シロッコの青空ぶろぐ

高卒シニアが低学歴コンプレックス脱出のため、放送大学の人間と文化コースで学んでいます。通信制大学で学ぼうとする人を応援したい。学んで成功する人が増えれば、私のやる気も燃えるはず。

銀行で投資信託を買ってはいけない。私がおススメする最強の投資先

2018年7月5日、朝日新聞は、金融庁は銀行で投資信託を購入した個人投資家の46%が損をしていると発表したそうです。

私も、「投資信託を買いませんか」と銀行から電話が来たことがあります。

「ネット証券でノーロードのインデックスファンドを買っています」

そういうと電話を切りました。

窓口でも投資信託を勧められたことがあります。

銀行で投資信託を買ってはいけません。手数料の高いものを勧められるのがオチです。私の考える最強の投資先を紹介します。

目次

投資信託とは何か

「投資」を「信託」する。つまり、個人が株や債券に投資する代わりに、運用の専門家にお願いして投資・運用してもらうのが「投資信託」です。

何に投資するのか、どのように投資するのか、それによっていろんな投資信託に分類することが出来ます。

詳しくは「投資信託 - Wikipedia」をご覧ください。

ここでは「株式投資信託」の話をします。

これは運用方法によって二つに分類することができます。

  • アクティブファンド
    プロのファンドマネージャーが調査判断して運用するもの。
    調査が必要でありインデックスファンドより手数料が高い。
  • インデックスファンド
    日経平均やTOPIXなど、株式の相場の状況を表すための株価指数と同じ値動きを目指して運用をします。
    機械的に売買が決まり、手数料が安い。

この記事ではインデックスファンドの話をします。 

私の戦略変化の流れ

2015年から投資信託の積み立てをしています。

私は「株はギャンブルだ。素人が手を簡単に出すべきではない」と考えていたのですが、その考えが変わったのは勝間和代さんの「お金は銀行に預けるな 金銭リテラシーの基本と実践」を読んだからでした。

積み立てを始めた当初の比率は次のとおり。

ここで重要なのはノーロード(売買手数料なし)のインデックスファンドだということです。

  • 国内株式インデックスファンド 1/4
  • 外国株式インデックスファンド 1/4
  • 国内債券インデックスファンド 1/4
  • 外国債券インデックスファンド 1/4

債券価格と株価は反対の値動きをします。このことから、株式と債券を1/2としました。

さらに、為替相場を考慮して、それを国内と外国に分けた訳です。この比率で積み立てをして、ほったらかし。一年に1度くらい、リバランスをして常に1/4のバランスを保つつもりでした。絵に描いたような理想的な方法です。

国内債券を手放す

ところが、思うとおりにはできません。国内債券は利率が低すぎるので手放しました。たまたまピークに売り抜けて、それなりの利益がありました。

外国債券を手放す

外国債券はFXのようなもので、若干のマイナスを覚悟でこれも手放しました。他に新興国に手を出したこともありますが、強いものにお金があつまり、強いものが勝つのが資本主義だと考え、手放しました。

国内株式を手放す

日本の人口減少は止まらず、無理に株価を引き上げようとして日銀が介入しても、これを続けるわけにはいきません。トランプ相場で上昇したとき国内株式は売却しました。

残ったのはアメリカを中心とする投資信託

資本主義は弱肉強食。強いものがますます強くなり、弱いものを吸収して巨大になります。優秀な人があつまり、人口も増え世界を支配している国、それはアメリカです。現在のところは、外国株式・S&P500・NYダウに投資をしています。

人間が増え、欲望がある限り、世界経済は成長する

株はプロが得して個人が損するもの(by勝間和代)

預金より、株配当の方が利回りはいいのですが、ギャンブルの要素があります。配当狙いの王道だった東京電力の株でさえ、紙屑くず同然になることもあります。情報の量、集中している時間など、素人が単体株に投資するのは無理があります。

インデックス投資

アメリカの株を全部買う。世界中の株を全部買う。そういうイメージです。

インデックスとは日経平均やTOPIXなど、株式の相場の状況を表すための株価指数です。株価指数と同じ割合で株を保有していればもっている株価は株価指数と同になる訳です。個人でそれをやるのは大変ですが、証券会社が投資信託として管理してくれますから、そのお世話になるのです。

新しく生まれる会社、利益の増える会社、消えていく会社、いろんな会社がありますが、会社が全部消えることはありません。

平均は強い

インデックス投資は平均です。多くの会社から指標を導きますから、分散しており「玉子はひとつのカゴに盛るな」を実行してくれます。それと、平均をバカにしてはいけません。プロのファンドマネージャーでもなかなか勝てないのです。さらに、勝ち続けるというのは至難の業です。

勝手に積み立ててくれる投資信託積

インデックス投資には投資信託とETFがあります。

  • ETF
    コストはETFが有利。自分で売買手続きをしなければなりません。
  • 投資信託
    積み立ての金額、日付を申し込みめば、毎月自動的に積み立てをしてくれます。結果として、「ドル・コスト平均法」になって楽ちん。 

投資信託積には配当がある

投資信託積には配当があります。 サラリーマンが働いて富を生み出してくれるのです。ギャンブルとは根本的に違います。投資信託積は配当をさらに再投資してくれます。人間の欲望が消えない限り、世界の経済は成長し、配当を生み続けます。

均等割合で良いのか(外国株式・S&P500・NYダウ)

現在、投資信託を保有しているのは、アメリカを中心とした外国株式・S&P500・NYダウの3種類。運用会社はニッセイ、大和投資信託、アセットマネジメントなどバラバラです。

現在、この3銘柄を均等に積み立てていますが、均等で良いのでしょうか。

それぞれどんな投資信託なのか紹介してみます。

  • 外国株式 (先進国)
    「MSCI-KOKUSAIインデックス」と同じになるのを目標に運用しています。
    22か国、1,318銘柄。アメリカ(65.27%)、イギリス(7.30%)、フランス(4.04%)、カナダ(3.98%)、ドイツ(3.73%)、その他(15.67%)とアメリカ中心。アップル、マイクロソフト、アマゾンなどが含まれています。
    (参考:学ぼう!「MSCI-KOKUSAIインデックス」の魅力 | 特集 | 楽天証券

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    (Yahoo!ファイナンス「インベスコMSCIコクサイ・インデックス」より)
  • S&P500
    アメリカのニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄。

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    (Wikipedia「S&P 500 Index」より)

    -------------(Wikipedia「S&P 500 Index」Google自動翻訳より)
    選択基準
    S&P500の構成要素は、委員会によって選択されます。 これはダウ・ジョーンズ工業平均に似ていますが、厳密にルールベースのRussell 1000などの他の企業とは異なります。 新規追加の適格性を検討する場合、委員会は、 時価総額 、 流動性 、 所在地 、 一般フロート 、 部門別分類 、財務上の存続可能性、公開株式交換日数の8つの主要基準を用いて会社のメリットを評価する。 [5]これらの主要基準のそれぞれは、満たされなければならない特定の要件を有する。 例えば、インデックスに追加するためには、以下の流動性に基づくサイズ要件を満たす必要があります。

    1.時価総額は61億ドル以上でなければなりません
    2.浮動株調整時価総額に換算された年間ドル価値は1.0を超えています
    3.評価日までの6ヶ月ごとの最低月次取引量250,000株

    -------------
    このグラフを見ると約8年の間隔で暴落が起きています。
    暴落しても500社が無くならない限り、回復するのが期待できます。この500社は入れ替わります。
  • NYダウ
    S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが、アメリカのさまざまな業種の代表的な銘柄を選出した株価指数。「ダウ工業株30種平均」。30銘柄は「ダウ平均株価 - Wikipedia」で分かります。

    f:id:sirocco:20180922070819p:plain

    (Wikipedia「ダウ平均株価」より。) 
  • 外国株式   1,318銘柄。
  • S&P500 500銘柄。
  • NYダウ   30銘柄

分散から言えば外国株式が有利です。

参考に国内株式の推移を示します。日本は世界トップクラスの高齢化社会です。これからは人口が減るばかり。長期的な視点から考えて、経済成長を期待するのには無理があると判断します。

基準価格の変化率を比較

外国株式インデックスを積み立てたのが2015年2月から、その後に2016年09月に iFree NYダウが出来て、さらに2017年08月から iFree S&P500が出来ました。

三つがそろって1年が経過しましたので、その基準価格の変化率を比較してみます。 

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 (マネックス証券「ファンド検索」より)

1年前に投資したとすると基準価格は次のようになります。

  • NYダウ   +24.09%
  • S&P500 +21.44%
  • 外国株式   +15.46%

利益からすると、NYダウ > S&P500 > 外国株式。

分散からすると、外国株式 > S&P500 > NYダウ。

今後の運営方針

銀行はダメということで、私の考える最強の投資先を紹介しました。

 元気な会社に絞るとが成長が多きそうです。

今までは、外国株式(1):S&P500(1):NYダウ(1)と等分に積み立ててきました。

これからは、外国株式(0.5):S&P500(1):NYダウ(1.5)の比率で積み立てるつもりです。

ノーロードのインデックスファンドは大手のネット証券ならどこでも購入することが出来ます。

こちらで、手数料、販売している証券会社を確認することが出来ます。

オススメ銘柄

購入時の手数料0%、信託報酬の少ないもの

NYダウ(30銘柄)

S&P500(500銘柄)

外国株式(1,318銘柄)

投資は自己責任です。最悪半分になるかも知れません。しかし、また復活すると信じられれば投資をすればよいと思います。 

日本は老齢化社会で人口も減少していますから成長は期待できません。しかし、世界、アメリカの経済は、多少の増減の波はあるものの伸び続けると信じています。

にわか投資家の私へ・「落ち着け。仮想通貨に手をだすな」

目次

「落ち着け。仮想通貨に手をだすな」

仮想通貨がブームです。莫大な含み益を得ているひとがいるそうで、時価総額が1億円を超えている人もいるとか。

ただのバブルだからそのうち暴落する。そう言われてますけれど、羨ましいのが本音です。

バブルと分かっていても、儲かるなら買ってみたいと思うのが、にわか投資家の心の弱さです。大切なお金を失わないために、仮想通貨に投資すべきでない理由を整理しておきます。

「富」とは何か

Gaucheの作者・川合 史朗さんが翻訳した「ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち」を読んだことがあります。

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

 

この本の「富の創りかた」に「富とは何か」という話がありました。

  • 自宅にポンコツの動かない車があって、それを動くようにする。
  • それが売れたら、その金額の富を生み出したことになる。

そんな話でした。 お金を生み出すにはポンコツの車が必要ですが、それを動くようにして価値を生み出したわけです。売らなくても、動く車を作ったことの価値には変わりがありません。その車を乗りまわせば車を買ったと同じ、生み出した富を利用しているのです。

農家は種と肥料から農作物を生み出し、漁師は海で泳いでいる魚を釣って漁港に運んで食べられない状態から商品にします。会社や商店も、誰かがポンコツの車を動くようにする作業と同じようなことをして富を生み出しています。

この話を読んだとき、とても納得して気に入り、よく思い出します。

(参考「ポール・グレアムのエッセイと和訳一覧」。「労働みたいに思えないものは何か?」:この話も好きです) 

株や債券は誰かが「富」を生み出している

富を生み出すのが「ポンコツの車を動くようにする作業」なら、「投資」にそういう部分があるんでしょうか?

なかったら、お金は増えるはずはありません。

投資(とうし、英: investment)とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す(現代において、生産能力の増加しない商業活動はこれに含まない)

 (Wikipedia「投資」より)

株は、会社の人たちが働いて富を生み出し、その中から配当をしています。

債券は、お金を借りた人たちが富を生み出して、利息を付けて返します。

誰かが「ポンコツの車を動くようにする作業」をしているのには変りません。

「キャピタル・ゲイン」と「インカムゲイン」

投資から得る利益は「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」に分類できます。

  • インカムゲイン
    誰かが「ポンコツの車を動くようにする作業」をして、そこから生まれた配当や利息を受け取る。
  • キャピタルゲイン
    相場は変動します。安いときに買って高いときに売れば利益が生まれます。
    誰かが生み出した「富」を受け取っている訳ではありませんが、会社が成長することを見越して安いときに買えば利益が生まれます。

株や債券にはインカムゲインがありますが、通貨を取引するFXや仮想通貨の取引にはインカムゲインがありません。FXや仮想通貨はキャピタルゲインだけです。上がるか、下がるか、ギャンブルとほぼ同じ、誰かが儲ければ誰かが損をします。

誰かが儲け、誰かが損をしてプラス・マイナス・ゼロ。それだけでなく、取引のたびに手数料がかかります。

つまり、キャピタルゲインの取引は誰かが儲かっても損しても、取引の手数料をとっている人はもうかります。

だから、FXや仮想通貨には手を出さないようにしています、

仮想通貨バブル

通貨そのものはただの印刷した紙だったり、口座の数字だったりします。通貨そのものには価値がないとも言えます。国が管理していて、みんなが価値があると信じているだけです。

  • 仮想通貨も似ていますが、国が管理している訳ではありませんし、みんなが価値があると信じている訳でもありません。国が管理している通貨は膨大な信用のための歴史がありますが、仮想通貨は何の歴史もありません。
  • 通貨ですから、取引の決済に使うのが原則ですが、1週間に40%も変動するのでは、通過として使えたものではありません。

現在の仮想通貨の相場はバブルだと言われています。

バブルはどんなものなのか、過去のバブルを簡単に説明してみます。

  • チューリップ・バブル - Wikipedia

     ヨーロッパへ伝わったチューリップは美しく誰もが欲しがる贅沢品だと言われた。珍しく美しい球根1個に5ヘクタールの土地との交換が申し出られた。そして、バブルは崩壊します。
    ・「チューリップバブル:最古の金融バブルの凄さをわかりやすく解説
  • 日本の土地バブル
    土地を買う。それを抵当にしてお金を借りると、さらに高額の不動産が買えた。それを抵当にしてお金を借りると・・・これを繰り返すと莫大な資産家になれました。
    土地は限りあるもの。値上がりするものと信じられていたからです。

ビットコインが値上がりする根拠は発行上限があるというのが根拠だそうで、土地バブルに似ています。

遅かれ速かれバブルが崩壊するのは時間の問題なんだと思います。

追記

イオンラウンジへの道は小さな一歩だが、投資する習慣という大きな収穫を得た。

500円で「戦場のメリークリスマス」を鑑賞

名作映画を上映する「午前十時の映画祭」が全国の映画館で行われています。私が見たいと思っていた大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」は12月15日で上映が終了します。終らないうちにと「TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ」で見てきました。

「午前十時の映画祭」の通常料金は1100円ですが、今回は学生料金の500円でチケットを購入しました。私が放送大学の学生になったのは、去年の4月からなのに、今まで学割を使えることに気が付きませんでした。ずっと1100円を支払ってましたよ。

でも、いざ、500円でチケットを購入すると後ろめたい気持ちが湧いてきます。

チケットには「学生500円」目立つ文字で印刷されています。上映はSCREEN9で、シートはど真ん中の「F-11」。もちろん、ネットで購入したものです。

会場に入るときにチケットを提示します。「あんたそれで学生なの?」なんて顔をされて、「学生証を見せてください」なんて言われるかと心配しましたが、そんなこともなく丁寧に案内されました。もちろん、学生証はいつでも提示できます。

「戦場のメリークリスマス」はリアルタイムでみたことがあります。感想については後でアップします。

念願のイオンラウンジへ

 今回の「午前十時の映画祭」鑑賞にはもうひとつ目的がありました。

それは、同じ市川コルトンプラザにダイエーが入っており、そこには「イオンラウンジ」がありますから、そこで休憩をしたいと考えていたのです。

映画が終わると、2Fへのダイエーへ行きウロウロと「イオンラウンジ」を探しますが見つかりません。

カードの会員申し込みを受け付けている店員さんに聞いてみましたが「イオンラウンジ」はないとのこと。コルトンプラザのインフォメーションまで戻って受付の女性にに聞くと、三階ダイエーの左奥ということでした。

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ここがイオンラウンジの入り口。オーナーズカードを提示すると、器に入ったお菓子を頂きました。

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飲み物はセルフサービス。コ-ヒーの他、冷蔵庫にはオレンジジュース、お茶などのペットボトルがありました。

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座席はこんな感じ。50人くらいは入れるでしょうか。入りきれないときに待つために、入り口には椅子が5つくらいありました。

中にいたのは、小さい子どもを連れた買い物途中の若いお母さん、4人くらいのおばさんグループ、二人組のシニア男性。

若いカップルもいましたがここでデートではないですよね。

イオン株購入により得たもの

イオンラウンジに入れたのはイオン株を購入して、「オーナーズカード」を持っているからです。

最初にイオンの株を購入したのは7月27日です。株主として登録されるのが8月末ですから、それを意識しました。

  • 2017/07/27 100株 166,944円

値下がりしたら買い増すつもりでいると、嬉しいのか、悲しいのか、値下がりしましたので追加購入。

  • 2017/09/06 100株 159,144円

2017年10月25日に100株分の配当を受け取りました。買い増したのが9月6日ですから、その分の配当はなし。

  • 国内株式配当 100株  1,196円

昨日の終値は1,932円。現在の含み益は 60,100円です。

10月21日にオーナーズカードを受け取りました。

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カードは2枚。「FAMILY」は義母に渡してあります。
これを提示すれば、株主優待のサービスを受けることが出来ます。

「イオンラウンジに入りたい」から始まった投資の勉強

2015年からインデックス投資信託の積み立てを始め、現在はイオンの単体株も保有しています。その前は「株はギャンブルだから、素人はやるべきではない」という考えでしたから、随分と変わったものです。

それもこれも、このブログ記事から始まりました。

そのときに出合ったのが、今、「はてな」でブログを書き始めた勝間和代さんの「お金は銀行に預けるな」でした。 

お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

 

この本を読んで、人類が繁栄する限り、世界の経済は成長する。経済活動があれば株の配当はあり、投資した見返りはあるはずという確信を持ちました。

あとは、ドルコスト平均法で価格変動の波を吸収し、インデックス投資によって危険を分散する手法を学ぶだけでした。そのあたりのことはこちらをどうぞ。

勝間和代さんに感謝

勝間和代さんは「株はプロが得して個人が損するもの」と言います。だから、単体株は買わないと決めました。

でも、イオン株を購入しました。

それは、そのお金が自分で汗水流して働いたお金でなく、インデックス投資で得たお金だというのが、気楽に買えた理由だと思います。

去年のチャイナショックのときに、インデックス投信を買い増しして、トランプ相場で利益を確定させました。今後、暴落はあるかも知れませんが、そのときは買い増すつもりで積み立てていれば、なんとかなると考えています。

勝間和代さん(id:kazuyomugi)のおかげで、インデックス投資を始めることができました。

ありがとうございます。

 

買い物のときにラウンジで無料休憩、さらにキャッシュバックもあるイオンの株主優待

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「イオン幕張店(パブリックドメイン)」

目次

お菓子・飲み物つきの無料休憩とキャッシュバック

スーパーマーケットで買い物をするときに、お菓子・飲み物つきの休憩が無料で出来る。買い物で支払ったお金のキャッシュバックがある。そんなサービスがあるのを知ってますか?

それはイオンの株主優待制度です。

イオンの株式を100株以上持っていると、イオンオーナーズカードが発行され、株主優待のサービスを受けることが出来るんです。

100~499株 → 3%

500~999株 → 4%

1000~2999株 → 5%

3000株以上 → 7%

買物の合間にゆっくり休憩するための場所

イオンラウンジは買物の合間にゆっくり休憩するための場所です。全部のイオンにある訳ではなくて、比較的大きめなショッピングモールにあるようです。イオンラウンジのある店舗のリストがこちら。全国に181店舗あり、そのうち千葉県内のイオンが18店舗あります。

詳しくはイオンラウンジを紹介したブログがあります。こちらをどうぞ。

リストに「ダイエーいちかわコルトンプラザ店」があります。ここなら便利そうです。私はよく 市川コルトンプラザにある「TOHOシネマズ」へ「午前10時の映画祭」を見に行きますから、そのとき利用できそうです。

単体株を買わないと決めた理由

イオン株を購入しようとしてあきらめたことがあります。

妻が亡くなったことからイオンゴールドカードが使えなくなり、困ったことがありました。それはイオンラウンジが使えなくなったことです。義母と船橋に住む娘は孫を連れて良く行っていて、特に孫がお気に入りなのに入れないのは困るということでした。

そこで、株主優待を目的に投資の学習を始めました。

ところが、一冊の本を読んだことから、考えがガラッと変りました。

これをきっかけにインデックスに興味がわいたことから、本を読み、Webから情報を収集し、インデックスファンドの積み立てを始めたのです。

それで、イオンラウンジはどうなったかと言うと、娘夫婦が住宅ローンを利子の安いイオン銀行に換えたことからゴールドカードになり、それで入っているようです。

イオンラウンジに入りたいという目的のために投資の学習を始めた私は、手段であったはずの投資がメインになって、イオンラウンジに入る権利を取得できないのでした。

なぜ、方針を変更してイオン株を購入したのか

イオン株を購入しようと検討していた時期にこんなことを書いていました。

株で一番心配なのは価格が変動することです。銀行預金より金利が良くても、株の価格が下がってしまえば元も子もありません。

現在1200円程度の株ですが、過去5年間という期間で見てみると高いほうではが1400円くらいで、低い方では900円前後をウロウロしています。300円くらい下がるかも知れません。1年の配当が 28.00円ですから、5年間で140円。300円も変動があればあっという間に配当は吹っ飛んでしまいます。

投資入門(3) 「イオン株は買うべきか」 - シロッコ手習鑑

そして、勝間和代さんは「株はプロが得して個人が損するもの」と言います。だから、単体株は買わないと決めたのです。

でも、気持ちが変ってイオン株を購入しました。さらに値下がりしたら何回かに分けて追加で購入するつもりだったのですが、今のところは追加してません。

8月末に株主優待の権利が確定し、オーナズカードを入手できるはずです。

  • 2017/07/27 イオン 100株 166,944円

購入を決断したのは次のふたつです。

  1. 「株はプロが得して個人が損するもの」と言うのは、株を売買して利ザヤを稼ごうとするから。売る気がないのでしたら、株価の上下に一喜一憂する必要はありません。
  2. それと、2年間インデックス投資を運用し、イオン株なら数百株を購入できるほどの利益を確保することができました。その分は貯蓄してきたお金とは違った気持ちで投資に回せます。

イオン株は割高だという話もあります。

投資は自己責任で慎重に行いましょう。

 

生き残れるブログになるために・ファンドマネージャー藤野英人さんの投資手法から学べること

投資

  • カンブリア宮殿【4年でお金が2倍に!?老後の蓄え・教育資金の作り方教えます】
  • 読まれるためにはどんなブログを目指せばよいか
  • おまけ

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カンブリア宮殿【4年でお金が2倍に!?老後の蓄え・教育資金の作り方教えます】

インデックスファンドに負けないアクティブファンド「ひふみプラス」』を書きました。アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないと言われています。そんな中、マネックス証券の「売れ筋ランキング」によく登場することから、実力がどんなものか知りたくて調べてみました。

結果は、毎月積み立てている金額の1/4 を充てるようになり、「ひふみプラス」を運営しているレオス・キャピタルワークス株式会社の藤野英人さんのFaceBookをフォローするようになりました。https://www.facebook.com/hideto.fujino

そのFaceBookにTV東京・カンブリア宮殿「4年でお金が2倍に!? 老後の蓄え・教育資金の作り方教えます」で紹介され、「ネットもテレ東キャンペーン」サイトで2月23日(木)まで配信されています。

timetable.yanbe.net

普段はテレビを見ないのですが、興味深く視聴しました。

藤野英人さんは実際に会社を訪ねて社長と面談して、投資をするかどうかを決めるのですが、見分けるための面白いエピソードが紹介されていました。

  1. 天気が良いのに傘立てがいっぱいになっている会社はダメ。
    積極的に会社をよくしようとする人間がいないからそうなる
  2. 事務所に入るのにスリッパに履き替えている会社はダメ。
    仕事と家庭的なことが混同されている。
  3. 社長が出版した自伝をすすめる会社はダメ。
    自伝を書くのは過去を誇りたいから。これから成長しようとする人が興味があるのは未来のビジョンのはず。

そして、一番感心したのは実際に会社を訪ねて、自分の眼で、耳で確認することにこだわっていることです。

この姿勢は読んで貰えるブログを書くことにも通じるのではないでしょうか。

続きを読む

インデックスファンドに負けないアクティブファンド「ひふみプラス」

目次

  • 気になるアクティブファンド「ひふみプラス」
  • 「ひふみプラス」と 「日経255」の比較
  • 「ひふみプラス」の進撃はいつまで続くのか
  • まとめ

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(画像提供はphoto-ac)

気になるアクティブファンド「ひふみプラス」

トランプさんが大統領になることに決まったことから、相場が高騰しました。長く続かないと思ったので、国内株式を全部、外国株式を半分売却しました。その結果、2年で10%の利益を確保することが出来ました。

キャッシュがほとんどの状態になり、今は暴落を意識しながらボチボチと積み立てを開始したところです。

そこで、気になるファンドがひとつあります。それは、アクティブファンド「ひふみプラス」です。

www.rheos.jp

アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないと言われています。

5年では68%、10年では77%のアクティブファンドが負けており、
20年ともなると82%のアクティブファンドが市場平均に負けるという結果となり、市場平均に勝てるアクティブファンドはたったの18%だけです。

 「やさしい投資信託ガイドトップ・インデックス投資と長期投資」より

「ひふみプラス」が始まったのは2012年5月ですからまだ5年ですが、68%の負けたファンドには入っていません。

「ひふみプラス」は期待できるのでしょうか、調べてみます。

続きを読む

資産200億円株トレーダー cis さんに学んでインデックス投資の銘柄を検討する

目次

  • cisさんの名言に学ぶ
  • 一番買われている株を買う
  • 新興は長期で持つとほぼ損できる
  • まとめ

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cisさんの名言に学ぶ

トランプさんがアメリカ大統領に決まって相場が上昇しました。今後も上昇を続けるとは思えなかったので、国内株式は全部売却、国外株式は半分売却しました。

5年先、10年先を考えて積み立てを考えていたので、売却することになるとは思ってもみませんでした。

それで、問題は今後どうするかということです。方針としては、5年先、10年先を目標に積み立てを再開するつもりです。

そんなとき、こんなWebを見つけました。

kabumatome.doorblog.jp

資産200億円株トレーダー cis さんが、2chで話したことから、名言と思われる言葉を選び出したものです。

資産が200億円もあるなら、引退して自分の好きなことをすればいいのにと言いたいところです。でも、cis さんが好きなことは株取引で資産を増やすこと。そんなことを行ったら余計なお世話って言われるでしょう。

cisさんの名言の中で、私が注目したのは次のようなものです。

  1. 「一番買われている株を買う」
  2. 「新興は長期で持つとほぼ損できる」「時価総額はでかくなるけど、株価は下ってやつ」
  3. 「流れってなに?俺は何時如何なる時もその状況における最善の一手を打ち続けるのみですが」
  4. 「俺の一番の才能は情報分析力と世界最強のあくなき探求心なんですよ」

3と4の哲学的思想は簡単には真似できそうにありませんが、1と2はインデックス投資の銘柄を選ぶのに役立ちそうです。

そこで、cisさんの言葉をヒントに、インデックスファンドを比較して検討してみます。

続きを読む

このトランプ相場にどう対処する? ほったらかしのインデックス投資を検討する

目次

  • 「イオンラウンジに入りたい」から始まった
  • スタートは基本の4分割から
  • 現実は4分割ではありませんでした
  • 何気ない失敗・災い転じて福となす
  • 2015年12月に方針変更
  • このトランプ相場にどう対処すべきか
  • まとめ

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photo ACさんより)

「イオンラウンジに入りたい」から始まった

私が投資に興味を持ったのは本来の投資とは全く違ったことからでした。

妻がイオンのゴールドカードを持っていてイオンラウンジに入れたのに、妻が亡くなって入れなくなりました。義母と船橋に住む娘は孫を連れて良く行っていたそうで、特に孫がお気に入りなのに入れないのは困るのです。

それで株主になれば「イオンラウンジ」に入れるということから、調べ始めました。

この記事の流れはこういうことです。

イオンの株主優待を受けたくてイオン株を買うことを検討しているうちに、勝間さんの本を読んだことから、私にはインデックス投資向いていると考えました。そして、インデックス投資の本を読み、サイトを参考にして、積み立てを始めたのでした。

一気に買わないで積み立てにしたのは、ドルコスト平均法で相場の変動を吸収するためです。

積み立てを始めたのが2015年2月。間もなく2年になります。

アメリカだけを優先する政策のトランプさんが大統領になったことから、株価が上昇しました。トランプ相場と言われてます。

相場や経済に詳しくない私がどう対処すべきか、今までの経過を報告しながら検討していきます。

(しばらく投資のことは書いてなかたので、話が複雑になってしまいました。途中を省略して、「このトランプ相場にどう対処すべきか」から読んだほうがいいかもです)

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高額当選する確率がほぼゼロの「宝くじ」はなくした方がいいのか

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photo-acさんより)

目次

「宝くじ」は残酷か?

年末ジャンボ 宝くじが発売され、一等と前後賞を合わせると10億円にもなるそうで、全国の宝くじ売り場には行列が出来ました。

その行列を見て、内藤忍さんが『「宝くじ」の行列を見ると、どうして悲しい気持ちになるのか』というブログを書きました。

内藤忍さんは東大経済学部を卒業。金融商品の運用、ファンドマネージャーを経験し、マネックス証券の設立に参加した方です。また、投資に関する本も多数執筆している金融、投資のプロです。(内藤忍 - Wikipedia

内藤さんは「宝くじ」は残酷だと言います。

  • 宝くじの還元率は45%程度に過ぎない。
  • 宝くじは収入の低い人ほど購入金額が多いという間違えた富の配分の仕組み。
  • タバコは「肺がんの原因の一つとなります」と掲載することを義務付けられているが宝くじにはない。
  • 投資信託も、手数料、リスクの書かれた目論見書チェックしてから購入することができるが、宝くじはそうではない。

こんなにも期待値の低いものを、お金の知識の無い人たちが、わざわざ並んで買っているのを見ると悲しい気持ちになると書いています。

「宝くじ」を買う人は視点が違う

私の周りにも「宝くじ」の話題で盛り上がる人たちがいます。そして、その人たちは内藤さんの全体的な俯瞰からの視点とは全く違ったところから「宝くじ」を見ています。

  • 10億円が当たるのは事実。
  • 買わないことには当たる権利がない。
  • 1枚買うより10枚買えば当選する確率は10倍になる。10枚買っていれば、1等が当選したときに前後賞が当選する。

ここまでは数学的に正しいですね。

で、宝くじを買おうとしているおばちゃんに「わざわざ並んで買っているのを見ると悲しい気持ちになる」と言っても「夢を買っているのだから、つまらないことを言うな」と反論されておしまいです。

私も二十歳代のころは何度か「宝くじ」を購入したことがあります。当選したら会社を作って社長になってやりたい事業をやるとか、素人が会社を作ってもすぐに倒産するに決まっているのに当選する妄想をしたことがあります。

昔はよく宝くじのテレビ番組がありました。名物「宝くじ」売り場の行列を紹介したり、若者が縁起のよい「宝くじ」売り場へ自転車で旅をする。そんな番組を見たのを記憶しています。

今もどこで買えば当たるのか当選実績のある店舗を紹介しているブログもあります。

「宝くじ」売り場の中でも、宝くじ西銀座チャンスセンターは、日本一の高額当選実績がある売り場として有名です。

nisiginzacc.com

私が住んでいた福島県ではいわき市にあった「大黒屋デパート」の売り場が人気でした。わざわざ遠くから「宝くじ」買いにくる人もいました。いかにも縁起のよさそうな名前で当選しそうだからです。

「大黒屋デパート」は倒産してなくなりましたが、今は「大黒様の宝くじ売場」として残っています。

www.jp-spiritual.com

なぜ、私は「宝くじ」を買わなくなったのか

「宝くじは夢を買うものだ」と言っても、私が「宝くじ」を購入したのは「当選したい」という願望からでした。

さて、「宝くじ」を購入した人は、どの程度の確率で当選するのでしょうか?

「宝くじ」を購入している人を次の二つのグループに分けることができます。

  1. 当選する確率を把握して、その数字が意味することを考えて購入している
  2. 確率を考えない。考えれば逆に夢がなくなる。「宝くじ」を買った人が考えるのは結果として、当たるか、当たらないか、その二つのうちのどれか。

私が「宝くじ」を購入しているときは後者の考え方でした。

しかし、あるとき「宝くじ」はどんな確率で当選するのか考えてみました。

  • 00~99組、100000~199999の番号があるとすると、100万枚が1ユニット。

その中の1枚だけが1等ということになります。1等に当選するのはそれはもう気の遠くなるような話。私は福島県の出身なので福島県の人口で考えてみます。

  • 福島県の人口は約200万人。
  • 県民全員が1枚ずつ購入すると当選は2人。

数十人の中から当選する忘年会のビンゴ大会だって、1等に当選するとは思えません。それがまして、福島県民全員の中の数人だとは・・・

今回の年末ジャンボ宝くじの1等700,000,000円 は27ユニットで27本。1ユニット2000万枚に1本。2千万分の1。ほぼゼロに等しい数字です。

そんな幸運な一人になれるとは思わなくなってしまったのです。

それに万が一、じゃなくて2千万が一、当選したとしても、幸福になるとは限りません。多額の現金を持っているのが知られたら、いろんな怪しい人が近づいてくるでしょう。もし、子どもが口を滑らせて話してしまって、不良に絡まれるかも知れません。

急に生活を変えると周りから怪しまれますよ。今まで考えもしなかった家族内の争いが生まれるかもしれません。怖いですね・・・。

「宝くじ」はなくした方がいいのか

それでは「宝くじ」はなくした方がよいのでしょうか?

そうすると、私は今よりも不幸になる人が増えるのではないかと考えます。

「宝くじ」がなくなれば、パチンコ、競輪、競馬につぎ込む人が増えるのではないかと思います。これらのギャンブルは「宝くじ」よりも期待値が高いですから、よけいのめり込んでしまうのではないでしょうか。

それではパチンコ、競輪、競馬をなくせばいいのか。そうすると、素人が株の取引き、やFXに参入して、プロに巻き上げられる人が多くなるのではないかと心配します。

結論として、おいしいものを食べるのを我慢して、数千円、一万円程度の宝くじを買って、夢という妄想を楽しむ。それもありです。

ただし、間違って本当に当選すると、慣れない大金があるばかりに人生を狂わす人もいるそうですから、ご注意を。

 

 

ドルコスト平均法 VS 一括投資 ・どっちがインデックス投資に向いてる?

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(画像提供はphoto-ac

目次

ドルコスト平均法 VS 一括投資

今年の2月からインデックスファンドの積み立てをはじめました。その積み立てを始めるまでのいきさつを書いたブログ『投資入門(4) 「インデックスファンド積立を始めるために読んだ3冊の本」』に「はてなスター」がついていました。

スターをつけたのはどんな人なのか?

サイトを訪ねると投資に夢中という女性の方でした。

mieezore.hatenablog.jp

この方の記事で興味があったのは、「投資信託100万円分買ってみる」。春から毎月3万円を投資信託に積立ていたのを一括投資に路線を変更したというのです。

そこで積立はやめて、100万円分ドドーンと購入するという、我ながら思い切った行動に出ました。

理由は、山崎元さんの「全面改訂 超簡単 お金の運用術 」を読んで、考えが変わったからだそうです。

私も、山崎さんが「サクっと一気に買ったほうがよい」と、言っているのは気になっていました。

media.rakuten-sec.net

そこで、「ドルコスト平均法 VS 一括投資 ・インデックス投資に向いてるのはどっち」なのかを考えてみることにしました。

ドルコスト平均法はリスクに晒されている時間が短いだけ

山崎さんは、「ホンネの投資教室」・「第180回 ドルコスト平均法について整理する」の中で、次のように言います。

  • リスクに晒されている時間はドルコスト平均法が短く、一括投資が長い。
  • どちらもリスクに対するリターンは同じ。
  • 下げ相場であれば一括投資が不利。上げ相場ならドルコスト平均法が不利。

そして、「ドルコスト平均法で起こりうる3つの弊害」として次の三つを挙げています。その弊害に対して、私がどう考えているのかを書き出してみました。

  1. 機会損失の発生

    一括投資と比較してリターンがかなり低くなります。しかし、一括投資したとたんに暴落があってはたまったものではありません。(私の心配)

  2. 支払い手数料の増加
    私が投資しているのは、販売手数料無料を意味する「ノーロード投資信託」なので、売買回数による手数料の差はありません。
  3. 一つの対象に対する集中投資によるリスク増加
    山崎さんは、自主廃業になった山一證券の社員持株会の例をあげています。私は、日経255、TOPIX、MSCIコクサイ、MSCIエマージングと日本、外国債券に分散して積み立てていますので集中投資によるリスクは少ないと考えられます。

3つの弊害について考えてみますと「機会損失の発生」が一番の問題だと分かりました。このことについて更に詳しく検討してみます。

現実のデータを検討してみる

現実のデータを比較する例として「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」を検討してみます。このファンドを選んだのは、かなり広く投資先が分散されていて、現実の投資に近いからです。

モーニングスターのチャートを見ると、2008年のリーマンショックが回復し始めた2012年からは右肩上がりの成長をしています。 ですから、もし、ピークで一括投資をしてしまっても、基本的には回復して購入した価格を上回っています。

  • 2012/03/21:8,249円で購入しても12月には上回っています。
  • 2013/05/23:10,954円・・・・11月には上回っています。
  • 2015/06/04:14,107円・・・・中国株暴落ショックまだ回復していいません。

なぜ右肩上がりなのか

インデックスファンドは基本的に右肩あがりです。ひとつの会社の株ならば予想もしないライバルが出現して業績が悪化、最悪は倒産して株が紙切れになることもあるかも知れませんが、上場している会社全部がなくなることは考えられないのです。

  • 株式には配当があり、それが再投資される。
  • 世界中の株を全部買うイメージですから、全体としては会社が成長して株価が高くなります。
  • 2012年から円安が進んでいます。そのことが相対的に海外資産の価値が高くなったように見えていることも右肩上がりの原因です。もし、円安に向えば海外資産の価値は減少する方向に進むことになります。参考:『いま急激な円高が来たら景気も投資家も「終了」

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはリーマンショックによる暴落のあと、5年くらいでの回復しています。2012年から円安に向かっていることも、回復した要因のひとつです。(外国為替市場は、通貨の価値が16年周期で大きく変動するケースが目立つ

擬似のデータで検討してみる

下の表は「セゾン バンガード・グローバルバランスF」を2月に一括投資した場合の11月5日の評価額と毎月一定金額を積み立てた場合の評価額を計算して比較したものです。

(2月から現在までを計算したのは、私が2月にインデックス投資を始めたから)

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中国株の暴落で世界株安がありましたが、一括投資のほうが評価額が高いのがわかります。

2014年12月8日にピークがあり、やや下がったのが2015年の2月です。その時期に一括投資が出来れば、絶好のタイミングだったのですね。残念・・・Orz

(※計算は0.69%の信託報酬を考慮していません)

現実には、私はどんな運用をしたのか

私がインデックスファンドの積み立てを始めたのは2015年2月です。一定金額を積み立てていましたが、このまま順調に伸びることはなく、遠からず暴落があると予想していました。

  • 8月に暴落。まだ積み立てたのは保有資金の1/3くらいでしたから、シメシメと思いました。リバランスをする感覚で下がり具合の大きいファンドに資金投入。
  • このまま積み立てを続けるつもりでしたが、9月に底を打ったという話を聞いて、さらに資金投入。
  • 結果的に現在は+1.2%くらいの運用成績です。

これからもっと下がるのでは? そんな心配があるとき、「下がればもっと買えばよい」とドルコスト平均法は不安を打ち消してくれます。

初心者はしばらくドルコスト平均法でいきます。

(始めるのが早かったみぞれさんに負けています・・・Orz)