シロッコ手習鑑

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シロッコ手習鑑

高卒シニアなのに臨床心理士になりたいと思い立って放送大学生になりました。

シロッコが2016年に読んで面白かった本、役に立った本

本の紹介

2016年は23本の本を紹介する記事を書きました。他にも面白かった本、役に立った本があるのですが、記事に出来ないものがありました。うまく文章化出来なかったからです。

簡単な紹介なら書けそうな気がしますので、書いてみます。

目次

『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』

映画監督の塩田明彦さんが「映画美学校」のアクターズ・コースで話した内容を本にしたものです。

映画監督は何を考えて演出をするのか。それが分かって面白かった。

映画術 その演出はなぜ心をつかむのか

映画術 その演出はなぜ心をつかむのか

 
  1. 「動線」
    「ひとつ屋根の下で暮らす男女が、越えてはいけない一線を越えるかどうか」の話。小説ならば心理描写をするのでしょうが、映画の巨匠たちはどう表現したかという話です。窓などの下界とのしきり、横断歩道を渡ることの意味など。
  2. 「顔」
    映画を見ているとき、80割りは顔を見てたなと感じるそうです。私たちは社会でも人の表情をみて感情をさぐろうとしているのですね。包帯・眼帯をした顔、見つめられないで見つめたいなど。
    アニメでは微妙な表情をリアルに伝えるのは苦手だと思います。でも、その分現実離れした世界が描きやすいのでしょう。
  3. 「視線と表情」
    ここでも顔の話です。人生、顔が大切なのが分かります。
  4. 「動き」
  5. 「古典ハリウッド映画」
  6. 「音楽」
  7. 「ジョン・カサヴェテスと神代辰巳」

こんな内容を理解して映画を見ればさらに面白いに違いない、そう思って読んだのですが、映画を見ているとそんなことはすっかり忘れて見ていました・・・Orz

『記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』

記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)

記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)

 

ノーマンドイジの「脳は奇跡を起こす」という本を知って読みました。 脳は外界からの刺激で機能、構造が変化する。脳は筋肉のように訓練で鍛えられるというのです。それで記憶術、脳科学の本を5冊くらい読みました。

  • 脳の神経細胞は1秒間に一つずつと言う高速なスピードで死んでいく。生まれた時が一番細胞が多いそうだ。なぜ、脳細胞は再生しないのか、それはおそらく同一性を保つためだそうです。新しい脳細胞がどんどん増えれば別人になってしまいます。しかし、PCは一つのアドレスに一つのことしか記憶出来ないのに、脳の神経細胞は一つの細胞に複数の事が記憶出来ます。
  • 金魚の脳にボールが来ても安全だから逃げる必要がないという情報を書き込む事が出来そうです。もし、それが人間にも出来るなら学校で勉強する必要がなくなります。それが実現するならかなり怖い未来です。
  • 情動にともなった記憶は忘れにくい。
    喜怒哀楽の感情は扁桃体から生まれ、その刺激があるとLTPの閾値が低くなる。これは動物にとって重要。恐怖の記憶は命を守るために欠かせないのです。
  • 年齢と共に記憶力ごなくなって、とかいう人がいて、私は若い時と変らないと思うけど、と不思議だった。
    神経細胞は減るがシナプスは増え続けるということが書かれている。そうだよね、やらない人のただの言い訳だ。
  • 記憶力を増強する薬も開発されているそうです。ただ、飲み薬ではなくていちいち頭蓋骨に穴を開けなくちゃならないそうですがね。

 こんなことをツイッターで呟きながら、読みました。

『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』

今年も文章術の本をかなり読んでいて、数えてみたら6冊もありました。よほど文章に自信がないようです。 

何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術

何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術

 

この本は5段階に分けて文章書き方を解説しています。

  1. 外部の情報収集(ネット、本、テレビ、新聞)
  2. 内部の素材集め(自分の中の情報整理)
  3. 素材を表(見取り図)で可視化
  4. フォーマットに落としこむ(5つのシーン別)
  5. 磨き上げる(テクニック)

まず、読む人に貢献することを考える。

それから、事実を書くだけでは共感してもらえませんから、自分の感情・考えを書く、それだ重要だと言います。自分の頭にある経験を洗い出すのが大切なのです。

書く作業は全体の2割です。

リサーチ重要。外部の情報を集める。

これ以外に自分の情報を集める。これが今まで足りていませんでした。

フォーマットを知れば書くのが楽になります。

分かり易くでとても参考になりました。特に「自分の感情・考えを書く」この部分です。

『だれも教えなかったレポート・論文書き分け術 』 

だれも教えなかったレポート・論文書き分け術 (SCC books)

だれも教えなかったレポート・論文書き分け術 (SCC books)

 

 著者の大竹さんは、東京大学卒業してから長く新聞記者として活躍してから、大学で文章を指導していた方です。作文の苦手な学生にレポート、論文の書き方を指導するというスタンスの本です。

よく「事実と意見は分けて書く」と言われます。アマゾンの「商品の説明・出版社からのコメント」が主観的文章と客観的文章についての説明でした。主観的文章の苦手な私は読むべきだ。そう考えて購入しました。

主観的文章と客観的文章のことについて20ページもの分量を割いて説明しています。分かり易くて期待どおりでした。

以下に目次の一部から私が役立ちそうだと感じた部分を抜粋して紹介します。

3章 レポートとは何か

・第1節 社会のレポート

・・・・・ジャーナリズムのレポート

・・・・・ビジネス官公庁のレポート

・第2節 学生のレポート

・・・・・1.調査研究レポート

・・・・・2.意見レポート

・・・・・3.読書レポート

・・・・・4.学習レポート

・・・・・5.どのレポートを書いているか

4章 学生のレポートの書き方

・第1節 調査研究レポートの書き方

・・(略)

・第2節 意見レポートの書き方

・・(略)

・第3節 読書レポートの書き方

・・(略)

・第4節 学習レポートの書き方

5章 論文とは何か

・第1節 論文いろいろ

・第2節 研究論文

・第3節 意見論文

4章 論文の書き方

・・(以下略)

『日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土』

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 (ちくま新書 905)

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 (ちくま新書 905)

 

 今年放送大学で履修した高橋教授の「国際理解のために」は次のような「まえがき」で始まっています。

日本が滅びるのではないかとの危機感が本書執筆の動機である。日本人は、あまりにも世界を知らない。これでは世界の中で生きて行けない。心配である。

 そして、前半が世界の宗教について、後半が日本の領土問題について語っています。

「国際理解のために」はラジオ番組です。テキストの棒読みのような授業もありますが、高橋教授の授業はオープニングと中間に関係のある音楽が入り、ダジャレも入るという楽しい雰囲気もあります。

国境問題については元外交官の孫崎享さんと対談する形で授業が進められました。

孫崎さんは、ウズベキスタン大使、外務省国際情報局局長、イラン大使を務めた方で国際情勢にはとても詳しい方です。

その孫崎さんが、日本のマスコミは情報ソースに密接で外務省のブリーフを報道している、北方領土の問題は権利がないとは言わないが国際法的にはかなりきびしい、と言っています。

そうなんだ。これが「日本人は、あまりにも世界を知らない」ということのようです。

それでこの本を購入しました。内容は期待どおりでした。

『ディベートで説得・交渉に強くなる本―実践ディベート法入門』 

ディベートで説得・交渉に強くなる本―実践ディベート法入門

ディベートで説得・交渉に強くなる本―実践ディベート法入門

 
  • 日本ではディベートをしてはいけない雰囲気になってしまった。
  • 米国のディベート教科書に必ず出てくるのは、「ディベートが許されるから民主国家なのである。自由の奪われた国家ではディベートがない」という表現だ。

著者の土山さんはそう言います。

ディベートとは何か、議論の基本、ディベート学習の考え方と進め方、論題形式と企画提案型ディベートに分けてたっぷりと解説しています。

ここでも私は自分の意見をどう構築するかにこだわり、関係する部分をメモしてあります。

  • 主張とは強く言いたい意見
    意見とは「考え」をいいます。「考え」は二つ以上の物事についての関係を述べたもの
  • 「感想」はふっと心に感じる思いです。
    ~と感じる、~のような気がする、など感覚に近い感情
     否定したり、理由を聞いたりするものではない
  • 意見をさらに強力に表現したのが「主張」。
    命令形・断定調
    「~すべきです」、「~と断定できる」、「直ちに~せよ」、「責任者は~だ」
  • 証明とは分かりやすく説明すること(議論)
    証拠から説明する。
    証拠(よりどころ:客観的に確認可能な表現)

こんな感じでダラダラとメモが続くのですが、こんなメモは私はアウトラインエディダ「workflowy」に書いています。

workflowy.com

あと、反駁(はんばく)という言葉をこの本で知りました。意味はこちらに詳しく書かれています。

どんな方法で反駁するかこちらにもあります。

この本は手元においてときどき読み返したい本です。

『考える力をつける本』 

考える力をつける本 (講談社+α新書)

考える力をつける本 (講談社+α新書)

 

 本はほとんどアマゾンから購入しますが、本屋さんにもときどき入ります。

そこで手に取って気に入り買ったのがこの本です。

「考える」とは「考えをつくる」こと説明します。自分の頭からタネを拾い出してそれを組み合わせて構造を作るそれをつなぎ合わせてさらに大きな構造を作る。

考えは観察から生まれますが、観察はいろいろな視点から見るべきで「客観的な視点」より「主観的な視点」が大切。また出てきましたね「主観的」。

どのようにして視点を変えるか、そのポイントが書かれていましたので紹介します。

  • 「人」に関する視点
    多くのことは人によって左右される。どこから集まった人なのか、どんな人材なのか・・・そんな視点から見る。
  • 「モノ」に関する視点
    設備、材料、輸送、エネルギーなどの視点から見てみる。
  • 「カネ」
    金銭的な視点。高いか安いか、儲かるか儲からないか。
  • 「時間」
    視点の時間をずらして考える。過去、未来はどうなのか。
  • 「気」
    その場の雰囲気、文化から考える。

実例として「ある回転すしチェーンの経営者だったら」ということで、タネ出し、タネを括る、それを構造化して「海外でのトラブルに関して経営の頭に浮かんだ事柄」というマインドマップのような思考関連図を作っています。

さらには「高速道路での逆走を防ぐための思考展開図」を作って、解決手段を提言しています。

今までマインドマップを書こうとしてうまくいかなかったのですが、「思考関連図」なら書けると思いました。

これを真似してネタ出しをし、思考関連図を作ってブログを書いたことがあります。それがこれです。

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書きながら考えるのではなくて、書くのは最後の20%というを実感しました。

今年の読書の反省

私は「考える力」をつけたいと思っています。だから、こんな本を読むことが多いのですが、『考える力をつける本』のような本ばかり読んでいても、考える力はつかないのではないかと反省しています。
もう文章作法は卒業してノンフィクションや論文っぽい本を読むようにしたいものです。

今年読んだけれどここに紹介していない文章作法。

新版 論文の教室―レポートから卒論まで (NHKブックス No.1194)

新版 論文の教室―レポートから卒論まで (NHKブックス No.1194)

 
18歳からの「大人の学び」基礎講座: 学ぶ,書く,リサーチする,生きる

18歳からの「大人の学び」基礎講座: 学ぶ,書く,リサーチする,生きる

 
<不良>のための文章術 (NHKブックス)

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書くことが思いつかない人のための文章教室 (幻冬舎新書)

書くことが思いつかない人のための文章教室 (幻冬舎新書)

 
いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)

いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)

 
危険な文章講座 (ちくま新書)

危険な文章講座 (ちくま新書)