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並木浩一教授にフォローされた
桐蔭横浜大学の並木浩一教授にフォローされました。何のメリットがあって私をフォローするのだろうとプロフィールを見にいくと、こんなツイートが固定されていました。
放送大学の大学院で修士号を取ると、ほぼ全ての大学で「非常勤講師の応募資格」になります。私はそれが大学教授へのスタートでした。
— 並木浩一(桐蔭横浜大学 現代教養学環 教授) (@namikikoichi) 2022年7月19日
私に修士号をとることのメリットを伝えたかったようです。私が修士課程で学びたいと発言したことがあって、それが「いいね」されたことで並木教授まで届いたのかも知れません。
でも、正直に言ってしまうと、私は宮本教授から論文指導を受けたくて修士課程を希望していたのであって、学位についてはよく分かっていませんでした。
修士要の公募にコネなし応募で採用、つぎは修士以上+大学の教歴(非常勤可)要の公募で専任に採用されました。(いまは桐蔭横浜大学 現代教養学環)
— 並木浩一(桐蔭横浜大学 現代教養学環 教授) (@namikikoichi) 2022年7月20日
実務家の非常勤講師ならば学部卒だけでいいけれど、専任を目指すのなら修士はほぼ必須です。そういう意味で放送大学大学院はすべての大学(学部)の上にあるんだ、と、公募に応募して実感しました。 #放送大学 #桐蔭横浜大学 #現代教養学環 #オープンキャンパス #7月23日24日
— 並木浩一 桐蔭横浜大学 現代教養学環 教授 (@namikikoichi) 2022年7月21日
「放送大学大学院はすべての大学(学部)の上にあるんだ」
放送大学をカルチャーセンターのように言う人もいますが、修士号を取れば先の道が開けることがわかりました。修士課程を受験したいものです。
書籍『資格の「抜け道」』を発見
修士号の話を聴いてどんな方なのか知りたくなりました。検索すると著作に『資格の「抜け道」』という本があり、興味が湧きました。
資格に「抜け道」がある? アマゾンの商品説明をみると驚いてしまいます。
「税理士」は無試験で取れる、こうすれば難関資格が試験免除になる、講習・通信教育だけでも国家資格が取れる…など、既存の資格取得方法を否定し、合法的な抜け道を伝授する。中小企業診断士に初めて言及した最新版。
試験を受けないで難関資格を取得できるなら、知りたいと思う人が多いでしょう。
放送大学にはキャリアアップのための資格取得を目指している人がいます。そんな人に有用かも知れません。
購入しましたので、どの程度有用なのか検討してみます。
情報の信頼度はどうなの?
並木教授のWikipediaを見ると、「日本の評論家、腕時計評論家、桐蔭横浜大学教授。ギャラクシー賞選奨委員」とあり、信頼に値する経歴の人であるのが分かりました。
さらに著作を見ていくと、資格の「抜け道」に関するものが多数ありました。
- 最新 資格の「抜け道」―誰も教えてくれなかったとっておきの方法 (達人ブックス) 2002/05/01
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新版 資格の「抜け道」―誰も教えてくれなかったとっておきの方法 (達人ブックス) 1997/10/1
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新版 税理士試験免除マニュアル 2002/03/01
資格の「抜け道」の税理士試験に特化した本のようです。 - 「税理士」無試験取得マニュアル 1999/03/01
旧版
いかがでしょう。『資格の「抜け道」』が何度も改定されています。著者は資格の「抜け道」について、法改正があるたび隅々まで調べていたようです。ですから、「最新 資格の「抜け道」―誰も教えてくれなかったとっておきの方法 (達人ブックス)」の内容も信頼できると言えます。
ただ、タイトルに「最新」とついても、それは 2002/05/01のときのこと。この後は新版が出ていません。実行する前にはチェックが必要です。その後、法改正があったかも知れないからです。自己責任でお願いします。
どんな資格の「抜け道」があるのか
税理士
どんな資格の「抜け道」があるか著作のタイトルだけでわかるのがあります。
1999/03の『「税理士」無試験取得マニュアル』が 2002/03『新版 税理士試験免除マニュアル』に変更になっています。つまり、以前は「無試験」で「税理士」になれたのがいくつかの試験が免除されるようになったとようです。
Wikipedia「税理士」:試験科目等の免除
(略)
かつては大学院で商学の修士または博士号を取得すると会計関係の2科目が、法学の修士または博士号を取得すると税法関係の3科目が免除された。よって大学院を2つ修了することで、無試験で資格を取得することができた(ダブルマスター)。しかも、修士号取得に当たっての研究内容は、会計学や税法学でなくてもよかった。
「抜け道」とは国税庁にある以下のことのようです。
税法に関する修士号、会計学に関する修士号があれば免除される科目があるということです。そのためには、どんな大学院を狙えばよいか、高卒の人はどうすれば良いか、が解説されています。
その他の資格
以下、その他の資格について目次を紹介していきます。
- 「測量士」を経由して「土地家屋調査士」へ
- こうすれば難関資格が試験免除になる
弁護士・公認会計士・不動産鑑定士 - 4科目の試験が1科目になるカラクリ
旅行業務取扱主任者・宅地建物取扱主任 - 講習・通信教育だけでも国家資格が取れる
中小企業診断士・学芸員・司書・教員
講習だけで取得できる資格が10以上紹介されている
通信教育だけで国家資格が取れる大学が紹介されている。 - 一級建築士第1号はなぜ田中角栄なのか
資格の誕生を難関化のプロセス - 社会人にも開かれている医者への道
医学部受験の抜け道は「学士編入」だ
定員枠をもうけ定期的に学士編入を行っている医学部が紹介される。制度はあるが実施してこなかった大学も風向きが変わるだろうと言います。 - 「アメリカの大学の日本校」から医者になる方法
弁護士などの難関資格は「抜け道」というより、そっちの方が難しいんじゃないの? と思うところもありますが、司法試験を受けなくても弁護士になる方法はあるということです。
小説のようにスラスラ読める本ではありませんから、一気に完読するという読み方は向いていません。興味のある資格についてどういう「抜け道」があるのか、著者と一緒に考えていく感じの本です。
まとめ
桐蔭横浜大学の並木浩一教授にフォローされました。どんな方なのだろうと検索すると『最新 資格の「抜け道」―誰も教えてくれなかったとっておきの方法 (達人ブックス)』という著作があることをしりました。
国家資格には「抜け道」がある。どんな「抜け道」なのか本を購入し、概要を紹介しました。
この本を読んで気づいたのは「抜け道」そのものよりも、情報のプロフェッショナルになるということはどういうことか、読者に喜んでもらえる情報とは何か、ということを学ぶことが出来ました。
そして、その情報を構築するには気が遠くなるほどの作業が必要だということも学びました。
情報提供者になるのには多大な労力が必要なのです。