」と呼ばれている放送大学から送られてきた書類にも、シラバス検索にも、コロナ対策に対する情報はありません。
今学期の「越境受講」はどうなるのでしょうか?
「越境受講」が認められないときのために、千葉SCから探しました。
【授業内容】
授業では西洋の芸術音楽(クラシック音楽)を中心にして、聴いたり演奏したりする対象としてではなく、教養として学ぶ対象として、音楽を様々な視点から眺めてみたいと思います。(以下略)
教養として学ぶ。映画音楽について〈引き出し〉を作れるかもしれないと期待がふくらみました。
【学生へのメッセージ】
受講するにあたって、楽譜は読めなくてもかまいません。音楽を演奏や鑑賞の視点から見るのではなく、音楽について考えることを学んでいただければ幸いです。とはいっても、授業ではさまざまな音楽を聴き、映像を観たりしますので、ご安心ください。
音楽について考える。それが私にできたら素晴らしい!
レポートテーマ(予定):
今後、音楽をどのように学習していきたいのか、目的と方法を書いてください。(2000字程度)
目的:映画における音楽の効果はどのようなものかを明らかにする。
方法:映画を見て分析する・・・私にできそう?
音楽について考えることが出来るようになるのは素晴らしいのだけれど、音楽の理論を全く知らなくてなんとかなるのでしょうか・・・・。
【教科書】
【参考書】
【受講者が当日用意するもの】として【教科書】が指定されています。
『14歳からの新しい音楽入門 〜どうして私たちには音楽が必要なのか 』というタイトルが魅力的ですが、どんな本なのでしょう?
〈どんな本なのか〉が分かれば、〈どんな面接授業になりそうか〉を予測できそうです。
「丸善 津田沼店」まで確認するために行きました。私にも楽しく理解出来そうな本のときは、本を購入して面接授業も申請する。
しかし、そうはなりませんでした・・・。
代わりに、アマゾンがレコメンドしたこの本は音楽理論がよく分かりそうです。
書評を書くつもりでしっかり読めば役に立つような気がします。
ということで、「教養として学ぶ音楽」の面接授業はなしにして、音楽理論はこの本で学ぼうと思います。
音のメディアリテラシー入門(千葉)
日程が「教養として学ぶ音楽(千葉)」とぶつかっています。どちらも「6/4(土)・5(日)」なので、どちらを受講するか検討しなかればまりません。
結論からいうと、「教養として学ぶ音楽(千葉)」は教科書の『14歳からの新しい音楽入門 〜どうして私たちには音楽が必要なのか 』を確認して、私には無理じゃないかという印象を持ったのに対して、「音のメディアリテラシー入門(千葉)」は私にもなんとかなるのではないかという印象を受けました。
成績評価はテレビ番組の音を聴いて分析・考察のレポートを書くというものです。
【成績評価の方法】
成績評価は、授業中の学習状況及び後日提出のレポートの評点で行います。レポートテーマ(予定):「〇〇〇(番組名等)を聴いて」(任意のテレビ番組を視聴し、音から分析・考察)
最初は面白いと思ったのですが、番組に挿入される音楽は意識していても、音となるとどんな番組を選んでよいかも分からないのに気が付きました。
【学生へのメッセージ】
(略)テレビや映画などの映像作品等を「音」を切り口として読み深めることにより、メディアを読み解き日常の中の音の意味、音の文化を探るものです。
うむ。これが出来たら今までよりずっと映画について考えることが出来るに違いありません。
どんなことを学ぶのか。
【授業テーマ】
第1回イントロダクション:レコード・電話・ラジオそしてテレビへ~音響メディアの近代史
第2回テレビを聴く! テレビに耳を澄ましてみよう!
第3回ニュースを聴く:音から読み解くニュース番組
第4回CMを聴く:音で魅せる!音で売る!
第5回ドラマを聴く:テレビドラマ、映画の音風景(1)
第6回映画を聴く:テレビドラマ・映画の音風景(2)
第7回スポーツ放送を聴く:実況放送に息づく日本の音文化
第8回まとめ 音の器としてのテレビ
言わんとしていることは理解できても、具体的にはどんな番組をレポートすべきかイメージが浮かびません・・・。
【参考書】
アマゾンから購入しました。 「現在新品は品切れですが、中古本で購入可能、2001年出版のものと、2005年出版のものあり、どちらも可」とあり、欲しくなっても購入できなくなる可能性があるからです。残りは「¥665 より 15 中古品・¥3,300 より 1 コレクター商品」。
この面接授業を受講すべきかとうか検討して、いかにテレビ・映画の音響について見過ごして(聞き過して)いたかが、分かりました。
新しい音響の世界が広がることを期待します。
人生が愉しくなる落語学7(文京)
実際に落語を聴いて、その演目に関する語彙・文化・習慣などの背景知識を学ぶ授業。「7」とあることから、7回続く人気授業のようです。
この面接授業をしったとき、「これは、落語に詳しくなるし、背景が学べて素晴らしい!」と科目登録申請をしました。毎週金曜日の14:05~15:35を連続8回確保するのは大変だから競争率は低いかも・・・と当選と期待しましたが、落選でした。
今回はどうするか。
5月13日から7月1日まで、毎週金曜日の14:05~15:35を連続8回、文京SCに行くのはきついです。他の面接授業は土・日の二日間ですが、どれを選んでも「人生が愉しくなる落語学7」の翌日になります。翌日が、秋田SCや山形SCの授業でしたら、前日のうちに行って宿泊する必要があります。今まで行った札幌SC・鹿児島SCのように、前日の朝に出発して午後は観光という訳にはいきません。
うーん、悩ましい。
【授業テーマ】
第1回 青菜
第2回 阿武松
第3回 蝦蟇の油
第4回 祇園祭り
第5回 禁酒番屋
第6回 不動坊
第7回 壺算
第8回 蜘蛛駕籠
成績評価の試験に落語を楽しむための気配りを感じました。
【成績評価の方法】
成績評価は、授業中の学習状況及び試験の評点により行います。試験は8回目の授業開始前14:05~14:50に行います。
他の授業は、最後まで授業をして試験なのですが、それでは試験がきになって落語を楽しめないだろうと、試験は落語の前に済ましてしまうようです。
結論
どの面接授業を科目登録申請するかを検討しました。私には〈映画つにいて考え、書く力を高めたい〉という望みがあり、その望みが叶えるのに役立つかどうかを選択の基準としました。
まず、何の問題もなく選べるのは次の1科目です。
- 6/4(土)5(日) 「音のメディアリテラシー入門」 千葉(不測時は閉講)
次に、下の科目は、山形に2泊、秋田に2泊と、2週連続して遠出する必要があり、義母の介護を考えると無理です。山形にするか、秋田にするか、両方あきらめるか・・・。
- 5/21(土)22(日) 「映画で考える憲法問題2」 山形(不測時Zoom)
- 5/28(土)29(日) 「冷戦とアメリカ映画」 秋田(不測時は閉講)
1科目選ぶなら、「 映画で考える憲法問題2」になりそうです。宮本先生の科目「文化としてのアメリカ映画」が合計4回あり、2回目は足立SCでした。「冷戦とアメリカ映画」も2回目は関東で開かれる可能性が高そうだからです。
- 5/13~7/1(金) 「人生が愉しくなる落語学7」 文京(不測時は閉講)
そして、「人生が愉しくなる落語学7」をどうするか。
論理的に答えは出そうにありません。「えいやっ!」っと、科目登録申請をすることにします。
結局のところ、「音のメディアリテラシー入門」、「映画で考える憲法問題2」、「人生が愉しくなる落語学7」の3科目を科目登録申請をすることにします。
放送大学は面白いですよ。
みなさんにもオススメです。