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放送大学の鉄塔が取り壊される
千葉日報が2020年2月19日 に公開した記事を読みました。
「BS移行で役割終了 千葉市美浜区、放送大学の中継局 高さ75メートル鉄塔撤去へ」です。
あれ? 「花見川無線中継所」って・・・本部の屋上にある鉄塔じゃないの?
どこにあるの?
調べると、よく走る花見川サイクリングロードの対岸にあるではないですか。
見過ごしていました。
写真を撮りに行き、ちょっと調べましたのでご覧ください。
なぜ、鉄塔は撤去されるのか
千葉日報の記事はWebから消されると思います。
概要をメモしておきます。
- 放送大学学園花見川無線中継所が撤去されることになった。
- 新年度にも作業が始まり、用地は撤去後に売却。
- 電波を東京タワーに伝送するため、1985年12月から運用を開始。
- 2018年9月末に地上波放送が終了して役割を終えていた。
つまり、地デジ放送が行われなくなったからです。
詳しい経緯については以下を参考にしてください。
現在は、いろんな方法で番組が配信されています。
BS放送、ケーブルテレビ、ひかりTV、インターネットラジオ radiko、放送大学インターネット配信が使われています。
なぜ、無線中継所が必要だったのか
花見川沿いのに無線中継所があることを知りませんでした。
なぜ、無線中継所が必要だったのでしょう。
【放送大学本部の鉄塔】
放送大学から東京タワーの方向を見ると、幕張に高層ビルがあるのが分かります。
設置されたパラボナアンテナから電波を発射しても、IBM、NTT、富士通のビルで反射してしまいます。
高層ビルによる電波反射を避けるために花見川に鉄塔を建て、そこを中継所とした訳です。
無線中継所の現状
現在は鉄塔からパラバナアンテナが外されています。
下は無線中継所に設置されていた看板です。
送信出力が2Wだとか、送信と受信のアンテナの大きさが違っているとか、興味深いことが書かれています。
送信機、受信機のあったと思われる建物。
現在は鉄塔にアンテナはありません。
パラバナアンテナが5基あった
2018年9月下旬と 2007年11月下旬に花見川無線中継所の鉄塔を撮影したサイトを見つけました。
- 花見川無線中継所(千葉県) - 茂木ネットワークセンター
2018年9月下旬撮影
放送大学から受信1基
東京タワーへ送信1基
2007年11月下旬撮影
放送大学から受信2基
東京タワーへ送信3基
このサイトのトップページを見ますと、膨大なアンテナ情報があるのが分かります。
アンテナマニア恐るべし。
まとめ
放送大学の鉄塔が取り壊されるという記事を読みました。
正確には、「花見川無線中継所」が撤去されることになったという記事です。
まとめると、以下のようになります。
- 花見川無線中継所は1985年12月から運用を開始。
- 2018年9月末に地デジ放送が終了して役割を終えていた。
- なぜ、花見川無線中継所が必要だったのか
幕張の高層ビルを避けるため、ビルのない花見川河口付近に鉄塔を建てた。 - 現在は鉄塔からパラバナアンテナが外されている。
- 花見川無線中継所にはパラバナアンテナが5基あった
放送大学で学ぶ近くに住む者として「花見川無線中継所」の写真を残すのは価値があるんじゃないかと考えて写真を撮影してきました。
記録に残せて良かった。