シロッコの青空ぶろぐ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

放送大学と他の通信制大学との比較(レポートがない・卒業率は50%くらい・学費は普通)

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目次

放送大学には本格的なレポートがない

ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが慶応通信に入学したということに触れました。

興味があったので、慶応通信がどんなシステムか調べてみました。

レポートを提出するとレポート添削が行われ、不合格になると再提出。合格しないと単位がもらえません。

これなら文章力がつきそうです。

それに比べ、放送大学の通信指導は、ほとんどの科目がWebから択一式の問題を解くだけ。それも、0点でも単位認定試験を受けられ、不満を漏らす人もいます。

放送大学で2年半学びましたが、力がついたような気がしません。

自分の頭で考えて、文章に書けるようになりたくて学び始めたのに、これでは意味がありません。他の通信制大学ならレポートで鍛えられるのではないかと、考え込んでしまいます。

レポートがうらやましくなり、放送大学と他の通信制大学を調べてみました。基本的には放送大学が好きですが、乗り換えや併用も検討すべきと考えたのです。

他の通信制大学のシステムはどうなのか

他の通信制大学はどうなのか。

そんなことは放送大学に入る前に調べて、色んな通信制大学を比較してから入学すべき。今ごろ何を言っているのかとお思いでしょう。

そうです。私、ネットで知り合った人が放送大学の学生さんだったものですから、「放送大学はいい!」と他の通信制大学を調べもせずに入学してしまったのです。

今さらですが、通信制大学リストから、単位の認定方法、学費等を調べて検討してみます。

単位の認定方法

全部を見た訳ではないですが、卒業率3%と言われる最難関の慶應大学を見ても、日本で最初に大学通信教育を行ったという法政大学を見ても、法律に強い中央大学をみても、レポートを提出して合格し、さらに科目試験に合格しないと単位は認定されません。

学費はどうなのか

授業料を調べてみました。

法政大学

法学部法律学科、4年在学、卒業論文を選択、教職課程希望なしで、632,500円

中央大学

慶應義塾大学

法政大学、中央大学、慶應義塾大学、どの大学も学費は放送大学とさほど変わりません。

卒業率3%と言われる最難関「慶應通信」 

田村淳さんが慶応通信に入学したということから、レポートに興味を持ち、いろんなサイトの情報を読みました。

書類選考

書類選考に小論文があるようです。

卒業率が3%は本当か?

慶應通信の卒業率は 3% 、 5% と言われます。卒業率の高い通信制大学ランキングと比較してみると、40%~79.7%ですから、各段に低い数字なのが分かります。

本当に卒業率が3%なのでしょうか。

「慶應通信」は卒業率を公表していませんが、新入生、卒業生、在学生の数は分かります。

2018年度 新入生    798
2018年度 在学生  8326
2017年度 卒業生    240

 (「データで見る通信教育部」より)

この数字をみて分かるのは、現在の在学生が約8千人いる、それと、毎年約800人の新入生が入ってくる、ということ。つまり、この状態が毎年維持されているとするならば、平均すると入学して約10年で卒業か退学をしているということです。

在学生8326人のうち、240人が卒業するから、卒業率3%と言われるのでしょうが、それは毎年在学生の3%が卒業するということ。毎年約800人が入学して、毎年240人が卒業するなら、入学した人の約30%は卒業していると言えるのではないでしょうか。

放送大学の卒業率は50%くらい 

ちなみに、私の在学している放送大学について調べてみます。

全科履修生の新入生、卒業生、在学生をみてみます。

(参考「数字で見る放送大学」)

入学生数 29年度 10,963(1学期 7,061  2学期 3,902)

在学生数 30年度 1学期 57,433

卒業生  平成29年 5,394 (1学期 3,272  2学期 2,122)

毎年、約1万1千人が入学して、毎年5400人が卒業。卒業率は50%くらいでしょうか。

放送大学で学んでいる人は卒業よりも学ぶことそのものを楽しんでいる人が多いのが特徴です。本気で卒業を目指す人を中心に考えれば、もっと高いのかもしれません。

慶應通信の卒業率が低いのは間違いありません。

慶應通信の補助教材「レポート課題集」

慶應通信について調べると、慶應通信補助教材として「レポート課題集」が渡されるのが分かりました。

レポート課題集
全テキスト科目のレポート課題が1冊にまとめられたものです。このレポート課題は2年間有効であり、これによってその年度または次年度に提出するレポートを作成します。毎年度初めに在学生全員に配布されます。

通慶應義塾大学 通信教育課程「学習方法・システム」より)

私が学ぶ目的は、自分の頭で考え、それを文章に書けるようになりたいからです。それで、ブログを書いてアクセスも増やしたい。レポート課題が書けるようになれば、私の大学へ行く目的は達成されたも同然のように思えます。

どんなレポート課題なのでしょう・・・興味があります。

検索すると販売しているのが分かりました。

しかし、学籍番号を入力しないと購入できないみたいです。

捨てる神あれば拾う神あり。こんなサイトが見つかりました。 

keitsu-report-kakikata.com

説明型レポート、論述型レポートの書き方が丁寧に解説されています。

作文苦手の私にピッタリ。ここでレポートの学習をします。

早稲田大学 スクール e スクールは学費が高い

早稲田大学人間科学部 e スクールは他の通信制大学とはずぶんと違います。

まず学費が高い。「入学案内・学費」からみてみましょう。

  • 入学金 200,000円
  • 1単位35,200円 x 124単位 =4,364,800円 

半期を過ぎると、eスクール一般給付奨学金というのが全員に給付されるようです。

それに、ここには入学試験があります。

書類選考と面接試験。科目にもよりますが、1.1倍~1.8倍の競争倍率があります。

2017年度の入学試験結果」をみてみます。

  • 志望者 192
  • 一次選考合格者 169
  • 二次選考受験者数 161
  • 二次選考合格者数 141

 書類選考で23人も落とされています。どんな理由なのでしょう。 書類選考がパスしても面接試験を受けない人が8人。最終的141が合格しています。

ネット動画の授業、BBSでの質問・議論、小テスト・レポートの提出により単位が認定されるようです。

成績は、レポート、授業への参加度と出席、各テーマについてのグループ口頭発表で評価され、その割合は公表されています。

放送大学のオンライン授業に近いと考えてよさそうです。

それにしても、学費が高い。

まとめ

放送大学にはレポートがありません。通信指導はありますが、ほとんどの科目はWebから択一式の問題を解くだけです。
自分の頭で考え、それを文章に書けるようになりたくて放送大学で学び始めたのに、これでは力が付かないのではないかと考え、他の通信制大学を調べてみました。

基本、放送大学は好きですが、乗り換えや併用も検討してみました。

  • 卒業率3%と言われる最難関「慶應通信」 でも、恐れるほどではない。
  • レポートを中心とする通信制大学は、放送大学のようにシラバスが公表されてなくて、授業に魅力があるかどうか分からない。授業の内容は放送大学の方が多彩で、面白いような気がする。
  • 放送大学の魅力は、テレビ、ラジオの放送があり、ネットでいつでも受講できること。
  • 放送大学本部が近いので毎日のように図書館へ通える

検討してみると、放送大学の便利さは手放したくありませんから、他の通信制大学の乗り換えはなし。あるとすれば併用くらいでしょうか。放送大学は卒業を目的としていませんから、クビにならない程度の科目を履修するという方法もあります。

結論としては、とりあえず、今のまま放送大学を続けるが、単位認定試験に記述式のものを加えるべきと考えました。

ただ、単位認定試験が記述式のものはそれほど多くありません。自分の能力を考え、1科目か2科目くらいずつ記述式の科目を履修していこうと考えたのでありました。