シロッコの青空ぶろぐ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

『マーケティング論』で学んだことは個人の成長戦略に活用できる(放送大学)

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Photo by Campaign Creators on Unsplash 

写真の「Marketing Strategy」は「マーケティング戦略」という意味。

目次

『マーケティング論』で学べること

 『マーケティング論』は個人には関係ない。そう思っていませんか?

 会社が利益を出すための『マーケティング論』は 個人の成長戦略にも活用できます。

放送大学で学んで、ばっちり使えると確信しました。

先日、こんなブログを見つけました。

この約100冊の「人生で大切なことはすべて〇〇で学んだ」系書籍の中に、次の一冊がありました。

人生でいちばん大切なことはマーケティングで学べる
 

 「マーケティング論」は生産・サービスの販売方法です。

何を生産すればいいのか、どんなサービスなら売れるのか。

金儲けの手法だけのように思えますが、しかしそれだけでなく、《人の生き方》、《表現方法》、《分析》、など、あらゆるものに応用できるノウハウなのです。

『マーケティング論』で学ぶ内容

マーケティング論 (放送大学教材)

マーケティング論 (放送大学教材)

 

 シラバスはこちら⇨『マーケティング論(’17)

以下の内容を学びます。

マーケティングとは何か

作ったものを売るのではなく、売れるものを作る。
セリングをなくす。

ニーズの種類

  1. 明言されるニーズ 言葉で表せれるニーズ。
  2. 真のニーズ
    低カロリーの食品が欲しい背景には、痩せたい、異性にモテたい、長生きしたい、などがある。
  3. 学習ニーズ
    iPhoneが発売されたとき、殆どのユーザはタッチパネル、アプリのダウンロードを望んではいなかった。

顧客価値と顧客満足

カスタマー・エクイティは、顧客を資産的価値としてみなしたもの。
ブランドへの愛着心はどのように形成されるのか。

マーケティング戦略の構図

細分化してターゲットを絞る。
顧客は何を望んでいるかを知れ。
競合他社との差別化を図れ。
インタビューは「靴専用の洗剤」の戦略。

  • アンケート:小学生のお子さんがいるお母さん
     「面倒なことは何ですか?」
  • 靴荒いが面倒。
  • 学校の指導もあり、上履きを毎週持って帰る。
  • 普通の洗剤ではぬめりが残る。

マーケティング環境の分析

おのれを知り、周りを知れということです。
SWOT分析:
 内部(S:強み・W:弱み)
 外部(O:機会・T:脅威)

消費者行動の分析1:消費者情報処理

こだわり、話題性、集団の影響など。

消費者行動の分析2:購買行動

どのようなプロセスを経て意思決定しているのか。

  • ヒューリスティック:過去の経験・先入観から選ぶ。
  • 関与(思い入れ)の高・低。
  • 意思決定・惰性。
  • 思い入れが低くて、惰性の低い商品は他ブランドを選択する可能性がある。

ノートPCを購入するときの代替案の例が提示されている。
仕事でプレゼンに使うなら、顧客への印象も大事にする。
仕事出来るっぽく見えるPC。

マーケティング・リサーチ

いろんな局面でリサーチされる。

  • マーケティング環境を把握するため
  • マーケティング戦略を策定するため
  • マーケティング成果を測定するため
探索的・記述的・因果的リサーチ

一次データ・二次データ。定量データ・定性データ。
論文を書くときと同じ手法です。
今回のインタビューは大阪ガス行動観察研究所。
家庭におじゃまして食事をつくるときの様子を観察して、そこから新製品開発のヒントを探る。
グッドデザイン賞を受賞している。

製品戦略

消費者はドリルが欲しいのではなく、穴を求めている。

レブロン創始者チャールズレブロン

「我々は工場では化粧品を作っているが、店頭では夢を売っている」

ブランド戦略

ブランドは、古ノルド語で「焼印をつけること」。
識別機能、差別化、保証機能。

インタビューはインターブランド社。
1984年にブランド価値を計算する方法を編み出し、2010年にはISO10668として標準になっている。

Rankings - 2019 - Best Global Brands - Best Brands - Interbrand

価格戦略

囚人のジレンマ。
価格競争を回避する。
「一番高いのだから一番品質が良いのだろう」
「安いのは品質が低いからだ」
キャプティブ価格:プリンターとインク・カミソリと替刃

流通戦略

直営店は展示、価格、接客など自由に設定できるが費用がかさむ。
日用品、食料品のようなものは店舗が多く直営できない。
間に卸売り業を入れて小売店卸売すると、価格、展示、などコントロールできなくなる。

マーケティング・コミュニケーション

コミュニケーションの手段:広告など。
消費者間のコミュニケーション

サービス・マーケティング

外食、英会話学校、バス、タクシーなど。
サービスは何を売っているのか(売買される活動)

リレーションシップ・マーケティング

パレードの法則

上位20%の顧客が80%の収益を生み出している。
収益の半分を下位30%の顧客が消失させている→下位30%は切り捨てる?
リピーターは大切。
顧客との間に良好な関係を構築していこうとする取り組み。

ソーシャル・マーケティング

「これからは社会に貢献しないと認めてもらえないよ」
森永「1チョコ for 1スマイル

  • こちらのチョコレートを買うと、1個につき1円を「カカオの国の子どもたち」へ寄付されます。
  • 同じチョコレートならこっちの方が良くない?
  • カカオの安定供給につながるし。

個人の成長戦略に活用できることが、お分かり頂けましたでしょうか。

単位を取りやすい科目か 

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(Photo by Riccardo Annandale on Unsplash

ここまで『マーケティング論』を履修するメリットを書いてきましたが、放送大学の履修科目ですから、落としてしまっては意味がありません。

過去の単位認定試験の難易度

単位認定試験をパスするには、100点満点で60点以上を取る必要があります。

  • 2019年度1学期の平均点(64点)
  • 2019年度2学期の平均点(71.8点)

全体試験結果が、正規分布の釣鐘のような形をしているとすると、平均点が80点ならば、ほぼ全員が60~100点の範囲に入っていそうです。

平均点が60点なら、20~60点が半分、60~100点が半分と考えると、半分は単位認定試験をパスできなかったと考えて良いでしょう。

標準偏差が分かれば、どの程度落とした人がいたか考えることも出来ます。

平均点(64点)は落とした人がかなりいると考えて良いでしょう。

全員の卒業を目指していない放送大学の厳しいところです。

科目全体から見た『マーケティング論』の特徴

放送大学で学ぶことを次のように分類してみました。学生にとってどのような価値のある科目なのかを検討するためです。

  1. 知らなかった事実を学ぶ。
    知らない状態 → 知った状態へ
    (A)正確に記憶したかどうか択一式の単位認定試験を行う
    (B)記述式の単位認定試験。テーマが与えられ、学んだ内容により論述する
    歴史、文学はそのまま利用はできないが、思考するための材料になる。
  2. 知らなかったスキルを学ぶ。
    問題を解決できない状態 → 解決できる状態へ
    プログラミング言語、論文の記述スキルなど。
  3. 放送大学の科目は「自己啓発」ではありません。

どんな科目もスッキリとふたつに分類できるとは限りませんが、『マーケティング論』は「知らなかったスキルを学ぶ」に該当し、個人が生きていくために活用できる科目です。

まとめ

読んで貰えるブログを書くのに「マーケティング」が役立つと考え、『マーケティング論』を履修しました。

学んで考えたことは以下のようなことです。

  • マーケティングの目的は、《作ったものを売るのではなく、売れるものを作る》ようにすること。
    これは企業が利益を生んで存続するためだけでなく、個人の成長戦略に活用することが出来る。
  • 2019年度1学期の平均点(64点)、2019年度2学期の平均点(71.8点)と《単位認定視点の難易度がやや高い》かもしれません。
  • 『マーケティング論』は知らなかったスキルを学ぶ科目に分類することができます。だから、《すぐに役に立ちます》

学んでみて、企業が利益を生んで存続するためだけでなく、個人の成長戦略に活用できると確信しました。

2022/12/20 追記

『マーケティング論』は閉講になり、現在は、『マーケティング(’21)』になっています。