投資入門(1) でイオンの株主優待が魅力的なのは分かりました。それではイオンの株主優待をねらいでイオンの株を買うべきなのでしょうか。公表されている数字で検討してみます。
見ても、分からない用語が多いので調べてみます。
会社を解散して資産を分けたとすると?
イオンが解散して株主で資産を分けたらどうなるのか? それを表す数値がBPS(Book-value Per Share:一株あたりの資産)とPBR(Price Book-Value Ratio:株価純資産倍率)です。(参考:BPSとPBRのわかりやすい説明)
PBR 0.89倍
BPS 1,330.14
一株の値段 1200円くらい
BPSは会社が保有する 資産を株数で割った値です。その値がイオンの場合は1330円くらい。株価が1200円くらいですから、会社を解散して資産を分ければ損しない数字です。
PBRはその比率ですね。1以下なら、株価の方が低いということになります。しかし、実際に会社を解散して資産を分けたという話は聞いたことがありません。
PBRの低い会社
株価純資産倍率のランキングがありますので、貼り付けておきます。
銀行や印刷、鉄道などに資産をいっぱい持っている会社ですね。
PBRの高い会社
こちらは資産の少ない会社です。弁護士ドットコム、カカクコムあたりは納得ですが、鴨川グランドホテルが所有している資産が少ないのは以外ですね。建物がレンタルなのでしょうか。
「地球上で一番わかりやすい株講座:PBSとPBRのわかりやすい説明」の説明によりますと、企業は利益を出すための存在だから、資産価値より株価が高くなっているのが普通で、PBR1以下の企業は少ないそうです。みなさん、利益に期待して株を買っているんですね。
会社は働く人の総合力で富を生み出します。資産だけで株を購入するかどうかを決めるわけにはいけません。これからEPS(一株あたりの利益)や人材(従業員数、平均年齢、平均年収)の意味などを考えながら、このブログを続けていきたいと思います。
2014.12.27 追記
PBRが低い会社は買収のターゲットにされやすい
会社が持っている全資産よりも株価の総額が低いのであれば、買収すると利益が出ることになります。その例として、「ライブドアのニッポン放送買収問題」を解説しているサイトを見つけました。現在、ニッポン放送は上場廃止になっており、その株式は100%をフジ・メディア・ホールディングスが保有しているようです。(参考:ウィキペディア)